大阪春の陣

2019-04-10 09:30:36 | 日記
 江戸東京より自民軍と同盟軍の公明軍が大阪維新軍を撃滅破壊するために外様の立憲民主軍、自由軍と共産党軍を率いて大挙西進した。迎える大阪維新軍は味方になる軍勢は皆無に等しく孤軍奮闘しなければならない状況にあった。攻勢側は大いに盛り上がりこの際、小さな反乱軍の息の根を止めるべくとどめを刺そうと奮い立った。
 開戦当初、江戸東京自民軍は大物を応援に向かわせた効果もあってか自民軍公明軍が攻勢で大阪維新軍は守勢を余儀なくされた。一時、維新軍の大将松井一郎軍が危うしの声も聞かれて維新軍に動揺が起こった。しかし、ここで一方の若き維新軍のニューリーダーと目される吉村洋文副大将が窮地の松井軍の応援に駆け付け必死の救援攻勢をかけた。この副大将吉村洋文は次代を担うと嘱望されている逸物だけにその戦いは見事なもので松井軍を救ったことで反転攻守交替が始まるのであたった。
 一進一退の続く中、後半戦に戦況は次第に維新軍優勢となる。自民軍の急先鋒花谷軍(落選)を苦戦の状況に陥らせて更に維新軍に気勢が上がる。加えて自民軍の過去の政策に自民軍の大将の甘い政治とカネの使い方を暴露されていままで知られていない闇の姿を民衆の前の白じつに曝され益々の窮状に陥ることになった。大将としての器に欠ける自民軍の小西大将は政策も訴える主張もあまりなく心の内では維新軍に同調しているフシも無かったとは言い切れない状況だった。柳元顕副大将に至っては首長になる資質に欠けるものと言わざるを得ない。彼は代々親譲りの酒屋の市会議員だとか。地元西成区に居ながら永年なんの手も打たなかった人物で松井一郎知事と吉村市長があの西成区と大阪市民から陰口をたたかれた地域を再生させたのであった。
 この戦況を取材する全国から集まった報道陣だが、戦況を逐一読み取り分析してそのデータを蓄積し締め切りと同時の午後8時丁度、維新軍勝利の当選確実が大々的に報道された。東京自民軍の最も痛手は寄せての急先鋒とされ最も信頼を寄せていた花谷軍の将が討ち取られた(落選)ことだろう。府議会では松井知事の言動の重箱の隅をつつくような些少な問題を提起して知事引き下ろしを図ったがこれを見た府民はこの花谷議員を如何に思ったか。今回の選挙に大いなる結果を招いたと言えないか。
 選挙結果は府議会では過半数45を大きく上回る51議席を獲得、市議会は過半数にあと2と迫る42議席でまさに大阪維新の会が大勝利を収めるものであった。市議会のあと2議席をどうするかが今後の問題だが、早速自民軍の公明党に対して法定協議会が膠着状態になればつまり維新に反抗するならば次回の国政選挙ですべての選挙区で対抗馬を立て公明党せん滅に向かうとの脅しをかけている。さて、公明党軍はいかなる立場を採るのか。今回のこの維新軍の勢いは自民軍の中枢が「思いあがっているのじゃないか」と想像するほど軽々なものではないとのことが証明されたのであって、公明党の存亡を左右するそれこそ「大阪春の陣」になりそうである。
 戦いが終ってほぼ維新軍の思惑通りの大阪都構想が前進するだろう。早速5月にも法定協議会の開催をする動きがある。水面下では公明党と維新の交渉があるであろう。大阪春の陣、日本全国の注目を集めたダブル選挙である。知事選挙といえばテレビ新聞を賑わすのは東京都知事選挙のみで地方の知事選挙でこれだけになるのは大阪だけではあるまいか。いや、むしろ東京都の知事選挙以上に盛り上がった選挙ではなかったか。自民党が共産党を肩を並べて街宣車に乗って維新批判をしている姿や同じく立憲民主党の辻元清美議員の姿を大阪府民いや全国の有権者がどう見たかは今後の国政選挙に大きな影響を与えそうな気がする。大阪と沖縄で参議院補欠選挙の告示がされた。早速新大阪府知事の吉村洋文知事は応援で街宣車で維新候補を称えている。