オキナワキノボリトカゲ(Japalura polygonata polygonata) Okinawa tree lizard
夕方。場所は変わってここは比較的樹高のある木の茂る暗い森。
林道の入り口にあった立ち枯れの木にはリュウキュウコゲラが来ていた。
日が長いと言えどもう18時をまわった森の中は相当暗くて、辺りには哀愁漂うリュウキュウアカショウビンの声が響いている。私達がこの森の中を通る林道を歩いていると、突然道端からガラスヒバァが動き出してすぐに木の根元に潜ってしまった。
カサコソと地面で何者かが動く音を聴き取ったら、下手に近付かずに双眼鏡でその音の方向を見た方が見失う確率が低いというもの。この時は小さくて茶色い、ヘリグロヒメトカゲがそのカサコソ音の主だった。
ふいにアオバセセリが飛んでいった先に目をやると、オキナワキノボリトカゲがシダの葉の上に乗っているのを見つけた。
顔の鱗の質感が、昔の図鑑に載っていたアロサウルスあたりにそっくりだ。
レンズを近付け過ぎると、口を開けて怒り出す。
【2011/06/23/沖縄本島 Okinawa Island,Japan/Jun.2011】