スゲハムシ(Plateumaris sericea)&アオハムシダマシ(Arthromacra viridissima)
夕方、友人Y氏に呼び止められた私は、彼の研究室に案内された。
見せられた彼が自分で作ったというタイワンリスの毛皮標本はかなりの上出来で、何に使うのと聞いたら練習だそうだ。彼が言うには毛皮標本作りのスキルをクッキング感覚で会得して、将来何か一儲けをたくらむ算段をするという。
どこまでが冗談かは知らないけれど、彼の言うことにはいつも夢があって飽きない。
次に見せられたのは、先週末岐阜で捕ってきたという甲虫たち。
まだ乾燥中の標本たちは、カット綿に丁寧に展足して並べてあった。
同種で3色以上のパターンのあるスゲハムシは、1頭だけで見るよりもこうして並べて見ると、とても見ごたえがある。
「これを標本箱一杯に敷き詰めたら、きっと綺麗だよな」
そう言って、彼は笑った。
アオハムシダマシ
※全て岐阜産
【2011/07/06/神奈川 Kanagawa,Japan/Jul.2011】