映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

プリンセス・シシー(1955年)

2024-12-04 | 【ふ】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv12790/


以下、「ロミー・シュナイダー映画祭2024」のHPから内容紹介のコピペです(青字は筆者加筆)。

=====ここから。

 お転婆娘シシー(ロミー・シュナイダー)が、オーストリアの皇帝フランツ・ヨーゼフ1世(カールハインツ・ベーム)と出会い、ヨーロッパ一の美貌と謳われた皇妃エリザベートとなるまでを描いたプリンセス・ストーリー。

 撮影当初16歳のロミーのチャーミングな魅力満載ながら、後の大女優の片鱗も垣間みえる。宮殿やドレスなど19世紀の宮廷生活を再現した豪華絢爛な世界が圧巻。欧州各地で大ヒットを記録、自由奔放なシシーを演じたロミーは一躍アイドル的女優となった。

=====ここまで。


☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆


 ロミー・シュナイダー映画祭2024にて鑑賞。本作のほか、「最も重要なものは愛」(1975年)、「デス・ウォッチ」(1980年)と本邦初公開作2本も上映されたのだが、これらは見逃してしまった、、、うぅ、ガックシ。まあでも、来年あたり早稲田でかけてくれないかしら、、、と淡い期待。

 本作は、日本でも制作から数年後に公開されており、今回は、リマスター版(?)のようで、映像はとてもキレイだった。

 内容は分かっていて見に行ったわけだからケチをつける気はないのだけど、まあ、、、ロミーの美しさや豪華な衣装以外は、映画として見どころはほぼナシ、、、という感じで、正直、若干退屈だった。ロミーが死ぬほど好きな人なら楽しめたのだろうけど、私はそこまでのファンでもないし。

 撮影当時16歳というだけあって、ロミーはピチピチというよりパツパツという感じだった。あー、10代っていろんな意味でこんなんだよなぁ、、、と(遠い目)。

 自然や動物を愛し、自分に正直で、天真爛漫でお転婆で、、、、って、まるで少女マンガのキャラなんだが、まあ、本作はそういう映画なのだからしょーがない。

 見ていてどうにもストレスだったのは、夫となるフランツ。演じるカールハインツ・ベームは、お世辞にも高貴なお方には見えず、ちょっと品の良い兄ちゃんで、ロミーもあんなだから、高貴な方々のラブロマンスというよりは、舞台も山や川といった自然が多かったせいか、田舎のお金持ちの坊ちゃん・嬢ちゃんの恋物語にしか見えなかった。

 それは良いのだが、本来の婚約者であるネネ(シシーの姉)を万座の中で辱めるという、高貴なお方とは思えぬ暴挙に出る。大勢の貴族たちが集う婚約お披露目のパーティで、ネネの前を素通りして、シシーにブーケを渡すというその短慮な行動に、かなりゲンナリした。私がシシーだったら(という仮定が図々しいとか言わないでね)、このフランツの行動で一気に冷めたと思うなー。自分の姉を公の場で悪意なく侮辱するような無神経なヤツは嫌いだ。

 ……でもこれ、あながち映画の中のフィクションとも言い切れないらしいのよね。実際、フランツはネネには見向きもせず、シシーにばかり熱視線を送っていたというのだから。惚れるのは仕方がないけど、人の気持ちをもう少し考えてはどうか、、、とも思うが、実母にかなり抑圧されてきた彼にしてみれば、母親が強力に推してくる女なんか“ケッ、、、”って感じだったんだろうな、というのもまた容易に想像がつく。

 そのネネは、激しく傷つくものの、気高くプライドを守って取り乱すことなく、シシーに当たることもなく、別の幸せを手繰り寄せていく様は素晴らしい。マザコンのフランツなんかと結婚しなくて良かったよ、と思ったわ。

 というわけで、見ていてちょっと引っ掛かったのはそこくらいで、あとは、、、、まあ、パツパツなロミーちゃんをひたすら見ておりました。

 本作を見たのは今回初めてなのだけど、若い頃に見ていたら、もう少しポジティブな見方をすることができていたのかも。イロイロ修羅場をくぐって来たら、甘い砂糖菓子みたいなロマンス映画を見ても不感症の如く、能面なまま鑑賞して終わってしまった、、、ごーん。

 他の2作品、見たかったなぁ。かえすがえすも残念。

 

 

 

 

 

 

 

シシーの母親を演じたのは、ロミーの実母マグダ・シュナイダー(あまり似ていない気がした)。

 

 

 

 

★★ランキング参加中★★

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

農民(2023年)

2024-12-02 | 【の】

作品情報⇒https://eiga.com/movie/102795/


 20世紀初頭、ポーランドの農村。村一番の美女ヤグナは、その美貌故に男たちからは欲望の対象とされ、女たちからは嫉妬の的にされている。

 村一番の大地主マチェイは、農地を親の代の倍に広げたことが自慢ながら吝嗇家で、自分の資産をいずれは引き継ごうと虎視眈々と狙っている長男のアンテクとは諍いが絶えない。そんなアンテクとヤグナは不倫関係にあり、アンテクの妻ハンカも黙認状態にある。

 マチェイは先年妻を亡くしており、周囲から再婚を勧められるものの最初は取り合っていなかった。が、「ヤグナはどうだ?」と言われたことで、息子たちに資産を渡したくないこともあって、俄然再婚に前向きになる。

 ヤグナは不本意ながらも、母親がマチェイと取引をしたことから逆らえず、愛人の父親と結婚したのだが、、、。

 ポーランドのノーベル賞作家ヴワディスワフ・レイモントの小説『農民』を映画化。


☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆


 ポーランド映画祭にて上映。本作はロトスコープによる油絵のアニメーション映画です。制作に膨大な時間と人力が費やされているのですが、映画が完成する前に生成AIが普及してしまったという、何とも皮肉な事態となりました。が、作品自体はその熱量を十分に感じられるものとなっています。

 また、私が見た回は上映後に、ポーランド映画と言えばこの方、久山宏一氏によるレクチャーもあり、充実した鑑賞となりました。


~~以下、ネタバレしておりますのでよろしくお願いします。~~


◆登場人物全員、、、

 レイモントの名は、本作で初めて知ったのだけど、ワイダ監督作「約束の土地」(未見)の原作が同じくレイモントの小説だったと知って、へぇー、、、であった。「約束の土地」見たいと思っていたので、、、。

 内容としては、上記あらすじからも分かる通り、女性が主体的に生きる術のない時代の話で辛いものがあるのだが、これが実写でなくアニメだったので、グロいところは幾分緩和されていた。

 ストーリーはシンプルで、設定はちょっと違うけど、「マレーナ」に似ているかな。その美貌故に、男たちの容赦ない視線に晒され、終盤では女たちからリンチを受けるという、、、。マレーナは愛する夫に貞節を守っていたけど、ヤグナは、結婚した後も義理の息子となったアンテクと不倫関係を続ける。

 ……そらそーだわね。あんなケチ爺ぃ、別に愛して結婚したわけじゃないもんね。

 結局、不貞行為の現場を爺夫に見られて、アンテクともども焼き殺されそうになるところを逃げ出したヤグナだったが、土地を巡る諍いが起きて夫は死に、アンテクは投獄される。ハンカとアンテクの弟が土地の相続問題に乗り出してくるが、ヤグナはただただ成り行きを傍観しているだけ。……だけなのに、なぜかどんどん状況はヤグナにとって良くない方へと進展し、村人から総スカンを喰らう事態にまでなるという、、、。

 果ては、村人総がかりのリンチである。おまけに、サイテーなのがアンテクで、シャバに戻って来た彼は、ヤグナが村八分に遭っている状況を見て助けようとしないどころか、積極的に人身御供にするのである。

 とにかく、誰一人マトモな人間が出て来ないという胸糞悪い話なのに、映画としては、油絵独特の持つ味わいの効果か、全編にパワーが漲り、非常に躍動感があったという、、、稀なる作品だった。


◆久山宏一氏によるレクチャーから

 レイモントは、ポーランドのウッチ出身で、父親がオルガン弾きだったせいで(?)、終生、ピアノ音楽を憎んでいた、、、のだそう。面白いのは、ワルシャワの聖十字架教会の柱にショパンの心臓が収められているのだが、通路を挟んで反対側の柱に、レイモントの心臓が収められているという、、、。久山氏曰く「彼があれほど嫌っていた教会のオルガンと音楽家ショパンの心臓の傍らに置かれているということになります」だそう。

 若い頃のレイモントは演劇に興味を持って地方巡業の劇団に加わり女優に失恋して拳銃自殺を図ったり、心霊術の霊媒師をしたりもしていたとか。聖職者になることを夢見ていたことも。極めつけは、鉄道の保線係をしていたときに、駅長の奥さんと不倫してクビになり、奥さんはレイモントとの間にできた子を流産しているとか、、、とにかく、なんというかジェットコースターな生き様である。

 16歳で一念発起してワルシャワに上京した際には、既に書き溜めた短編を多く携えていたそうな。作家としてはもともと勝算があったということみたい。

 本作の原作『農民』はパリで書かれたもので、本作同様4部構成。残念ながら現在上梓している邦訳はないらしい。

 また、本作の監督ウェルチマン夫妻は『ゴッホ 最期の手紙』も監督していて、私はこちらは未見。そう言えば、予告編を見たことあるような、、、。面白そうだから見てみようかな。

 撮影手法は、『ゴッホ~』同様、ロトスコープによるペインティングアニメーション。なんと、のべ25万時間を制作に要したというのだから、気の遠くなる作業だったに違いない。冒頭書いた通り、その制作途中に、生成AIがあっという間に普及してしまったのだけれど、本作ではAIは一切使用されていないとのこと。

 なかなかインパクトのある映画だったが、やはり私には『執事の人生』に勝るものではなかったかなぁ。本作はでも、何となく劇場公開されそうな気がする。『ゴッホ~』の実績もあるし。あぁ、、、『執事の人生』、公開してくださいな、、、もう一度見たいです、是非是非!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケチ爺を演じていたのは「デカローグ<ある殺人に関する物語>」の殺人犯役だったお方。

 

 

 

 

 

★★ランキング参加中★★

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動物界(2024年)

2024-11-25 | 【と】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv86899/


以下、上記リンクからあらすじのコピペです(青字は筆者加筆)。

=====ここから。

 近未来、原因不明の突然変異によって、人類は身体が動物化していくパンデミックに見舞われていた。様々な動物に変異した“新生物”は凶暴性があるため、施設で隔離されており、フランソワ(ロマン・デュリス)の妻ラナもその一人だった。

 しかしある日、移送中の事故により彼らは野に放たれてしまう。フランソワは息子エミール(ポール・キルシェ)と共にラナの行方を探すが、しだいにエミールの身体にも変化が現れ始める。

=====ここまで。


☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆


 何となくブログの更新をサボっていたら、1か月以上経ってしまい、、、。PCもお腹もイマイチ調子が悪かったのですが、とりあえずPCは直ったっぽいです。お腹も大分良くはなって来たのですが、ここんとこ劇場へもあまり行っておらず、、、。でも、この映画はロマン・デュリス主演なので見に行ってまいりました。

~~以下、ネタバレしておりますのでよろしくお願いします。~~


◆変わる“属性”

 結論から言うと、途中までは面白く見ていたのだけど、終盤ズッコケたのだった、、、ごーーん。

 人間が“動物化”してしまう原因は全く分からず、敢えて言及していない。ただ、上記あらすじにもあるとおり、それらの人々は“新生物”と呼ばれて、隔離されている。冒頭、その新生物が救急車(あるいは、新生物の搬送専用の車両?)内で大暴れして大変なことになっている描写がある。新生物は凶暴になる(ものがある)ので、人間社会での共存は難しいということのようだ。

 感染症みたいな描かれ方で、とにかく隔離、、、ってんで、まあコロナ禍を嫌でも思い出すわけだが、果たして感染症なのかどうかは分からない。エミールが母親似であることを憲兵隊の女性に指摘されているなど、むしろ遺伝的な要素が強いようなイメージもあった。が、動物化の原因は重要ではない。

 動物化は明らかに昨今の社会情勢のメタファーである。もちろん本作は社会派映画ではまったくないが、フランス制作であることを考えると、移民問題を始め、社会の分断や、LGBT等々がそのモチーフと思われる。

 でも、本作での“新生物”の特徴は、マジョリティからマイノリティになることで、つまり“属性が変わる”ことにある。

 現実社会の差別は、ほとんどが属性差別であるが、その人の持つ属性は、基本的には不変である。○○人であること、女(あるいは男)であることは基本的には変わらない、、、、というか、変えようがない。そういう、本人の意思とは無関係な“属性”で差別するから問題となる。けれど、動物化して差別の対象となる、というのは、現実に置き換えて考えると、例えば、性的違和により性別変更したとか、信仰する神を変えたとか、、、に近いかも知れない。でも、性別変更や宗旨変更は、本人の意思であることを考えると、やはり違う。

 何のメタファーであれ、動物化していく様が特殊メイクやCGを駆使したのだろう、妙にリアルで、正直言って何とも言えない気持ち悪さを感じた。


◆ズッコケた理由は、、、

 この奇病に罹っていない人たちは奇病を恐れ、新生物を忌み嫌っている。あんだけ凶暴だったり見た目がグロかったりすると、差別するな!排除するな!と言われても、なかなか難しい。だからこそ、不幸にも(?)奇病に罹った人たちは皆、悲嘆に暮れているし、家族も絶望している。

 エミールが奇病に罹っても、なかなか顔面に変化が現れないので、フランソワは気付かないし、学校の生徒たちも気付いていない。確実に身体が変化していく過程で、エミールは鳥化していくフィクスという男と知り合い、親しくなる。

 このフィクスが、鳥化していく身体もグロいのだが、私が解せなかったのは、フィクスが必死で飛ぶ練習をしているところ。練習が奏功したのか、その後、フィクスは自由に空を飛べるようになるのだけど、鳥になる過程で飛べないのは当たり前で、完全に鳥になるまで待てばいいだけやないのか??と。当然、腕が翼に変化していくわけだが、人間の腕と胴体のバランスなんて、物理的に飛べるわけがないのに、何で必死に練習しているのかが分からない。フィクスが飛べるようになったのは、単に鳥化が進んで、翼と胴体のバランスが飛ぶのに適したものになったからやない??……とか、真面目に考えて見ている自分がちょっとアホらしくもなったのだが、、、。

 フィクスは意のままに飛べるようになったら、あまり鳥化したことを悲観していない様子になっていて、楽し気に飛び回っている。他の、新生物たちも、動物化が進行すると、森の中や自然の中でひっそりと(?)自由に生きているっぽい。

 で、私は何となく本作のオチを予想して、ちょっとイヤ~な気持ちになって来た。予想が外れて欲しいと思いながら見ていたけど、ラストはほぼ予想通りになってガックシ、、、。

 エミールが奇病に罹っていることがフランソワにバレてから、急に展開が雑になる。

 フランソワは息子が施設に連れて行かれないようにと、息子を連れて車を暴走させて逃げる。が、車が道を外れて木に激突し、万事休す、、、かと思いきや、フランソワはエミールに「自由に生きろ!」とか言って、息子を森に放つのである。

 ……いや、あの、、、フィクションに対して理屈を捏ねるのはヤボだと分かっていますけど、いくら何でもそれって自然とか野生で生きることを舐めてませんか??と感じた私の感性はやっぱしヘンなんでしょうね。

 こないだまで人間として生きていた生き物が、いくら過渡期を経たとはいえ、急に自然に放り出されて、野生動物みたいに自由に生きろ!って言われて生きていけると思います??? 私が何か月後かに何かの動物になっても、森で自給自足で天敵から身を守りながら生きていくなんて、ほぼ不可能だと思いますわ。あっという間に死ぬと思うなぁ。

 映画はいいよね、エミールが森に放たれてジ・エンド。その後、翌日にでも何かに喰われて死んだかもしれないけど、そこは描かなくても良いわけで。お気楽だなーー、と。

 つまり、本作の監督さんは、奇病に罹ったことは不幸ではない! 人間から動物になって自分を解放することが出来たのだ!! とでも言いたいのか。いくら何でも無責任すぎやしませんかね、、、。まあ、そこまで考える必要もないんだろうけどさ。

 なんか色々とオカシイ、細部に齟齬があり過ぎるシナリオは見ていて白ける。前提があり得ない大ウソであればあるほど、細部にはこだわって欲しいよなぁ。


◆その他もろもろ

 ネットで本作の感想を拾い読みすると、割と好評っぽい感想が多く、やはり、私みたいな見方をする人間はひねくれているのだね。

 ロマン・デュリスは相変わらず上手いし、良い役者だと思うが、本作ではイマイチ彼の良さが出ていなかったような。息子より先に動物化した妻を変わらず愛しているというのだが、それを描写する説得力のあるシーンがなく、見ていて彼が妻をそれほど愛しているってのが分からない。

 ……というか、別に、見た目が激変して意思疎通も出来ない動物になった配偶者に対し、愛情が変化したっていいと思うんだよね。現実に置き換えて、じゃあ、難病奇病に罹った配偶者を見捨てるのか!と怒られそうだけど、本作の奇病に対して、その例えは不適切で、現実に置き換えれば、認知症で全く性格も人格も変わってしまうとか、そっちの方が近いんじゃない? それで見捨てることは、そら出来ないけど、愛情は変化するのは全然アリでしょ。情はあるけど愛せない、、、ってこと、あると思うよ。

 フィクションで、相手がどんなに変わっても、変わらずその相手を愛せることをやたら主張するの、罪が深いと思うわ。こういう欺瞞に満ちた美談は世に溢れているけど、それで刷り込まれて、実際自分がそういう立場になって相手を愛せなくなったことに罪悪感を抱いてしまう人は多いと思う。変わらず愛することも、もう愛せなくなることも、アリなのだ。

 なので、ロマン・デュリス演ずるフランソワが「お母さんを変わらず愛してる!」とエミールに何度も言っているのは、どうにも奇異に見えてしまった。フランソワがそうやって自分に言い聞かせているようにも感じた。

 ちなみに、エミールを演じているポール・キルシェ、時々見せるふとした表情が誰かに似ているなぁ、、、と思って見ていたのだが、見終わってからイレーヌ・ジャコブの息子だと知ってちょっと納得。

 残念ながら、フランソワにしろ、エミールにしろ、人物描写が浅く、設定におんぶに抱っこな作品と感じた次第。


 
 

 

 

 

 

 

 

設定が似ていると言われるランティモス監督の『ロブスター』とは似て非なる映画。

 

 

 

 

 

★★ランキング参加中★★

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年)

2024-10-19 | 【ほ】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv85331/


以下、上記リンクからあらすじのコピペです(青字は筆者加筆)。

=====ここから。

 生真面目で融通の利かない性格で、生徒や同僚から嫌われている教師ポール(ポール・ジアマッティ)は、クリスマス休暇に家に帰れない学生たちの監督役に任命される。

 学校に残ったのは、勉強はできるが家族関係に問題を抱えるアンガス(ドミニク・セッサ)と、一人息子を亡くしたばかりの料理長メアリー(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)

 クリスマスの夜、アンガスがボストンに行きたいと言いだす。当初反対したポールだったが、メアリーに説得され、「社会科見学」と称してアンガスとともにボストンに向かう。

=====ここまで。


☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆


 劇場公開中に見に行きそびれてしまった本作。多分、早稲田に来るだろう、、、と映画友と話していたんだけれど、早稲田に来るまで待てずにDVDを借りて見てしまいました。

 見て良かった、、、と思うと同時に、やっぱし劇場に行くべきだったなぁ、、、と。早稲田に来たら見に行くと思います。スクリーンで見たいので。


◆嫌われキャラを演じるポール

 ポールは古代史の先生だけど、私の高校時代の世界史の先生もなかなかの曲者だったことを思い出していた。その先生は、当時定年間近と言われていて、グレーヘアーはいつもモシャモシャで、ワイシャツがズボンからベロン、、、と飛び出ていることもしばしば。でも、板書の字は怖ろしく几帳面だった。そのギャップが何とも言えず、彼の授業は結構面白かった。ポールは身だしなみはちゃんとしているけど、なんとなく、雰囲気が被っている気がした。

 で、ポールは生徒からだけでなく、教師間でも嫌われているのだが、よく見ていると、彼は確かに偏屈だけど、心根は優しく誠実な人である。曲がったことが嫌いで、いい加減なことが許せないタチなので、他人にも厳しくなるのが煙たがられる要因といった感じか。現実に身近にいたら、確かにちょっと、、、かも知れないが、これ、本人が敢えて嫌われキャラを演じているのね。

 多分、彼はそうやって自分を演出することで、どうにか今の自分と折り合いを付けていられるのだろう。素の自分を出すことが怖いのだ、多分。

 生徒へのテストの評価が、最高がアンガスのB+で、他は軒並み、DとかE、中にはFとかも複数。卒業が掛かっていても容赦なく落第点を付けるポール。そら、嫌われるわ。

 それを思うと、B+ってのは普通の先生のAなんじゃない? アンガスはやっぱりよく出来る子なのだ。終盤で、ポールもアンガスのことを「彼はとても頭の良い子だ」と両親に言っていたもんな。アンガスだったから、ポールも心を開く気になれた、ってのはあるかもね。自分の授業をちゃんと理解している生徒は、教師からしてみれば嬉しい存在に違いない。


◆アンガスとポール、、とメアリー

 アンガスは、終盤まで両親との関係がイマイチはっきり分からないのだが、お母さんは再婚した夫と新婚旅行に行くために、アンガスにクリスマスの帰省を止めさせるような人である。しかも、アンガスは、母親が再婚した継父なんかより、実父のことが大好きなのだ。どうやら、クリスマスにはその実父の居るところへ母親と行く約束をしていたらしく、これも反故にされ、怒り心頭、、、というより、ショックが大きかった様子。

 ……まあ、そらそーだろう。図体はデカいが、精神的にはまだ少年に毛が生えただけのアンガスにしてみれば、これは結構辛い。

 おまけに、一緒に居残り組だったほかの少年たちは、そのうちの一人の少年の親が自家用ヘリで迎えに来たため、一緒にそのヘリに乗って少年の別荘とやらへ向かってしまう。アンガスも行きたかったのに、新婚旅行中の母親に連絡がつかずに、たった一人取り残されるのだ。弱り目に祟り目とはこのこと。

 これら一連のアンガスの不運を目の当たりにして、嫌われキャラのポールは、地の優しさが顔を覗かせてしまう。
 
 料理長のメアリーに対してもそう。一緒に夕食を食べよう、と気軽に声を掛ける。その様子を見て「使用人と一緒に食事するなんて!」と呆れる生徒に向かって激高するポールを見ていると、やっぱりこの人、良い人なんだよな、、、と分かる。

 このメアリーも要所要所でイイ味を出している。アンガスがボストンに行きたがっていて、それを学校の決まりだからダメ!というポールをさりげなく説得する。彼女の作った手料理でのクリスマスを、アンガスは喜んでいる。「こんな料理でクリスマス祝ったことない。お母さんはいつもケータリングだから」(セリフ確かじゃありません)と言うアンガス。アンガスの家庭状況がここでも垣間見えるが、そんなアンガスにウィンク一つで返すメアリー。恩着せがましくなったり、家庭のことを詮索したりしないのが良い。

 ボストンでのポールとアンガスの2人旅の様子も良い。アンガスがなぜボストンに来たがっていたか、、、それを知ったポールは、父親との対面にショックを受けているアンガスを「君とお父さんは違う人間だ」と言って慰め励ますシーンが胸に迫る。

 その後、このボストン行きが問題になって、アンガスは退学の危機に陥るが、ポールによってそれはどうにか免れる。やはり、ポールは道理の分かる真っ当な人間なのだ。

 結局、ポールは学校を去るが、彼の今後を思うとちょっと切ない。あの歳で、これまでより恵まれた新天地が待っているとも思えない。本作は良い映画だと思うけど、を7つにしたのは、このラストにもの悲しさを感じたから。アンガスは良かったんだけどね。若者の未来の方が、老人の未来より大事、、、みたいな印象がなきにしもあらずで、あー、良かった良かった、、、と思えない。

 とはいえ、ポールにはしたたかに生きて、古代史の本でも出してベストセラーになって欲しいけど。


◆その他もろもろ

 ポール・ジアマッティは斜視ではないけど、役のポールは斜視で、どうやって斜視に見せているのだろうと不思議だった。さすがに、演技で出来ることではないだろうし。

 クセ強な古代史の教師が実にハマっていた。アンガスと博物館に行って、生き生きと説明しているポールは嫌われキャラどころか愛嬌たっぷり。アンガスに「授業でもそんな風に話してくれればよいのに。みんなが先生を嫌ってるの、知ってるでしょ?」などと言われてしまう。しょんぼりするポールだけど、分かっているんだよね、自分でも。

 あと、アンガスが肩を脱臼するシーンで、上半身裸になったアンガスの方がホントに脱臼していて(しているように見えて)、これもスゴいなぁ、、、と思った。斜視といい、脱臼といい、何でも出来てしまう技術、恐るべし。

 アンガスを演じたドミニク・セッサは新人だそうだが、なかなか堂々としたものだった。見た目は大人だけど、中身はまだまだ少年で、お父さん恋しさに泣くシーンは、思わずもらい泣き。

 ポールとアンガス、メアリーの3人がレストランで、デザートにチェリー・ジュビリーを食べたい!というアンガスのリクエストに応えて、ポールが注文すると、店員が「未成年には(アルコールを使っているので)出せない」の一点張り。呆れたポールは、アイスとチェリーと酒をテイクアウトで注文して、店の外で、チェリー・ジュビリーを作る、、、というシーンも、前半の規則でガチガチなポールと対照的で良いシーンだった。

 アメリカ映画とは思えない、地味で味わい深い作品。イギリス映画みたい。

 

 

 

 


 

 


オープニングのレトロなロゴにビックリ(70年代の演出?)

 

 

 

 

 

★★ランキング参加中★★

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リトル・ダンサー デジタルリマスター版(2024年)

2024-10-14 | ★10個の作品

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv31905/


 1984年、イギリス北部、炭鉱の町ダーラムで暮らす11歳の少年ビリー・エリオット(ジェイミー・ベル)。

 大好きな母を病気で亡くし、炭鉱夫の父と兄、認知症気味の祖母と4人で暮らすが、男所帯で家の中は殺伐としている。炭鉱閉鎖の危機に組合が決行したストライキは長期化しており、父と兄は仕事ができず収入が絶たれ、家計は火の車だ。

 ある日、ボクシング教室に行ったビリーは、隣のバレエ教室のウィルキンソン先生に部屋の鍵を返しに行ったことがきっかけで、バレエに興味を持つ。

 以来、ボクシング教室に通う振りをして、父親に内緒でバレエ教室に通い始めるビリー。けれど、あっけなく父親に見つかってしまう。

 「男がバレエなんて!!」と激怒する父親と衝突したビリーは、ウィルキンソン先生の自宅にバレエ教室を辞めると伝えに行くのだが、、、。


☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆


 私にとっての大切な大切な映画。大好きなベスト5、、、いや、大好きな映画はいくつもあるけど、本作はちょっとそれらとも違う、、、最愛の1本です。奇跡のような映画とはこの映画のこと。映画としてもだし、ここまで愛せる映画に出会えたことも。

 今年、本邦公開以来、23年ぶりにデジタルリマスターされて、劇場リバイバル公開となりました。

 DVDもBlu-rayも持っているけど、Blu-rayで見たのは購入直後、以来10年ずっと見るのは封印して来たし、スクリーンで見るのは公開時以来なので、23年ぶりにスクリーンの中のジェイミー演ずるビリーに会ってきました。嗚呼、ビリー、、、!!!

~~以下、本作への愛を垂れ流しているだけで、お読みいただければ嬉しいですが、すごくウザいと思いますので悪しからず、、、。また、盛大にネタバレしておりますので、よろしくお願いします。~~


◆改めて本作の素晴らしさを実感

 23年ぶりに会ったスクリーンの中のジェイミー演じるビリーは、記憶の中のビリーよりも100倍くらいカワイくて、愛しかった。オープニングのシーンから、もう涙目、、、。 

 01年の公開当時、劇場に5回見に行き、その後、DVDを何回も見たのだけど、今回、改めて素晴らしいと感じたことは3つ。①シナリオ、②演出、③主演のジェイミー、、、一見当たり前なことだけど、過去の名作と言われる数々の映画でも、この当たり前を全て兼ね備えている映画は、そんなに多くはないだろう。

 ①のシナリオについては、とにかく過不足がない。すべてのセリフ、シーン、映像の全部に意味がある。これ、すごいことだと思う。ビリーはもちろん、家族、友人、バレエの先生、、、等々、主要キャラの描写が一面的でなく、実に短いセリフとやり取りなのに、人物描写の奥行きがある。セリフで説明するところは全くない。本当にこれは奇跡的に素晴らしい。登場人物はみんな基本的にはイイ人たちだが、ただのイイ人ではない。そこをきちんとこの尺で描いている。圧巻である。

 ②の演出について、私は演出の方法論や技術的なことを学んでいないから、専門的なことは分からないが、ジェイミーやマイケル、デビーら子供たちの表情や動きがとても生き生きとしているのがとにかく魅力的。炭鉱の町らしく坂の多い場所を活かした画や、本作のキモであるダンスの振付と音楽の選曲、シーンの的確な切り替え等々、、、挙げればイロイロあるけど、ヘンに小細工していないのに、工夫があちこちに感じられるのが良い。何より、役者たちの演技が皆素晴らしい。これは、監督の演出力の為せる業だろう。長編初監督とは思えない凄技である。

 ③のジェイミーは、、、もうね、全部イイ!! 表情、仕草、セリフ、ダンス、ぜ~~んぶ素晴らしい。必死でピルエットの練習をしているときに、どうしてもできなくて頭を抱えるビリーの、自分へのいら立ちを表すかのように髪の毛をぐしゃぐしゃに掴むのとか、もう、、、カワイすぎるだろ、ジェイミー!と、スクリーンに向かって叫びそうになる。もう幼い子供ではない、でも大人でもない、大人になる前の声変わりしていないほんの一瞬の少年の輝きで目が眩みそう。嗚呼、、、もうサイコー!!!

 ……あとね、本作の魅力は、人を不快にさせない映画であること、、、なんだよね。嫌味がない。何かを伝えるために何かを貶めるようなシナリオになっていない。メッセージはもの凄く素直でストレート。でも深く奥行きがある。

 それと普遍性があることも名作の必要条件。本作の時代設定は、84年だけど、社会背景はその時代を映すものであっても、描かれている人間ドラマは普遍的そのものである。


◆好きなシーン6選

① こっそりバレエ教室に通っていたのがお父さんにバレるシーン……チュチュを着た女子たちに交じって、ランニングに紺の短パンをはいたビリーが一生懸命踊っているところへ、ボクシング教室に来ていないと知らされたお父さんが様子を見にやって来る。ターンしてビリーが顔を上げた瞬間、そこに怒りで赤鬼みたいになったお父さんがっ!!! ビリー、、、どうする?!

……って、この後、父と息子の取っ組み合いの喧嘩になるんだけど、お父さんに「お父さんはクソ野郎だ!!」というビリーの顔がめっちゃ憎たらしくてカワイイ。

② キッチンでミルクを飲むビリーが亡きお母さんの幻を見るシーン……ストが続いてフラストレーションの溜まるお兄ちゃんをお父さんが殴り付けて、家の空気は最悪な中、ビリーは練習不足をウィルキンソン先生に見抜かれる。でも、素直になれずに反抗し、先生に暴言を吐いてしまう、、、というなかなかシビアなシーン等が続いた後、ふと夜中にビリーがお母さんの幻を見る。お母さんに会えて嬉しそうなビリー、「ミルク瓶を冷蔵庫に戻して」とお母さんに言われて、戻して冷蔵庫を閉め、再び振り向くと、、、幻のお母さんは消えている。

……お母さんの不在を改めて実感したときのビリーの表情の切なさ、、、。息子を持つお母さんが見たら、これは号泣必至のシーンなのでは。私には子はいないが、号泣。

③ クリスマスの夜に初めてお父さんの前でビリーがダンスを披露するシーン……これは、本作の白眉だけど、何が好きって、ビリーのエネルギーほとばしる渾身のダンスである。怒り、フラストレーション、、、などがない交ぜになって爆発する。いかにもバレエっぽくないダンスがまた生命力を感じさせて素晴らしい。あんなダンスを見せられて、お父さんが心動かされない訳はないわな、、、と、誰もが納得させられる圧巻のシーン。

……DVDを購入した直後、このシーンを何度も繰り返し見たっけ、、、。ホールの暗めの照明といい、外からの雪に反射された白い光といい、映像がまたとても美しい。

④ オーディション結果を待つビリーの家族たちのシーン……結果の知らせがエリオット家に郵便で届く。おばあちゃんが、配達人が届けに来たのを家族に知らせ、お父さんが封書を郵便受けから取り「来た!」と、ダイニングテーブルの目立つところに立てかける。そこへ、ビリーが帰宅。一斉にダイニングテーブルに集まる父・兄・祖母。テーブルに置かれた封書にすぐに気づいたビリーが、一瞬ためらった後に、隣のおばあちゃんの部屋に一人籠って封書を開ける、、、。なかなか部屋から出て来ないビリーを待つ3人だが、諦めて吹っ切ったようにお父さんが立ち上がってドアを開けると、、、「受かった」と涙目のビリー。

……この、家族たちの一つ一つの反応がね、、、家族愛を感じさせる実に巧い描写になっていて、しかもユーモアもあり、劇場で必ず笑いが起きるシーン。初めて見たときは、すごくドキドキしたよなぁ。もしかしたら、不合格かも、、、などと思ってしまった。

⑤ 故郷からビリーが旅立つシーン……いよいよバレエ学校へ入学するため、自宅を離れるビリー。出発前にバレエ教室に行ってウィルキンソン先生に挨拶。「これからあなたの人生が始まる」とサラリとしたお別れ。自宅に戻り、おばあちゃんと固くハグをし、近所のマイケルにもお別れのキスをして、いざバスターミナルへ。お父さんが吹っ切る様にビリーをバスに乗せる。バスの中のビリーに、外にいるお兄ちゃんが“I'll miss you.”と言う。それまで強面だったお兄ちゃんの言葉が、しかしビリーには聞こえない。バスは無情に発車して遠ざかる。

……思い出すだけで涙目になりそうなシーン。ウィルキンソン先生のベタベタしない感じが実に良い。あと、お兄ちゃんがね、、、それまでずっと強面だったので、ここへきての“I'll miss you.”は破壊力抜群、見ている者の心を一気に鷲掴み。この声がビリーには聞こえない、、、ってのがまたイイ。この後、父と兄は再び炭鉱夫として坑道へと降りて行き、ウィルキンソン先生は一人バレエ教室に佇む、、、というワンショットが挟まれるのだが、たったそれだけの画で、現実のシビアさを描いてしまうところも良い。

⑥ ラストシーン……主演を務める大人になったビリーが、舞台へ飛び出して行って高く舞う!

……アダム・クーパーの鍛えられた背中の筋肉が印象的で、しかも高くジャンプしてフェイドアウト、、、エンドマークという鮮やかなエンディングは、余計な描写がない分、感動的。大人になったマイケルも出て来て、ココでも劇場がざわつくのがお約束。

 他にもいっぱいあるけど、キリがないので厳選しました。


◆デジタルリマスター版劇場公開

 このリバイバル上映を知ったのは7月で、前売りのムビチケを買うと、4種類のポスカのうちランダムで購入枚数分がもらえる!ってことで、発売日に映画友の分と2枚買ったら、4種類のうち、私が是非とも欲しかった絵柄の2枚のポスカが送られて来ました。ヤッター!!

チラシは2種類

 

 公開されたのは10月4日。この連休中、映画友と恵比寿ガーデンシネマに見に行ってまいりました。12:45の回は何と満席、、、。

 行ったら、前売りでもらったのとは別の特典ポスカをもらい、ラッキー! カワイイ。

 リバイバル上映なのに、パンフも作成されて、もちろんゲット。また、Tabioとのコラボでビリーの刺しゅう入りソックスが発売されたというので、こちらはネットで予約販売されており、購入。色違いで2足。ちなみに、注文したのが2日、届くまで2週間とのことで、まだ手元には届いておりません。待ち遠しい。

 パンフは、画像がいっぱいで嬉しい。23年前の公開時にももちろんパンフはゲットしたけど。

 終映未定とのこと。終映までにもう一度見に行くかどうか、、、悩み中です。今度いつスクリーンで見られるか分からないので、多分、行くと思う、、、。

 

 

 

 

 

 

ビリー、抱きしめたいっ!!

 

 

 

 

★★ランキング参加中★★

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする