マミジロタヒバリ(Anthus novaeseelandiae sinensis) Richard's Pipit
電信柱が規則正しく並んで遠くまで延々と続く直線道路を歩いていると、私の目の前を急にカラスバトが勢い良く飛んで行った。久々に見たものだから、その大きさに改めて驚く。
大抵決まって誰もいないこの道路は、私がこの島で好きな場所のひとつだった。
空高くをヒラヒラと飛ぶアマツバメを見上げていると、1羽のブッポウソウがポツリと電線にとまっているのを見つけた。
畑周りの藪には連続した鳴き方で移動もカラムジに比べて素早いムジセッカがいた。今日見たのはこれで2個体目になる。
元気なマミチャジナイは、私の存在に気が付くとすぐに飛んで行ってしまった。
スマートで意外と大きいマミジロタヒバリが木の枝にとまると、より迫力満点。第1趾の爪が凶悪なほどに長くて、歩くのに邪魔じゃないのか不思議なくらいだ。
畑の端には今日もノジコやコホオアカ、シベリアアオジがいて、ほんの一瞬だけニュウナイスズメの雄も見えた。
エゾビタキ(Muscicapa griseisticta) Grey-streaked Flycatcher
エゾといえば、最近マイブームな生き物の名前は、どこかのラジオで聞いた「トウキョウトガリネズミ」。
「東京尖鼠」なのだけれど、全くこの分類群に触れたことの無い者が聞けば、とうきょうとがりねずみ・・・「東京都・ガリネズミ」って思うかもしれないところが面白い。
調べてみるとこの種は、北海道にしか生息していないにも関わらず、標本ラベルの表記ミスで蝦夷から江戸になり、この名を負ったという。
帰りの航路では毎度のことながらウトウ、アカアシミズナギドリ、ヒメウ、アカエリヒレアシシギなどが姿を現したけれど、1人の時はいつもカマイルカを見られない私だった。
ここ数年、実家に帰るよりも明らかに多く飛島に来ている。今回の1泊2日に至っては、もはや里帰り並みの気軽な感覚だった。
【2011/05/17/山形 Tobishima Island,Japan/May.2011】