クロツラヘラサギ(Platalea minor) Black-faced Spoonbill
本州はまだ梅雨真っ只中の6月に、沖縄本島を訪れた。
はじめ私は、気温だけなら関東も沖縄も大して変わらないと思っていたけれど、実際沖縄に到着してみると予想以上の体感温度だった。いや、しかしこれでこそ沖縄という感じがして良いものだ。
飛行機の出発時刻が信じられないくらいに早い時間帯だっやから、あと3分でもゲートに到着するのが遅れていたら本当に乗り過ごしていたかもしれない(もう羽田空港は何度も利用しているというのに、あろうことか駅を降りてから初め真逆の方向へ進んでいた)。
この時期は鳥達の渡りもほとんど終わり、南部の海岸などはあまり見どころが無いため、潮の影響を受ける汽水の貯水池を少しチェックするだけにした。
この池に着くと3羽のクロツラヘラサギが採餌の真っ最中で、自慢の嘴を長いストロークで左右に振りながら足早に歩きまわっていた。それはもうとても奇妙な光景で、まるでお掃除ロボットか何かが全自動モードで動いているかのようであった。クロツラヘラサギの本気の採餌を見たのが実は初めてだった私は、目を見張ってその動きを追った。
池には他にバンの幼鳥が複数いて、セイタカシギと数種類のサギ、それからコアジサシが1羽飛び回っているという少し寂しい状況だった。
“左にスウィング!”
次に私達が向かったのは、本島に来たら必ず一度は訪れる、我部祖河食堂。いつもは豊崎の店に行くのだけれど、今回は初めて名護の本店を訪れた。
沖縄の食堂の良いところは、扇風機の回っている畳の座敷があること。あくまで個人的な考えだけれど、これほど最高にくつろげる空間は他には無いかもしれない。
ここでとびきり美味い元祖ソーキそばを食べると、全身に沖縄パワーがみなぎってきた!
【2011/06/23/沖縄本島 Okinawa Island,Japan/Jun.2011】