今回の選挙で・・・。

　統一選挙が終わって私たち有権者はいつもと違う感覚というか知らされていない政治の世界を勉強したのではないだろうか。ただ闇雲に自民党だの公明党だ立憲民主党だのと自分の贔屓の政党を支持していたのだがどうだろうか。自民党から政権を奪取した民主党は明らかに自民党との政権内部の力量が劣っていてあっさり国民から見放されて潰れてしまった。それ以来自民党が安倍政権の安定度に乗っかり今や盤石の感さえするが今度の大阪ダブル選挙に始まった統一地方選挙で大阪維新が発する様々な政治の裏側が白日のもとに曝されて有権者は大いに賢くなっているのではないだろうか。
　大阪府知事の当選した吉村洋文氏は明治維新の立役者坂本竜馬の生まれ変わりの感さえする。坂本竜馬はドラマ小説で知られているが、日ごろの行いは今の吉村大阪知事や松井一郎大阪市長と同じようなものだったに違いない。大阪で今維新の支持者が着実に増え続けている現状は与党自民党も認めざるを得ない状況だし、とりわけ公明党にとっては大きな対抗勢力があらわれたとの危機感であろう。あの大阪都構想の法定協議会をみていて公明党の会議つぶしを有権者はどう感じたいか。公明党とはこんな政党だったのかとイヤ気をさす有権者がどっと増加したのではないか。公明党とは呼ばずに創価学会党と呼ぶ向きもある。マスコミのＮＨＫもほとんどの民放も維新びいきであることが見ている人々に伝わってくる。大阪維新大勝のもとは維新に共感する部分が多々ある証であろう。そんな有権者の増加を堺市長の竹山修身氏はここまでと悟って辞職願いを提出した。竹山氏は橋下徹元大阪府府知事に見込まれて堺市市長に当選したのだがなぜか橋下氏とたもとを別れて自民勢力に移ったのか。今回の統一地方選挙は選挙そのものの持つ有意義さを改めて知らされたとしてこれほど国民に選挙の意味するところを知らしめたものとしての位置づけは大きいものだった。


今が満開の八重桜。空は薄晴れ。














ぼんぼりのような花びらが重たく枝がたわんでいる。