心の旅紀行

人の生き方を追及していると自然に世界に通用する法が見つかります。kiko

イエメンに秩序回復の希望

2021年02月07日 | 世界
イエメンで政治権力を掌握したイスラム教シーア派に属する武装勢力フーシ派は、反アメリカ、反イスラエルを標榜していますが、ただ破壊的なテロ組織とは異なり、法律に基づく国の秩序回復につとめています。シーア派であるため隣国のサウジアラビアから攻撃を受けています。

このイエメンに対しバイデンアメリカ大統領は、フーシ派による国の秩序回復を認める動きです。トランプ前大統領とは違った中東外交を始めました。トランプ大統領は非常にイスラエルに肩入れした外交を行い、反イスラエルのイランを刺激し、イランとの対立を深めましたが、バイデン大統領は妥協点を探して対立を緩和したいと思っているようです。イスラエルにも妥協を求める外交を展開するのでしょう。対サウジアラビア外交にも変化がおこりました。イランはフーシ派を支援してきましたからバイデン大統領のフーシ派承認はイランとの関係改善を求める証拠としての効果があります。

サウジアラビアがイエメン攻撃をやめるかまだわかりませんが、やめればイエメンは、外国に対する攻撃的姿勢はやめ、内政改善に注力するのではないでしょうか。

貧困国における戦乱は人々にとって地獄です。イエメンに秩序が戻ることは望ましいことだと思います。
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独裁政治では人々の幸福は実現できない

2021年02月07日 | 世界
独裁政治の中国が近年経済成長をとげたので独裁政治がいいと思い違いをする人が生じていると思います。朝鮮(北)は中国のようになりたいと言いました。今でもそのような価値観が作動していると思います。昔のソ連は独裁政治の限界を感じ、大内乱をおこすことなく民主化したのですが、揺り戻しがあり、現代のロシアはかたち民主主義、実質独裁政治のような状態になっています。ミャンマーは、折角自主的に民主化の道を歩み始めたのですが、国軍が権力の低下を恐れ、民主主義政治家を拘束し、政治権力を掌握しました。中国を見て独裁政治でも経済成長できると思ったと思います。

中国は独裁者の独裁政治の先生になっています。政治が民主主義国と違っていても政経分離で民主主義国と経済交流をすれば経済成長できると学びました。

それでは本当に中国は人々にとっていい国かというと、人々に、政治に参加し、政治を改善する自由がありませんから、人々は独裁者が決めた政治に従うことを強いられます。政府が決めた価値観に従えということですから不自由であり不愉快です。面従してひそかに自由を楽しむとか、政府の価値観を受け入れて地位、金銭などを追及するとか、非人間的生き方になります。反政府を顔に出してしまうと人は抑圧されます。したがって中国はいい国ではありません。

問題は、民主主義国が経済主義になって政経分離を受け入れ、中国と経済交流に入ったことです。

現在、世界の民主主義者はやはり独裁はよくない、中国の政治はよくないとの思いが強くなり、中国批判を強めています。政経分離の考えに問題があると考えるようになりました。中国内の独裁者に抑圧されている人々を無視できないからです。それに対し、中国は、民主主義国は中国と経済交流して経済的発展をとげたではないか、ウインウインの関係ではないか、なぜ中国に内政干渉するのか、自国の発展で満足すべきではないかと主張しています。中国内の民主主義者を支援することは迷惑と主張しています。国家主義です。

世界は国家主義から個人主義あるいは世界主義に、独裁政治から民主主義政治に、経済主義から人間主義に動きつつあります。独裁者がいかんともしがたい大きな歴史的流れと思います。

中国もロシアも朝鮮(北)もミャンマーも歴史的流れに竿をさしています。空しい努力と思います。やがて民主主義の大きな流れに負けて流れ下るでしょう。世界の民主主義者は、自分の幸福をかみしめ、民主主義のよさを信じて、独裁政治の国を批判し、その中の民主主義者を支援するといいと思います。政経分離で経済交流という考えは単なる経済主義です。人間らしい生き方ではありません。
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