新元号「令和」

2019-04-02 15:14:42 | 日記
 新元号が「令和」になった。万葉集が典拠とされ始めて日本の国書からということだ。最終的に6個の原案が残ったがそれは「英弘」(えいこう)、「広至」(こうじ)、「万和」(ばんな)、「万保」(ばんぽ)と「令和」ほかだった。新聞には各界からの感想が載せられているが作家の瀬戸内寂聴さんは「令和」について、「れ」で始まるのは響きがよいし「らりるれろ」が入っていると言葉がきれいに聞こえるとしている。逆に放送プリデューサーのデープ・スペクターさんは響きがよくないし「令」は命令だし冷たい雰囲気もある。「平和に従え」と上からの目線のようだと仰る。
 「平成」は平らかな世の中、平穏な世界という願望が内に込められていたようだが、この「平成」はその期待に反して「昭和」に無かったいわば大災害の30年間だった。始まってまもなくあの「阪神淡路大震災」に見舞われ台風や大水害に襲われまたそれに伴う山崩れなど土砂災害が頻発した。そしてとどめを刺すように「東日本大震災」と「福島原発事故」が発生した。サリン事件もあった。これほどの災害は昭和の20年から63年までの43年間にはなかった災害である。「令和」にはこの災害を鎮めようとの祈りが込められているのかもしれない。それが「令」のなかにあるような気がする。新天皇は今年59歳で少し白髪も目立ちだした年齢になられて次第に父君の現天皇陛下によく似てこられた。5月1日から令和時代が始まる。災害のない国民すべてが明るい笑いの中の生活が続くような時代であってほしい。きっとそうなるであろう。