昨日からやっと重い腰を上げて
自家菜園の冬支度を始めた
昨日はインゲンの支柱の片づけ
膝が思うように動かないので
ぎりぎりまで延ばしていたが
さすがに雪がチラついてきたので
頑張っている。
今日は
私も鉢の整理を少し・・・。
昨日からやっと重い腰を上げて
自家菜園の冬支度を始めた
昨日はインゲンの支柱の片づけ
膝が思うように動かないので
ぎりぎりまで延ばしていたが
さすがに雪がチラついてきたので
頑張っている。
今日は
私も鉢の整理を少し・・・。
「部屋は二階でいいね。あやちゃんが使っていた時のそのままになっているから。いつだってあ
やちゃんの部屋だから」
荷物の一つを奪うようにして持った彼女はドッドッと先に立って階段を昇った。
南向きの8畳の部屋は伯母が言うとおり、机も本棚も箪笥も9年前のままだった。
忘れかけていた時間がどっと押し寄せ、さすがに暫くは何も言うことができない。
16歳から18歳までの歪んで鬱屈した時間は自身が思っている以上に、鮮やかで生々しかった。
入江の家に戻り自分の部屋に足を踏み入れた時とは別の、しかし同じようにひりひりと胸を刺し
てこみ上げてくる時間の辛さがあった。
ただ、あそことこことの間には明らかに、異質の時が流れていた。二つの世界の間には越えられ
ない壁があるように思えた。
あの時からはいつも扉を開けたら、そこに違う世界が待っていた。
そんな風に変えられたと感じる、自分を思い出さずにはいられない。
次はどうなるのか予測がつかないが、常に新しい扉の前に立たされているのを感じていた。
「当分いるんでしょう」
伯母は部屋の中を注意深く点検するように見てから言った。
「分からない。でも電話で話したように、優美さんに会ったら、一旦は鉄さんの所に戻るね。そ
の上で出てくることになるかも知れない。
その時は伯母さん、また私を置いてくれるかしら」
「もちろん、私そうなったら嬉しいね。鉄五郎さんには悪いけれど、是非そうして。
ああ、私わくわくしくる。この広い家にずっと一人きりだからね」
一人暮らしの淋しさを言いながら、彼女にはそんな気配はあまり感じられない。