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中国自然資源省が2023年8月28日に発表した「標準地図」の南シナ海部分
やや太い点線で囲まれた海域を中国の固有の海・島と主張しています。
完全な周辺国無視ですね。周辺国が怒るのは当然です。最近シーチンピン中国主席が、海警局を訪問し、南シナ海の管理強化を指示しました。そこでフィリピンに対し、対処方法の段階を上げた具体的行動をとっています。それが放水銃攻撃です。
フィリピンは対抗すると言っています。今は、放水銃の攻撃を受けながら、実効支配している島に補給船による補給活動を続けるという形で対抗していますが、フィリピンも放水銃を使うようになるかもしれません。
世界は中国の強欲に驚き、中国の一帯一路政策に世界支配の悪意があると読み、警戒を深めつつあります。アメリカはフィリピン支援を強化するでしょう。オーストラリア、カナダ、韓国、日本はフィリピン支援に回るでしょう。中国は東シナ海における利権追求についても段階を上げてくると思います。放水銃を使う段階に入るのではないでしょうか。日本漁船はやられますが、巡視船は対抗するでしょう。中国との経済交流は縮小ですね。
中国は外交に失敗していることは明白なのに一向に方針変更を考えません。シーチンピン共産党は、「強い中国」を演じていないと党が崩壊するという危機感にとりつかれています。現時点では中国人は「強い中国」に満足していると思います。やがて中国の孤立、経済低迷がはっきりしてくると、共産党は打つ手がなくなります。
中国は間違いなく衰退の動きです。
中国は日本の経済交流先として一番になっています。中国との経済交流縮小を予測し、輸入先変更、国内生産強化に取り組んでほしいと思います。国の指示待ちではなく、民間は自分でよく考えて、投資、事業・仕事変更を考えてほしいと思います。国の対中国外交努力に期待していると裏切られる恐れが大きいと思います。
中国は当面対日本外交を重視していますが、東シナ海での利権追求はやめません。最後は日本との経済交流を犠牲にして国土拡大戦略を露骨に進めると思います。
なお、中国共産党が崩壊すれば、予測は変わります。まだ崩壊しないでしょう。