映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

愛する映画の舞台を巡る旅Ⅲ ~デリー(インド)~その③

2019-03-12 | 旅行記(海外)
**カオスの首都** vol.3
 




その②につづき

 ラール・キラー前の広場からバスに乗り、10分か15分くらいで着いたのが、フマユーン廟

 まずはチケット売り場へ行くが、この日は、社会科見学日和なのか、やたら子供たちが多い。しかも、みんな超フレンドリー。日本人のおばさん集団に、思いっきり笑顔で、ハローだのナマステーだの手を振ってきたり握手を求めてきたり。


スマホを向けると大喜びで手を振ってくれる


 アラームさん曰く、この男の子たちは、割とイイとこの子たちだろう、とのこと。他の学校の生徒たちと思われる集団もいたし、とにかく大賑わいだった。

 で、アラームさんがチケットならぬ、入場コインを渡してくれる。これを入り口の機械に入れるとゲートが開くという仕組み。このコインは出口で回収される。


使い込まれた入場コイン



ゲートを入ったところ。通路右端の物体は犬です

  

西門が見えてきた。やはり、いろんな宗教が混在している国。ダビデの星も


 この西門をくぐる手前にトイレがあって、皆さん、トイレタイム。で、待っていると、どこからか幼稚園(?)の一団が現れ、トイレを待つために整列し始める。みんなお行儀が良くて可愛い。


引率の先生のファッションが素敵


 皆さん揃ったところで、門をくぐると


フマユーン廟




 ここで、自由行動となって、30分後くらいに西門外で集合と言われる。皆さん思い思いに行動。私は早速、正面の入り口からやや急な階段を上って、廟の上階部分へ上がる。で、見上げたところ。


このアーチ型開口部はイーワーンというそうな


 このフマユーン廟は、タージ・マハルの原型になったものだそうで、1565年にフマユーン妃、ハージ・ベーガムによって造営されたムガル朝2代皇帝フマユーンの霊廟。アラームさんの事前レクチャーでフマユーン帝の壮絶人生を知ると、また見え方も違ってくる……ような気がする。

 でも、私はそんな歴史の云々よりも、そのデカさに圧倒されてしまった。ドイツに行ったときも、建造物のデカさにギョッとなったけど、こちらも大きさでは引けを取らない。天皇の墓である古墳も、大きいものは相当の大きさだけど、あれは大きいっていうより、広いといった方が良いよね。建築物でこのデカさってのは、日本ではあんまり目にしない気がする。東大寺の大仏殿も大きいけど、なんかちょっと基準が違うというか、、、。やはり、木造と石造りの差なんだろうか。

 などと思いながら、先ほどくぐってきた西門を見てみると、、、


人がいっぱい、、、


 上階をぐるりと一周できるので歩いてみる。





 とにかく、芸が細かい。日本の超絶技巧の工芸品も溜息ものだけど、この天井や床、棺など、イチイチ細かくて見入ってしまった。大理石がこんなに美しいものだったとは。




本物の棺は地下にある



またまた社会科見学(?)の子供たち。可愛い



フマユーン廟内のナイカ・グンバド(フマユーンの理髪師の墓)と廟外のニラ・グンバド(青いドーム)


 帰ってきてから、ちょっとインド建築の本など読んでみたら、ムガル朝はモンゴル出身だから、このフマユーン廟も中央アジアの影響を色濃く受けているのだそうだ。世界史は苦手だったので大半のことは覚えていないけど、ムガル朝がモンゴル出身だったとは、覚えていないどころか初めて知った気がする。自分の無知を知る旅……。


生け垣からリス現る(リスはこの旅で頻繁に目撃した)

 

修復の様子が展示されている


 集合時間になり、集合場所へ。お次は紅茶屋さんへ。


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 バスで連れて行かれた紅茶屋さんは、「へ? ここがお店?」というような普通の建物(すみません、写真撮りそびれましたので、トリップアドバイザーのリンク貼っておきます)。お店は地下にあり、まあ、観光客向けの、ちょっとお高めの“Top Quali Tea”というダジャレみたいな名前のお店。

 まずは一同座らされて、紅茶について簡単にレクチャーを聴かされる。紅茶で一番上等なのは、ダージリン、その次がアッサム。で、そのダージリンでも特に高級なのが、このGOLDってやつね! と英語と日本語とヒンディー語混じりの説明を熱心におじさんがしてくれる。GOLDというのは、ダージリンの茶葉の種類のようで、一級品らしい。そして、さらにイギリス統治下でイギリス人たちが好んで飲んだ(ホントか?)というWHITEという種類を紹介してくれるんだけど、このWHITEは、茶葉を発酵させていないというのが特徴だとか。

 説明は、ちょっと話半分で聞いていたんだけど、試飲してみたら、これがどちらもメチャメチャ美味しいの!! 正直言って、こんなに美味しい紅茶をいただいたのは、生まれて初めてじゃないかと思うくらい。淹れ方とかにもよるとは思うが、茶葉の等級というのは侮れないと改めて思い知る。……考えてみりゃ、日本茶だってそうだもんな、、、と当たり前のことに思い至る。実際、WHITEは発酵させていないので、色も紅茶の色ではなく、薄い緑茶みたいな色で、味はまさに“玉露”。本当に上品で美味しい。これはぬるめのお湯でじっくり淹れると美味しそう。

 ……というわけで、カモネギ日本人観光客は、このGOLDとWHITEのセット(日本円で5,000円くらい)を迷わずお買い上げ。中身にも惚れたけど、箱がまた可愛いので、これは買うしかないでしょ。




箱がステキでしょ?


 さらに、インスタントのチャイも試飲させてもらったところ、これまた、実に美味い! 甘さはほんのりで、スパイシー。こんなチャイ、日本の高級店でも飲んだことないかも。こちらも1箱ゲット。ううむ、もっと買ってくれば良かったかも、、、と思いネットで検索したら、通販サイトもあった!



1箱10袋入り。1袋につき130mlの少なめのお湯で。沸騰したお湯はNG


 友人たちへのお土産は、GOLDの茶葉が70%入ったファーストフラッシュのティーバッグ10コ入り。こんな小さな箱なのに10コも入っている。5箱買うと1箱おまけというので、1箱は自分用に。帰国後、もうとっくに飲んじゃいましたが、、、。



 というわけで、結構散財いたしました。

 ……で、そろそろお腹も空いた頃。お次は、ベジタリアンカレーを食べにgo!





その④につづく

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愛する映画の舞台を巡る旅Ⅲ ~デリー(インド)~その②

2019-03-05 | 旅行記(海外)
**カオスの首都** vol.2

 

 

 

その①につづき

 

 翌朝は7時から朝食で、6:30にモーニングコールをしてくれる、とのことだったけれども、5時過ぎから目が覚めてしまい、しばしベッドの中でもぞもぞしていたけれど、眠れそうにもないので起きてしまった。

 

 実は、夜中にお腹が痛くて(空腹の胃痛?)目が覚めて、寝ていれば治るだろうと思っていたけどゼンゼン痛みが引かないので、仕方がないからゴソゴソ起き出して持参したバ〇ァリンを気休めにのんだところ、、、これがビックリするぐらいよく効いて、アッと言う間に痛みがどこかへ行ってしまい、その後、5時過ぎまで熟睡したらしい。それにしてもバ〇ァリンおそるべし。私は、あんまり強い薬は好きじゃないから、ロキ〇ニンとか手を出さないようにしているが、バ〇ァリンもなかなかだ。旅先では有り難いことこの上なかった。

 

 荷物整理をしたり、身支度をしたりして、7時キッカリに1階のレストランへ。お約束のビュッフェスタイルで、結構人がいて写真を撮れる状況にない。朝からカレーは当然だけど、パンやサラダ、卵料理、加工肉類等々、種類は豊富。ガイドのアラームさんに、生野菜もやめた方が良い(水道水で洗っているので)と言われていたので、野菜といえば焼きトマトくらいで、あとは野菜カレーとパンと、、、お腹が空いていたのもあって結構モリモリ食べた。牛乳も美味しかった。

 

 コーヒーをもらおうかと思ったら、どうやらコーヒーマシーンが調子悪いらしく、ボーイさんたちが数名であーでもないこーでもないとやっている。当面直らなそうだから、諦めて部屋に戻る。

 

 出発時刻は8:30なのに、なぜか私は8時と勘違いしていて、結構慌てて8時5分くらい前に部屋を出てエレベーターホールに行くと、ちょうどホテルのおじさまがエレベーターに乗ったところ。ニッコリ笑ってくれたので「ナマステ~」と手を合わせながら挨拶すると、おじさまも挨拶を返してくれ、日本人? 東京から来たの? 観光? アグラ行く? と矢継ぎ早に英語で質問が飛んでくる。アグラには明日行く! と答えたところで、エレベーターが1階につき、おじさまが楽しんでおいで~、と言ってくれて急いで降りる。

 

 ロビーへ小走りで行くけど、アラームさんもR子さんも、誰もいない。あり~? と思って集合時刻を確認すると、あと30分あった!! というわけで、また部屋に戻り、ダラダラして、今度は8:20頃ゆっくりロビーに降りてきた。

 

   
部屋からの眺め。窓ガラスがあんましキレイじゃなくて、、、。目の前の青い屋根は地下鉄の駅

 

   
ホテルのロビー(外観は撮れなかった!)

 

 ロビーには、現地集合の方と思しき女性もいて軽く挨拶しながら、バスに乗り込む。

 

 ……というわけで、いよいよ2日目の始まり。ちなみに、このツアー、2日目は丸々デリー観光、3日目は朝早くに列車でアグラへ移動しアグラ泊。4日目は午前中にアグラ観光の後、バスでデリーに戻り、夜の飛行機で帰国、、、という3泊5日で毎日のスケジュールが盛りだくさんな欲張りツアーなのだ。ま、日程が短いからね。

 

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【2日目のスケジュール】

①サイクルリキシャ乗車体験(サイクルリキシャに乗って観光)→②フマユーン廟(1時間ほど)→③紅茶屋さんでお買い物→④昼食(ベジタリアンカレー)→⑤クトゥブミナール(1時間ほど)→⑥カーンマーケット(買い物)

 

 

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 夜中の腹痛はどこへやら、お腹も満たされ、元気そのものになった私、昨夜は暗くて見えなかったデリーの街並みが見えて嬉しくなる。天気も良いし、サイコー。

 

   
凱旋門。門の先には塔が見える

 

 バスからの撮影だからイマイチだけど、かなり大きかった。パリの凱旋門を模したものだとか。第1次世界大戦の戦死者を弔うため、1929年に建てられた門。

 

   

 

   
凱旋門近くの交差点。土曜の朝でも結構な交通量

 

 ちなみに、下の写真、交差点の向こう側に人が3人立っているのが見えるけど、あの3人は後から分かったのだけど(アラームさんの説明によれば)親子らしい。この後、交差点の真ん中に出て来て、止まっている方の車の前で、バック転やら踊りやらの芸を披露し、父親らしき大人が車に乗っている人たちに金を要求していた。車の流れが変わると、今度はまた止まっている方に移動して同じことをするらしい。実は、この旅の間、この親子と同じような人たちを道路上で頻繁に目にした。アラームさんが言うには、「ああやって僅かな生活費を稼いでいる」んだとか。

 

 そうこうするうちに、最初の目的地、サイクルリキシャに乗る場所ラール・キラー前に着いた!

 

 

   
ラール・キラー

 

“タージマハルを築いたムガール帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、ヤムナー川のほとりに建築した優美な城塞。赤砂岩の城壁と門を持つことから「レッド・フォート(赤い城)」ともよばれる。1639年に建築が始まった。イギリス統治時代には軍事施設となり、現在も国の施設として一部の建物が使用されている。独立記念日の8月15日に首相による演説が行われる。”(JTBのガイドブックより)

 

 

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 ラール・キラーは外観を眺めただけで、目的のサイクルリキシャには前の広場から乗った。

 

   
広場からヒンドゥー教寺院、イスラム教モスク、キリスト教教会が建ち並ぶ通りを眺める

 

 私たちの乗ったバスが止まった途端、わらわらとリキシャの運ちゃんたちが寄ってきて、客引き。ガイドのアラームさんがそこで速攻交渉。事前予約とかそんなんじゃないんだね。アラームさんからは「チップ代は込みだから、運転手にチップはあげないでください」と事前に念を押される。

 

 オートリキシャ、サイクルリキシャの“リキシャ”の語源は、日本語の“力車”なんだって、やっぱり。アラームさんの解説。オートリキシャはバイクに、サイクルリキシャは自転車に台車を付けて走っている。

 

 ……というわけで、2人1組になって、サイクルリキシャに乗り込む。私が一緒に乗ったのは、東北から参加していたエレガントなマダム風。もう大学生の息子さんがいるとは思えないお若さ。

 

 で、マダムと乗った途端に自転車をこぎ出す、やたら愛想の良い運転手のお兄さん。チャンドニー・チョーック・ロードという、まあ、商店街みたいな通りを走って行く。道が(舗装はしてあるけど)でこぼこだから揺れるし、運転は荒いしで、掴まっていないとヤバい。ので、当然写真も撮れない! ふとお兄さんの足下を見れば、なんとサンダル!!

 

   

 

   
スピードが緩んだ瞬間に辛うじて撮った! 左の方に映っているのがサイクルリキシャ(私たちが乗ったのはコレじゃないけど)

 

 途中、一角で全員降りて、通りを少し散策。アラームさんが連れて行ってくれたのは、インドではメジャーなデリのHaldiram's(ハルディラーム)。

 

   

 

   
店内のケースには(よく見えないけど)美味しそうなお菓子、、、

 

 店内でも食べられるので、アラームさんが、2種類ほどお菓子を買って私たちに食べさせてくれた。写真撮れなかったし名前も忘れてしまったけど、サモサみたいなのと、ミルク味のスイーツだった。みんなで少しずつつまんだので、アッと言う間になくなり、何食べたのか分からなくなってしまった、、、ごーん。スイーツの方は、この辺(デリー)じゃメジャーなお菓子で、サモサみたいのはこのお店でアラームさんが一番好きなスナックだと言っていた。

 

 でも、このケースを見ながら、そういえば、『きっと、うまくいく』で、カリーナ・カプール扮するピアが、アーミル・カーン演じるランチョーの部屋に酔っ払って乱入してきたときに、ランチョーの部屋に置いてあった“ドークラー”というお菓子のことを思い出していた。ピアは、クジャラート州のお菓子はヘンな名前だと言って茶化していた。ドークラーは、ハルディラームのケースの中にはなさそうだったな、、、。

 

 で、再びサイクルリキシャに乗り込み、元の広場へ戻る。お兄さん、その間、時々振り返って「チップ、チップ」と要求してくるんだけど、マダムは「いいから前見てこいでちょーだい!」と笑っていた。このお兄さん、結構気が利いて、マダムと私がハルディラームから戻ってくると、「写真撮ってあげる」などと言ってニコニコ撮ってくれるし、自転車こぎながら何やら案内みたいなことをしてくれるんだけど、いかんせん回りが騒々しくて聞こえない、、、。でも、サービス精神旺盛なお兄さん、ありがとう。マダムも「こんだけ愛想良いとチップあげたくなっちゃう」と言っていた。

 

 この通りは、リキシャだけじゃなくて、人も歩いているし、車も通るし、牛に引かせた荷車も通るし、それらがぶつかりそうになりながら(というか実際私たちのリキシャも何かと少し接触していた!)縦横無尽に動き回っているという、、、(写真を撮れなかったのが残念)。おまけにもの凄く埃っぽい。思わずマスクを着けたくらい。マスクは持ってきた方が良いと言われていたけど、持って行って正解だった。

 

 ……というわけで、お兄さんには1ルピーもチップを渡すことなくバイバイし、バスに戻る。お次は、フマユーン廟へ移動!

 

 

 

 

その③につづく
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愛する映画の舞台を巡る旅Ⅲ ~デリー(インド)~その①

2019-02-27 | 旅行記(海外)
**カオスの首都** vol.1
 




 前からず~っと行きたかったインド。特に『きっと、うまくいく』を見てからはその思いを強くし、ラストシーンの美しさに、是非あそこに行きたい! と思って、その場所はどこかと調べたら……。そこは、パンゴン湖という、中国(チベット)国境のちょっとやそっとじゃ初心者が行ける場所ではないと分かり、また、その他舞台になったシムラーの街も北部ということで、ならばまずは、インド北部を訪れてみたい、と思っておりました。

 そこで目についたのが、昨年のベトナムに続き、またまた“おひとりさまツアー”「女性限定」プラン。いくら魅力的な国とはいえ、怖い話もそれなりに聞くし、昨年、なかなか快適だったおひとりさまツアーなら安心かなと思い……。北部のデリーとアグラ2か所だけだけど、インド入門編として訪れるにはちょうど良さそう! というわけで、昨年9月に申し込んだのでした。

 ご存じのとおり、インドはビザが必要なんだけれど、これも旅行社の方で手配してくれるし、やはりツアーのこういうところは有り難い。ビザ申請のための写真の細かい指定があったり、申請書には、両親の出生地まで書かされるのでビックリ。当然、パキスタンに行ったことがあるか、とかの質問事項もあり……。また、私は職業柄、一般的な6か月の観光ビザは取れないかも知れないと事前に言われ(実際おりたのはJ-T(Journalist visiting India for tourism purpose)という3か月ビザ)、まあ、それでも全部自分で手続きするよりはかなり楽だったのだと思う。

 とかなんとか言っているうちに、アッと言う間に出発日はやって来て、行ってまいりました。インドの旅行記です。 


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 出発は、成田から、11:05発JAL0749便で、集合が8:35と結構早い。成田までは、京成成田スカイアクセス特急がやはり便利。スカイライナーよりは20分ほど時間がかかるが、特急料金はナシで、京成本線よりも速い。自宅を6時過ぎに出て、小心者ゆえ電車が止まったらどうしよう、、、とか思ったけれど、8時前には成田に無事到着。

 そのまま団体カウンターで受付し、添乗員のR子さんとご挨拶。そのまま、JALのカウンターに連れて行かれチェックイン。すると、「本日プレミアムエコノミーが満席のため、ビジネスクラスにご案内します」と、何とアップグレード。ラッキー!

 そう、このツアー、プレミアムエコノミーのツアーだったのです。ビジネスクラスはテレビや広告でよく見るから知ってはいたけど、プレミアムエコノミーってどんなん??という単純な好奇心から。

 ……というわけで、ラウンジは出国ゲートの先にあるので、とっとと出国手続きを済ませ
 

11:05デリー行き。スリランカ航空とのシェア便


 ラウンジに入ると、早い時間だけど結構人がいる。





飲み物とクッキー数種類


 この上階にはデリがあるらしいけど、お腹は空いていなかったのでこちらの片隅を陣取った。搭乗前の集合時間10:40までは時間があるのでダラダラ文春読んだり、ボーッと着陸機を眺めたり、、、。

 10:40に搭乗口で、今回のツアー参加者6名が集合。確か7名参加と聞いていたけど? と思ったらR子さんから、「もう1名は現地集合です」と案内あり。当然、全員女性。年齢層は、多分、40代~60代。

 で、いよいよ搭乗。


これがビジネスの座席!


 へぇー、これがビジネスクラスなのね、、、とビジネスクラス初心者の私。何か、個室感が良いわ。……でも、エコノミーのように足下に荷物を置けないのがちょっと、、、。必要なものは小ロッカー(座席の横の取っ手が付いている所)に入れて、あとの荷物は全部、頭上の棚に入れろと。


アメニティ(アイマスクは写真撮る前に使っちゃいました)



画面もまあまあ大きく、タッチパネルの感度も良いけど、リモコンメイン使用だった


 離陸してほどなく、飲み物とスナックが出される。冷たい緑茶を所望。 



 ポケ~ッと映画『天才作家の妻 -40年目の真実-』を見ていたら、1時間ほどして食事が来る。和食と洋食があったけど、和食をお願いした。

 まずは前菜。こんな箱に入れられて出て来て、、、



 開けると、小皿料理が6種類。


(上左から)筑前煮、蟹鼈甲餡、本鮪のお造り、(下左から)水菜春菊木ノ子浸し、鮑柔らか煮、鯛のフライ黄身醤油温度卵・白滝真砂和え


 ちゃんとメニューをもらってきたのだ! どれも美味しかったけど、まあ、こんなものか、、、というのが正直なところ。

 続いてメイン&ご飯。


(上左から)牛バラ肉、冬菇椎茸白味噌仕立て、鰤の照り焼き、香の物、ご飯、味噌汁


 デザートは、ほうじ茶ロールケーキ&コーヒー。



 ロールケーキの生地がやや乾燥気味なのが残念。味は悪くないけど。コーヒーは意外に美味しかった。

 で、結構お腹が膨れ、一息つきたくなる。さすがビジネスシート、フルフラットになって足が伸ばせるのが有り難い。

 が、実は、この間、少し揺れておりました。一時、CAさんたちもシートベルトサインが出てサービス提供が中断になったくらい。……でも、大昔だけど、ロンドンからの帰りの便(ヴァージンアトランティックだった)がかなり揺れて、それこそCAさんが転んだり尻もちついたりしていたし、NYからこれも帰りの便(ユナイテッドだった)が相当揺れて、こっちはマジで怖かったので、今回の揺れはサービス提供中断になるほどだったのかと驚いた。もしかすると、最近は昔より乗員の安全重視になったのかもね。

 と、揺れながらも、中断していた映画『天才作家の妻~』の続きを見る。

 ふ~ん、という感じで見終わると、とりあえずエンターテイメントのプログラムはどんなものかと、音楽をチェックしたが、どうもイマイチ。今朝の7時のNHKニュースなんぞがあったので、気分転換に見る。

 個室っぽい感じの空間ではあるけど、寝そべっていると通路を人が結構通って気になってしまう。普段、仕事をしているときは昼食後などモーレツに眠くなることが多いのに、何故かあんまし眠くならない。……仕方がないので、再び映画を見ようかと、あんまし面倒くさくなさそうな邦画『泣き虫しょったんの奇跡』をチョイス。棋士である瀬川晶司氏の名前とエピソードは知っていたので。

 まぁ、“しょったん”の子供時代から大人になるまでのシーンがあるんだけど、子役の子たち(小学生時代と中学生時代の2人)はどちらもお目々ぱっちりな顔なのに、成人すると松田龍平って、どーなん?? とかなり興醒め。松田龍平ありきなら、子役ももう少し同じ系統の顔を選べよ、と内心ツッコミまくる。おかげで内容があまり頭に入ってこない。……が、しょったんのお父さん(國村隼)が非常によく出来たお方で感動。そんな直後に、このお父さんが突然、交通事故で亡くなってしまう、、、という辺りで、到着前の軽食がやって来る。

 こちらも和食と洋食があって、今度は洋食をお願いした。


チキンとキノコのドリア、フレッシュフルーツ


 まあ、美味しいけど、さすがビジネス! という感じでもなかった。こんなものか。

 そうしているうちに、ようやくデリーに到着!! 現地時間で18:00前。日本との時差3時間半なので、10時間ちょっと乗っていたことになる。でも、そこまで長さを感じなかったのは、やはりビジネスでゆったり出来たからなのかも。


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 インドの空港や鉄道の駅などの、いわゆる公共交通機関は全部、写真撮影禁止と聞いていたし、デリーの空港に着陸する際の機内アナウンスでも「撮影は禁じられております」と言っていたので、マジメな私はそれを守って写真を撮らなかったんだけど、ふと気付けば、結構皆さんあっちでもこっちでも写真撮りまくりであった。私も1枚くらい撮っておけばよかったかなぁ、、、などと思うけど、ネットに画像は溢れているので、まあいっか。

 『きっと、うまくいく』の冒頭で、ファルハーンが、このインディラ・ガンディ国際空港を人の流れに逆らって走っていたのは、こことは別のターミナルなのかな~、などと思いながらキョロキョロ。 

 入国審査のおじさんに、結構ジロジロ顔を見られ、パスポートの顔写真のページを機械に読み取らせているみたいなんだけど、機械の感度が悪いのか何度も読み取り部分を拭いたりして、ちょっとイラッとくる。やっぱり疲れているのね、私、、、と思った。

 なんとか無事に入国し、荷物もちゃんと出て来て、他のツアーの皆さんも滞りなく、、、ということで、出口へ。ここで、現地ガイドのアラームさんと合流。

 で、いきなりアラームさんが流暢な日本語で「すみません、バスが渋滞に巻き込まれているのでちょっと遅れます」と。……ううむ、さすがインド。いろいろ遅れるのがインドと聞いていたけど、初っぱなからいきなりとは、インドに来たんだわ~~と、なぜか嬉しくなる。

 でも、思ったほどは待たず(15分くらいだったかな)、無事にバスがやって来て、バスの乗り口でアラームさんがマリーゴールド(生花)のレイを「ようこそインドへ~~」と言いながら1人ずつに掛けてくれる。嬉しいが、マリーゴールドの香りが微妙。マリーゴールドはインドでは神様に捧げる花だとか。お祝いとかでも飾るそうな。


アラームさんから掛けてもらったマリーゴールドのレイ


 マリーゴールドを首からぶらさげて、一同、ホテルへ向かう。

 空港周辺は軍の施設がほとんどです、、、とアラームさんが言っていたが、もう辺りは暗くて、あんまし外の様子は分からなかった。でも、ベトナムの市街地の雰囲気とちょっと似ている感じ。車やバイクが無秩序に走って、クラクション鳴らしまくり。ベトナムよりは、車の数の方が多かった。ベトナムはバイク群が圧倒していたけど、こちらはメインは車、という感じ。オートリキシャもちらほら。

 途中、マーケットの脇を走る。


専門店が並ぶマーケット。スパイス店&鞄店&ヒンドゥー教関連の絵画店(?)



こちらは布屋さんの結構有名なお店らしい


 アラームさんが一生懸命説明してくれるんだけど、こっちも写真撮りまくったりして、なかなかタイヘン、、、。

 このバスの中で、5,000円を3,000ルピーに両替してくれ、さらになんどもしつこく「絶対に水道の水を飲まないでください。うがいや歯磨きもミネラルウォーターでしてください」とアラームさんが言っていた。

 そうして、バスに揺られること約1時間で、これから2泊するホテル“ピカデリー・ジャナクプリ”に到着~~。着いたのは8時前くらいだったかしらん? あんまし覚えていないけど、R子さんとアラームさんがチェックインしてくれている間、私たちはロビーでぐったり、、、。ウェルカムドリンクの(多分)パイナップルジュースをいただき、そうこうするうちに、R子さんから部屋のキーをもらって、ようやく部屋へ、、、。


ダブルの部屋。なかなかキレイ





水回りもキレイ。でもお湯がちょっとぬるかった、、、


 機内での軽食の後、翌日の朝食まで食事がないので、パンか何か用意してきた方が良いです、、、と、事前にR子さんに電話で聞いていたので、大好きなパン屋さんのメロンパンを持参してきたんだけど、なるほど、そういえばちょっとお腹が空いているかも、、、と思って、メロンパンにかぶりつく。インドでメロンパンか~~、とどうでも良いことを思う。

 まあ、とにかくくたびれていたので、明日からの観光に備えて、この後、割とさっさとベッドに入ったものの、何となく寝落ちしないままウダウダしていたけど、どうやらそのまま眠ったらしい。

 明日はいよいよ、世界遺産を訪れます!





その②につづく
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愛する映画の舞台を巡る旅Ⅱ ~ハノイ(ベトナム)~その⑤

2018-10-27 | 旅行記(海外)
**美しいエリアーヌの愛した仏領インドシナ** vol.5
 




 その④につづき

 さて、最終日は、午前中がオプショナルツアーのバッチャン村観光&フレンチランチ、15:05発の飛行機で帰国、という予定。

 バッチャン村は、陶器づくりで有名なハノイ郊外の村。朝、8:00にホテルを出発。バスが出発するなり、現地ガイドのタカさんのスピーチ開始。

 「皆さんおはようございます。これから、お婆さんしかいないバッチャン村に参ります。ジッチャン村は、またいつか機会があればお連れします」

 ……と、いきなりおやじギャグ。きっとこれ、毎回使っているんだろうなぁ、と思いながらも、一生懸命喋ってくれるので笑ってしまった。

 バッチャン村が焼き物で有名になったのは、まあ、当たり前だけど、そこで焼き物に適した土が取れるから。レンガ造りが盛んだった(今もかな)村だとか。

 
再びホンサン川を渡り……


 昨年の夏は大雨で、この川が溢れて村全体が水に浸かったんだとか。タカさんは、そんな中、ボートでお客さんをバッチャン村ツアーに連れて行ったのが、お客さんもすごく喜んでくれて、とても楽しい思い出だ、、、と話してくれたのだけれども(それも、同じ話を2回してくれたので、よほど思い出深い出来事だったのだと思われるが)、ボートで焼き物店巡りって、……すごい、、、。この川はよく溢れるので、「みんな慣れています」とタカさんは言っていたけど、そういうものなのかしらん。

 40分ほどで、バッチャン村に着き、とある工房に。2階までが店舗で、3階から上が工房という造り。


型抜きから焼成の過程を説明され……


 左の型抜きから、第一焼成、絵付け、第二焼成と進むにつれて、ほんの少し縮んでいるのがお分かりでしょうか。

 私、実は、名古屋のノリタケの工房や、ドイツのマイセンの工房にも行ったことがあって、ほとんど同じ説明を受けたのですよ。焼き物の工房って、こういう説明が定番なのねぇ、、、と妙に感心(?)してしまった。どこでも必ず「こんなに縮むんですよ!!」みたいな感じで、「どぉ?すごいでしょー、縮むの、縮むの!」と言わんばかりな……。確か、20%は縮むらしいから、確かにかなりの縮み率だと思うけど、例外なくどこでも同じ説明をされると、なんか笑える、、、。

 一通り、工程を見せてもらえます。


絵付け。見事な筆使い、、、



釉薬付け



窯入れ(奥のおじさんの立っている横から手前にL字形に配されているのが窯)


 やはり、絵付けは、どの工房に行っても、思わず見とれてしまいますね、、、。それくらい、鮮やかな筆使いです。下書きもないところへ、思い切りよくサッサッと描いていく。同じ模様を何度も描くと、あんな風に描けるようになるものなのかしら。私なんか、何百枚描いても、ダメな気がするわ。


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 工房見学が終わると、ショッピングタイム。階下へ降りていき、、、


2階。高級品のフロア



1階。日用品(?)のフロア


 この工房のあるところは、一帯が焼き物店の集落みたいなもので、お店は他にもいっぱいある。でも、タカさんに連れてこられたお店なので、ここで何も買わないのもちょっと申し訳ないような気がしてしまう。この辺がツアーの難点と言えば難点かも。

 この店のお向かいのお店は、同じものが7割くらいの値段で売っていたし、もっと時間があれば他のお店を探索して、もっと安い店を見つけられたかも。

 とにかく、あまりにも色んな器があったので見ているだけで楽しくて、何を買おうか決められない。飲茶セットみたいのを買おうかとも思ったけれど、かなり荷物になるし、どうもなぁ、、、とか迷ってしまう。

 そして、根が貧乏性の私は、どうしてもみみっちぃ買い物しか出来ないのでありました。

 ……なわけで、戦利品はコレ!!


エスプレッソカップがお気に入り。スプーンの絵柄はトンボ


 青いのは「染付」、赤いのは「赤絵」。どちらも好きだけど、今回は赤絵が多くなってしまった、、、。これで、大体2000円くらいかなぁ。お向かいの店で買ったら、多分、1500円くらいだったかも。まあでも、その辺はあまり気にしていませんが。

 で、さんざん悩んで買い物を終えたところで、タイムアップ。バスの出発時刻と相成りました。


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 お昼は、“ベトナム風フレンチ”のコースランチとのこと。



こちらがランチのお店


 また、どんどん一気に出てくるコースか、、、と思いきや、こんなテーブルセッティングが。



 メニューはなかったんだけど、今回は、コースらしく、1品ずつ出されてきました。


サラダ。キュウリで巻いてある中身も野菜だった、確か、、、



野菜スープ。ブロッコリーが入っていると言っていた



メインはポークで、、、



デザートはバナナクレープ


 何でも、ハノイではちょっとした高級フレンチ店だそうで、シェフもフランス人だとか。確かに、店内の雰囲気とか、店員さんの応対は、この旅行では一番良く、まあまあ美味しかったです。というか、デザートが美味しくてホッとした、、、。ここでもあの甘いお粥だったらどうしよう、、、と思っていたので。写真撮り忘れたけれど、デザートと一緒にいただいたのは、コーヒーでした。

 最後の食事が良かったのは、ホントに良かった、、、。でも、一番美味しかったのは、ホテルの朝食のフォーだったかな~、やっぱり。


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 この後、一旦ホテルに戻り、全員集合。荷物をピックアップし、いざ帰途へ。

 帰りの飛行機の中では、同じツアーの若いお姉さんが、通路を挟んで隣になったんだけど、彼女が行きで見た映画『祈りの幕が下りる時』が「すんごい良かったですよ、泣いちゃいました!!」と勧めてくれたので、飛行機の中で見るには良いかと思って見てみました。

 ……が、もう、話に入り込む以前に、一通りの出演者を見て、犯人が松嶋菜々子しかいないでしょーよ、、、てなくらいにバレバレでドン引き。一応、サスペンスかミステリーだと思うけど、そんなもの蹴散らすキャスティングで、企画した人のセンスを疑うレベル。

 オハナシも、まぁ、小説で読めばそこそこ面白いのかも知れないけど、映像化にはちょっと厳しい2時間ドラマ以下。こんなん劇場で金払って見たら、怒り心頭だよなぁ、、、とか思ってボ~ッと見ていたら、終盤、小日向文世演じる父親と、菜々子演じる娘の、哀しい親子エピソードの回想シーンで、お姉さんの言うとおり、確かに泣いた!! 内容の善し悪しにかかわらず、こういうのって涙腺刺激するもんなんだよなぁ、、、。

 などと思いながら、ウトウトするうちに、無事羽田に到着しました。


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 さて、今回、バッチャン村でゲットした陶器以外に購入したものはというと……。



 これは、フォーのセット。乾麺と、粉末スープ、レトルトの具が入ったもの。お土産店で買ったので割高だった(400円くらい?忘れた、、、)けれど、何と、これが以外に美味しかった!!

 スープの出汁も良く出ていて、コリアンダーの香りもしっかり。具も、肉がちゃんと入っていた!! あまり期待していなかっただけに、これはちょっと嬉しかったわ~。




 これは、ジャコウネココーヒー。パッケージのイラストは、ジャコウネコです。コピ・ルアクとも呼ばれるけれど、これ、“ジャコウネコの糞から採られる未消化のコーヒー豆”(by wiki)なの。

 同じジャコウネココーヒーでも、コーヒー豆採取用に“養殖”?しているネコから採った豆と、野生のジャコウネコから採った豆とあるらしく、当然、野生のものの方がお高い。そして、これは、その野生版です。これで、5000円くらいするんですよ~!!ビックリ。

 でもね、独特の風味とコクがあって、私はかなり好き。酸味が好きな人にはダメかもだけど、私のように、苦みとコクが好きな人にはウケると思う。製法を聞くとちょっとギョッとなるけど、これはなかなか。




 これは蓮茶。蓮の花のおしべだけを採取して乾燥させたものだって。こちらも、廉価版と高価版とあって、カモネギ観光客の私は、当然“高価版”を買いましたよ。

 でもね、、、。お手軽様にと、ティーバックのも買ってきたんだけど、ハッキリ言って味にそれほど差があるとは思えず。まあ、旅の思い出ですな。

 寝る前に飲むとリラックスできてよく眠れるとのことなので、時々、寝る前に飲んでいるけれども、寝付きの良い私は、このお茶の効果が体感できず。




 こちらは、ドライマンゴー。高級品だとかで、買ってみましたが、美味しい!! まぁ、日本でも美味しいドライマンゴーはたくさんありますが。

 ドライマンゴーをプレーンヨーグルトに浸して一晩置いておくと、ドライマンゴーはフレッシュマンゴーのように、ヨーグルトは水切りしたギリシアヨーグルトのようになる、、、とネット情報を見て、やってみようと思いながら、まだ試しておりません。

 以上、お土産紹介でした。


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 これにて、ハノイ旅行記は完結です。『インドシナ』ほとんど出てこなくてスミマセン。

 まあ、最初のハノイ体験としてはこんなものかな、と。思いつきで急遽行った割には充実した旅でした。何せ今回の目的は“ハロン湾クルーズ”だったので。これはツアーで行っておくのが正解かも。今度は、もう少し自由度の高い旅で、ハノイ市内をじっくり探索してみたいなぁ、、、と思っております。

 長らくのお付き合い、ありがとうございました。 







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愛する映画の舞台を巡る旅Ⅱ ~ハノイ(ベトナム)~その④

2018-09-24 | 旅行記(海外)
**美しいエリアーヌの愛した仏領インドシナ** vol.4
 




 その③につづき

 食べるのに忙しくて、景色を見る余裕もなかったんだけど、気がつけば……、おぉ、あの『インドシナ』で見た覚えのある光景が広がっているではないですか!!

 映画『インドシナ』では、ドヌーヴ演じるエリアーヌの養女カミーユと、エリアーヌのかつての恋人ジャン・バチストが駆け落ちして、船に乗って彷徨うシーンの舞台となっています。シーンとしては追い詰められているんだけど、背景のハロン湾の景色は、それはそれは美しい。映画の中では、フランス語だからか字幕が「アロン湾」となっていますが。

 ああ、ここでロケしたんだな~~~、、、と、しばしうっとりしてしまいました。

 ここからは、とにかくハロン湾の景色をご覧ください。




右奥に見える奇岩のふもとの建物は水上生活をしている人たちのもの



たくさんのクルーズ船、、、



犬の形に見える岩だそうで、、、



ハロン湾で一番有名な(?)闘鶏岩



魚(クエ系だね、多分)の形に見える岩だって


 ○○に見える岩、ってのが色々あって面白い! こじつけ?っぽいのもあったし。闘鶏岩などは、ほんの一瞬確度が違うと、ゼンゼン違うものに見えます。現地ガイドのタカさんは「闘鶏というより、チューしてるみたいに見えますネ!」とおっしゃっていました。




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 で、食事が終わって30分くらいしたところで、洞窟めぐりのため、下船します。


下船したところからハロン湾を見る



ティエンクン鍾乳洞の看板


 ティエンクン鍾乳洞。ティエンクンとは、「天宮」という意味だそうな(ガイドブックによる)。

 で、階段を100段ほど上り、鍾乳洞へ、、、。階段はまあ、それほどでもないんだけど、100段上った挙げ句に入った鍾乳洞が、、、もうね、ものすごい湿気で蒸し暑いのなんの、、、。サウナでした、ほとんど。
 
 割と最近(1993年)発見されたそうで、発見した人は、タカさんの説明によれば、たいそうなお金持ちになったんだとか。ハロン湾にはいくつも鍾乳洞があって、このティエンクン鍾乳洞は観光用に整備されたメジャーなもの。でも、鍾乳洞を一つ発見すると、その規模にもよるけど、結構お金が入るらしい。なので、タカさんは「私もいつか発見して、日本に行って、レクサスを買います!」と言っておりました


あの穴から、この鍾乳洞を見つけたんだって!

 



ライトアップされていました


 鍾乳洞を出たら、もうほぼクルーズは終了で、すぐに船着き場まで戻ってきました。3時間ほどでしたが、なかなか充実感を味わえましたよ。最初の旅行なら、これで十分かと。

 ちなみに、クルーズはいろいろメニューがあって、中には2泊3日とかの豪華クルーズもあるらしいです。あと、水上飛行機で空から見るツアーもあるんだそうな。もう一度行くなら、私は空から見るツアーかな~。きっと、スゴい美しいと思うので。


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 また4時間かけてハノイに戻ってくれば、もう夜です。……というわけで、本日はベトナム高級コース料理、とのこと。


こちらがディナーのお店



珍しくメニューがありました!(メニューがあったのはここだけだった)



フォー



豚肉の揚げたの



なすの焼いたの



生春巻き(お皿がキレイじゃなくてすみません、、、)


 またしても、コース料理だというのに一気に運ばれてくるという、、、。これがベトナム式のコース料理なんでしょーかね。写真も全部は撮れませんでした、、、。でも味はどれも美味しかったですよ! 写真撮りそびれたんだけど、チャーハンが意外にも絶品でした!

 デザートは、初日と同じく、甘~~いお粥。Green bean sweet soupとメニューにはありますが、お米も入っていたゾ。


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 宿に戻って、一息ついて外を見たら、ものすごい雷雨!!



 いよいよ明日は帰国日。午前中は、焼き物で有名なバッチャン村に行くので、雷の音を聞きながら、アッと言う間に眠りにつきましたとさ、、、。





その⑤につづく
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愛する映画の舞台を巡る旅Ⅱ ~ハノイ(ベトナム)~その③

2018-09-05 | 旅行記(海外)
**美しいエリアーヌの愛した仏領インドシナ** vol.3
 




その②につづき

 旅の2日目は、このツアーのメインメニューである“ハロン湾クルーズ”!!。天候次第では中止になると言われていたので、雨だけは降らないで~と思っていたら、素晴らしい晴天でありました。

 出発は朝7:50。ハノイからは直線距離でせいぜい150㎞弱ってとこなのに、バスで片道4時間かかるという、、、。現地ガイドのタカさんによると、ベトナムには(ハノイ周辺だったかな。記憶が曖昧でスミマセン)まだ自動車専用高速道路がないのだとか。だからちょっと時間かかります、とおっしゃっていた。運転手さんは、かなり飛ばすし、運転も結構荒いし、これでも、やっぱり時間がかかるのか、と高速の有り難みを感じた次第。 


ハノイ市街を振り返って撮った(ハノイに向かう道路は朝の渋滞中)


 このツアーでは、ペットボトル以外の水は決して口にしないように! と結構言われ、移動のバスの中ではペットボトルの水(500ml)も販売してくれていました。私は、ホテルの部屋に置かれていたペットボトル(350mlだったかな)2本を持ってきていたのでそれで足りたけど、人によっては、何本も買っている人もいました。

 長時間のバス乗車だけど、2席を1人で使えるので、あんまし苦にならない。タカさんはハロン湾の説明を一生懸命してくれるけど、別に寝ていたっていいし、音楽聴いてたっていいし、きままに過ごせるのはホントに有り難かった。

 ただまあ、ツアーゆえに、強制的にお土産物屋でトイレ休憩となるのよね、、、。

 その①でも書いたとおり、名産のスタールビーをここで買わされた私、、、。買うつもりなどさらさらなかったんだけど、一応、どんなものかと見てみようとショーケースを覗いたのがイケなかった! 可愛いお姉さんに捕まり、お姉さんは日本語がとっても上手で、おまけにマジで可愛い。何というか、スゴい美人とかキレイとかではないんだけど、愛くるしいのですよ。こっちも最初は「遠慮しとくわ」と言って通り過ぎようとしたけど、上目遣いに「これ、ホントにイイんですよ! 記念に是非是非!!」などとあからさまに言われると、「ま、いっか、、、」となってしまったんですよねぇ、、、。


これが、そのスタールビーのペンダントヘッド(チェーンはおまけで付けてくれた)

 
 お値段はですね、、、。ゼンゼンお安くはないですよ、日本円にして大体35,000円。まあ、妥当な価格とは思えないけど、これも旅の記念代と思うことにしました、ハハ。ま、早速使っていますけどね。お姉さんの笑顔に負けたました、、、ごーん。


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 かくして、やっとこさお昼前に着きました、ハロン湾の船着き場に! 

 入り口からターミナルの中にかけてはもの凄い人で写真を撮るどころではなかったんだけど、船着き場の方に出ると、なんとズラ~ッとクルーズ船が並んでいるのでありました。


一体何隻あるのやら、、、



これが私たちのツアーが乗ったクルーズ船(もちろん貸切り)



船内はこんな、、、(何故か“HAPPY NEW YEAR”と……)


 まあ、皆さんでテキトーにテーブルに着きます。1テーブルに4人ずつ。ごくごく庶民的なクルーズ船で、エアコンも一応ついているけど、あんまし効いてなくて。私たちがテーブルに着いてから、乗員さんたち、あたふたとテーブルセッティングを始めていました。

 で、いよいよ出発。

 この辺りは、リゾート地として現在、絶賛開発中!!なんだそうです。なので、沿岸に並ぶ建物はほとんどがリゾートホテルかマンションか別荘だそうな。タカさん曰く「お金持ちの人しか買えません」!! 日本円で、ウン千万という価格だって。きっと、中国の富裕層とかが結構買ってるんじゃないのかなぁ、などと勝手に推測しておりました。



 でも、美しい眺めでしょ~~! しかもこのお天気!!

 ……と、思っていたら、いきなり料理が運ばれてきます。メニューがないから、何の料理か詳細が分からないところがミソ。まずは、スープ茹でた海老。スープは、酸辣湯みたいの。サッパリしてて、味は薄めだけどまあまあ。





 海老はお姉さんが手際よく剥いてくれ、スープの横に映っている塩だれをつけて食べる。たれは、ニョクマム入りオイルかな。唐辛子も入ってほんのちょっとピリ辛で、塩も効いていて、これは美味しかった! ゆで加減も絶妙でプリプリジューシー。いくつでも食べられそうな勢いでした。

 で、ここでも、昨夜のディナーのお店と同様、コースのはずが、どんどん料理が運ばれてくる。


蟹の肉詰め!?揚げてあってボリューミィだった



揚げ春巻き



白身魚のフライ甘酢あんかけのせ&シーフード入り八宝菜?? 白いのはご飯


 とにかく、矢継ぎ早に出されるので、ゆっくり味わうなんてもんじゃなく、ひたすら食べまくる。味はどれも美味しいけれど、もう少しゆったり食べたかったなぁ、、、。まあ、それもこれも、3時間のクルーズで食事も鍾乳洞探索も全て済ませないといけないから、ってことなんだろうけど。

 そうして、慌ただしく食べ終わる頃、いよいよ、ハロン湾の見所とも言うべき、奇岩の点在する場所にやって来ました。


間近で見るとスゴい迫力


 この後、あの『インドシナ』で見たハロン湾の美しい景色が現れます~!






その④につづく
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愛する映画の舞台を巡る旅Ⅱ ~ハノイ(ベトナム)~その②

2018-08-06 | 旅行記(海外)
**美しいエリアーヌの愛した仏領インドシナ** vol.2
 




その①につづき

 さて、水上人形劇の開始は、6:30pmということで、ホテルのロビーに5:40pm集合し、バスで会場へ。

 この時間、ハノイ市内は帰宅ラッシュで、大渋滞。



無法地帯の道路、、、


 この写真じゃイマイチ分かりにくいけど、とにかく、バイクの量がスゴい! しかも、2人乗りは当たり前、3人乗り、4人乗りもかなりいる。タカさんによれば、2人乗りまでは合法、3人乗り以上は違法だけど、「みんなそんなこと気にしてません」と。強烈だったのは、親子3人乗りしていたんだけど、運転は父親、後部座席に母親、間に赤ちゃん、、、それもまだ生まれて多分数ヶ月のホヤホヤの。怖すぎ!!

 おまけに、皆さん、信号無視はするわ、ウィンカー出さずに車線変更するわ、勝手に方向転換するわ、クラクション鳴らしまくるわ、、、、。まぁ、これは、25年前に中国(北京)に行ったときも似たような光景に遭遇し、唖然としたんだけれども、、、。これでよく事故が起きないものだと、逆に感心するほど。タカさんも「交通事故はほとんどありません。ベトナムの人、運転上手です!」と言っていた。

 帰ってきてからネットで調べたら、しかし、やっぱりベトナムの交通事故はそれなりに多いらしい。そらそーだよなぁ。とにかく、日本だったら、即取り締まられるような車やバイクばっかしだったし、逆にすぐに事故ってるだろうな、あんな運転じゃ。


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 ……というわけで、20分ほどして、人形劇の会場へ到着。


タンロン水上人形劇場。塔のような建物に人形が飾られている、、、



劇場の前にはホアンキエム湖


 1階は、ちょっと高級そうなレストランで、そこを通り抜けて、入り口のホールのような所で待つ間に、カメラで人形劇を撮影したければ、20,000ドン払え!ってことだったので、20,000ドン払って撮影許可チケットを買う。20,000ドン?? 高くない? と思うでしょ? 10,000ドン≒50円なので、100円です。撮影に100円、高いと思うか安いと思うかは、人による。私は、安いとも思わなかったけど、折角だから100円くらいと思って、チケットをゲット。

 すると前の回の劇が終わったのか、お客さん達が続々降りてくる。で、ふと、階段を見上げると、……え゛、、、!!


巨大人形のお出迎え


 何というか、、、、怖いというのか、面白いというのか、グロいというのか、見ようによっちゃカワイイとも言えるのか?、、まあ、キモカワなオジサン(?)みたいな人形がデーンと階段の踊り場に立っている。これにはたまげた、というか、笑ってしまった。紳士淑女ばかりのツアーの皆さんは、これを見ても無反応、、、。え、ここ笑うとこじゃないの?? と、何故かバツの悪い私。写真撮っているのも私だけ。……うーむ、これ、無反応でいられるのかぁ、、、すごいなぁ。

 などと思いながら、指定された座席に座る。前から3列目くらいの真ん中で、なかなか良い席を取っておいてくださったようだ。ちなみにこのオプショナルに参加していたのは、13名。ほとんどの方が来ていたことになる。


これが水上人形劇のステージ


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 時間になると、 ステージの両脇に、歌手と演奏者が入ってくる。




 で、いよいよ人形劇が始まり、いきなり出て来たのが、これ。きゃは! あの階段の所にいたキモカワなオジサンをちっちゃくした人形がいきなり登場!



 もう、ここで私、笑ってしまった。結構、人形の動きは機敏で速く、頑張って写真も一杯撮ったんだけど、どれもイマイチなのばかり。ご興味おありの方は、ネットで検索してみてください。たくさん画像出て来ます。

 水上人形劇とはどんなんか、ということを一応説明しておくと、この人形の背後にある茶色の簾のようなものの奥に、人形を操る人が入っていて、長~~~い棒の先についている人形を、この簾の後ろから棒を操って動かしているのだとか。この棒は、水の中に隠れているので、客席からは見えないけれど、これ、相当な腕力が必要ではないかと感じた。

 全部で17幕もあり、ベトナムの農民たちの生活を活写したもので、豊作を祈り、収穫を祝い、結婚を祝い、子どもの成長を喜び、自然や神を崇拝し、というような内容を1幕3~5分くらいの構成で描いている。面白かったのは、動物や魚や龍の人形の動き。人間の人形の動きはあまりバリエーションがないんだけれど、動物や魚は、実に素早くあちこち動き回り、生き生きとしていて、あれはかなりの技術が必要なんだろうなぁ、と思った。

 最初のうちは面白かった人形の造形や動きも、見慣れてくると、正直なところちょっと退屈気味に。全編で大体1時間くらいなんだが、ず~~っとほぼ同じテンションとノリで突っ走るので、少々長さを感じた。

 北部ベトナムは中国に近いから、やっぱり中国の影響を受けたのか、歌も楽器の音色も、また、人形達の衣裳も京劇のそれらによく似ているように感じた。京劇をライブで見たことがないので何とも言えないが、映画で見た京劇のイメージにはかなり被るものがあったような気がする。


最後に舞台裏の人々も全員勢揃い


 1日に5公演くらいこなすらしいから、これはかなりの重労働と見た。皆さん、おつかれさまです。退屈なんて思っちゃってすみません。

 あの、キモカワおじさんに見送られて、人形劇の会場を後にしましたとさ、、、。


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 この後、一行はベトナム料理のレストランへ。昼間に機内で食事をしてから、ほぼ12時間食べていないので、みんな口々に「お腹空いた~~」と言いながらお店へ。いや、ホント、もう腹ぺこもいいとこだったわ、、、。

 バスで数分移動し、“la lua Wild Rice”とある看板のお店へ。どうやら、外国人観光客向けのお店のようだった。



 最初に飲み物を、ということで、ハノイビールを注文されている人が多かったかなぁ。私は、スイカジュースを。


スイカジュース。向こうに見えているジョッキはハノイビール。


 このスイカジュース、注文を受けてから絞ってくれたみたいなんだけれども、味はちょっと薄めで、ん? という感じだったんだけど、一緒についていたスイカを食べて(翌朝ホテルの朝食でも食べたけど)納得というか、、、。ベトナムのスイカは、日本のスイカに比べると、味が淡泊で水っぽいような。それでジュースにしても薄く感じたんだろうなぁ。でも決して美味しくないわけじゃなく、甘さも控えめなので、食事にも合わないことはない。

 一応、コースということだったけど、料理が次々に出て来て、写真を撮る暇もない!! 辛うじて撮った1枚がこれ! 


あの有名な“ブンチャー”(?)だと思う


 これは、ベトナムのブンという米麺(素麺とビーフンの合いの子みたいな感じ)と、つくねのような肉と、パパイヤ等の香草をつけだれと一緒に食すもので、つけだれが、いわゆる甘辛の、ちょっとニョクマムが効いたような味の、なかなか美味しいもの。このつくねのような肉と、パパイヤが合うんだよね。つけだれもgooだった。麺はやはり米麺だけあって、細いけれどモチモチでくっついている、、、。

 あとは、スープ、生春巻き、揚げ春巻き、魚も出て来たような気がするが、お腹が空いているところへ、一度にドーンと出されてイマイチ味わうゆとりもなく、皆さんで皿を囲んでいるので、私が撮影するために手を止めさせるのも気が引け、、、というわけで、あまり美味しい画像はゲットできず。

 デザートが結構印象的で、小豆粥、と言っていたけど、甘~いお粥。ほんの少しいただくのならいいけど、甘すぎて全部は食べきれず、、、。お向かいの男性陣達は、一口食べてギブアップの様子だった。

 まあでも、全体的には美味しくいただき、12時間ぶりの食事にありつけた満足感も手伝って、十分幸せな気持ちになって店を出て、そのまま宿へと帰ったのでありました。


帰りに踏切を電車が通過するのに遭遇

 
 ベトナムは、鉄道があまり発達しておらず、電車もあまり走らないんだとか。1日に数本、、、レベルらしい。そんな少ない電車、踏切を渡るというので、バスが数分停車。踏切係と思しき人が遮断機のようなものを手動で移動させたりして、何とものんびりとした光景だった。

 明日は、このツアーのメインイベント、ハノイ湾クルーズだ~~!




その③につづく
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愛する映画の舞台を巡る旅Ⅱ ~ハノイ(ベトナム)~その①

2018-07-28 | 旅行記(海外)
**美しいエリアーヌの愛した仏領インドシナ** vol.1
 




 本当は、国内のとあるツアー(前からどうしても行きたかった所)に申し込んでいたのだけれど、敢えなく「催行中止」のお知らせが、、、がーん。行く気満々だったからか、催行中止で、自分でも思った以上にガックシ、、、。このままじゃ、どうにも私の心は回復しない、、、と、PCの旅行サイトをしょんぼり見ていたところ、ふと目についたのが、「ハノイ~ハロン湾クルーズ2泊3日ツアー」だったのよ。ハロン湾といえば、あの『インドシナ』の美しい光景が脳裏に浮かんだ私。えーい、申し込んじゃえ!! と勢いで、、、。

 申し込んだのは、おひとりさまツアー。私、こういう旅行会社のツアーで旅行するの初めてで、でも急に行くことを決めたので、やっぱり旅行のプロがお膳立てしてくれるのは、何より気が楽だし、安心感が高い! しかも、意外にお安くて、これはかなりお得だろう~~、と思って、さっきまでの催行中止でどよよ~んだった気分はどこへやら。一転、心ウキウキ・ワクワク、なんちゅう現金なヤツでしょうか、私。

 ……てなわけで、前振りが長くなりましたが、思い立って突然行ってまいりました、ハノイの旅行記です。


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 出発は、羽田。羽田からの国際便利用は初めてなのでワクワク。出発時刻が8:55なので、集合が6:55。自宅から羽田まで1時間あれば十分だけど、ここは余裕を持って、、、などと考えたら、4時起き必須!!

 で、家を出たのは5時半前くらいだったかしらん、、、。きっと電車もガラ空きだろうから、電車の中で寝よう、、、などと考えていたのは甘かった。結構混んでいるのは、さすが都心の電車。通勤時間帯ほど激混みではないけど、少なくとも座れない。京急なんかはもっと混んでいる! どーなってんの、東京!! 6時前でこの人混みって、、、。皆さん、こんな早くからお仕事行かれるんですか??? ……などと、いらんお世話なことを考えながら、無事羽田に到着。

 カウンターで添乗員のお姉さんのF子さんと挨拶&受付&チェックイン。eチケットとやらでセルフチェックインを初めて経験する。昨夏ヨーロッパへ行ったときは、セルフチェックインではなかったので、何やらドキドキだったけど、割とあっさり完了。

 その後、ツアー参加者全員が集まって、F子さんからご挨拶。ツアー参加者は16名で、男女比はほぼ半々くらいだったかな。年齢層はやはり高めだけど、若い方もちらほら。

 一旦解散となり(次の集合はハノイの空港の降り口)、8:20から搭乗で少し時間があるので、空港内を探索。羽田は国内線で6年前くらいに広島に行ったとき以来なので、ほとんど記憶がなかったけど、まあ、正直言って「ふ~ん」という感じで、あまり面白いものもなく、一巡りして搭乗ゲートへさっさと行ってしまい、そこでボーッと飛行機を眺めながらうたた寝。

 今回は往復ともANA。JALは広島へ行った際の国内線と、大昔にヨーロッパに行った際スイスエアーとのシェアで乗ったことがあるけど、ANAは初めてなので、サービスの評判も良いと言うし、楽しみ!

 ツアーの皆さんがどこに座っているのかまったく分からないけど、出発前にF子さんが機内を確認して回っていた。座席は、3-3-3の並びで、幸い、通路側の座席でホッとする。お隣は、(多分)ベトナムの女性と男性だった(お二人とも、約6時間の飛行中一度もトイレに立たず。しかも、お二人とも結構ビールやらジュースを飲んでいた、、、。ちょっと驚いた)。



 離陸して、1時間半ほどして出て来たのがこの機内食。エビ天とかき揚げの卵とじ丼(メニュー名は忘れました!)で、味は、まぁ、、、普通かな。そこそこお腹空いていたので完食。この後、プラスチックのスプーンが折れそうなほどガチガチのハーゲンダッツのバニラアイスがデザートに出され、まあまあ満足。

 映画のリストを見たら『シェイプ・オブ・ウォーター』があったので見始めたんだけど、最初の10分くらいで何だか気分的に乗れずにギブアップ。飛行機で見るのは、もう少し軽めが良いわ、私の場合。でも、その後も、他に見る気がせずボ~~ッとしていたら、ハノイに着いてしまった!


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ハノイ・ノイバイ国際空港のターミナル外観(裏から見た)


空港内ターミナル(これは実は帰りに撮りました)


 この空港は新しく、2015年に日本のODAにより建設された(と、現地ガイドの方がおっしゃっていた)んだとか。日の丸とベトナム国旗の記念碑もあった、そういえば(そういう写真を撮って来いよ、と帰ってきてから気付くおバカ、、、)。
 
 着いたのは、現地時間で12時半過ぎ(日本より2時間遅れ)だったかなぁ。到着ロビーを出ると、、、とにかく、すごい蒸し暑い! 羽田を発ったときは肌寒かったくらいなのに、いきなり真夏に。……とはいえ、先週くらいからの東京の酷暑に比べりゃ全然マシだけど。

 で、到着ロビーから出たところで、現地ガイドの男性がお出迎えしてくださる。この現地ガイドの男性、高校時代の英語の先生にどことなく似ていたんだけど、ツアー参加者の女性が、“(お笑いの)タカアンドトシのタカに似ている!”と言うので(私はあまりそうは思わなかったけど)、便宜上、この現地ガイドの男性をタカさんと呼ぶことに。

 タカさんの先導のもと、バスに乗り、いざハノイ市内の観光へ。

 バスは、2人掛けに1人ずつ利用でき、これもこのツアーでは良いところだったなぁ。やはり、バスの中で初対面の人と気を遣って話をしなけりゃいけないのは少々ツラい。

 空港から市内まで、バスで約40分くらい。途中でソンホン川という大きな川を渡り……


ニャッタン橋からソンホン川を見る


ニャッタン橋


 この橋も、日本の円借款で出来た、と、タカさんは流暢な日本語で教えてくださる。「皆さんのおかげです」などと、タカさん、普通にガイドしながら可笑しいことをサラッと言うので、え??となる。

 ちなみに、このソンホン川(タカさんは「ホン川」と言っていた。そもそも、ソン=川のことらしい)がこのように茶色いのは、鉄分が多い泥を中国から川が運んできているから、とのこと。このツアー中、この説明をタカさんは5~6回してくれたので、さすがに覚えた!


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 ……さて、ようやくハノイ市内に着き、まず連れて行かれたのは、一柱寺ホーチミン博物館の建物をぐるりと回って、、、


ホーチミン博物館


 目指す一柱寺の広場(?)へ。さすがにハノイで一番有名なお寺とあって、結構な人。


一柱寺の広場(?)。お祭りとかではないとのこと


この階段を上がってお参りする



この時期は蓮の花が多く咲いているとのことでここでも供えられていた


 一柱寺という名の通り、池の中の一本の柱で支えられてお堂が建っている。1049年に建立されたときは木造だったけど、今のものは何度か建て替えられてコンクリートで出来ているとのこと。本堂は別にあるらしいけど、こちらの方がメインになっちゃっているみたい。本堂の方へ我々も案内されなかったし。

 子宝に恵まれる、という御利益があるらしく、まあ、私にはいらない御利益だけど、せっかくはるばる来たのだからお参りしておく。不届き者ですみません。

 お次は、ハノイ大教会(セント・ジョセフ教会)へ。……というわけで、少しバスに乗る。というか、本当はホーチミン廟に行きたかったらしいけど、国会(?)が開かれていて警備の関係でバスが入れないから、それじゃぁ先に教会へ、ってことになったらしい。

 教会へ向かうバスの中から、国旗掲揚塔を横目に見ながら、、、、


国旗掲揚塔を走るバスから瞬撮!


 そうそう、ベトナム国旗の赤地に黄色の大きな星一つの柄について。赤は、革命で流れた血の色、黄色の星は黄色ではなく金色で革命自体を表わすものだ、とタカさんが説明してくれた。赤は社会主義国の国旗ににやはり多い色だと思うが、他の国の国旗も、血の色を表わす赤なんだろうか。

 そうこうしているうちにすぐにバスを降ろされ、少し歩くと、見えて来た古く歴史を感じる大きな建物が、、、。


ハノイ大教会

 
 フランス占領時代の建物。元は仏教寺院があった場所らしい。なかなか威厳あるゴシック様式で、しかも思っていたよりかなり大きくてビックリ。やっぱし、ヨーロッパの人の作る建物はデカいわ。


ハノイ大教会の内部。ステンドグラスが美しかったんだけど上手く撮れず残念


 この大教会は、旧市街のメインスポットらしく、周囲にはカフェやら店舗がたくさんあって賑わっていた。 

 そして、またバスに戻って、今度こそは、ホーチミン廟へ。


ホーチミン廟、中央に聳えるのが廟


 外から見ただけだったけど、中には、防腐加工をし、24時間温度管理された部屋にホーチミンさんのご遺体が安置されているとか。社会主義国家ではよく聞く話。タカさんが言うには、ベトナム人にとってホーチミンさんは神様みたいなものだそうだ。生涯独身を貫き、国家と民のために身を捧げた、偉い偉い人、ということで、こうしてご遺体が大事に大事に奉られているということのようだ。とはいえ、こういう奉られ方はホーチミンさんの遺志ではないらしい。まぁ、偉大な方は、その意に反して死後、崇め奉られることはよくあるけれども、あの世でホーチミンさんは、どう思っているのやら、、、。

 この廟の両脇に赤字で何か書かれているのだけど(見えますかね?)、これは、左右にそれぞれ「ベトナム社会主義国万歳」「偉大なるホーチミン主席は、永遠に我々のなかで生きている」という意味だとか。


ホーチミン廟


 この“HO-CHIーMINH”という文字、この写真じゃよく分からないけど、タカさんは、たしか、ベトナム名産のスタールビーで書かれていると説明していたような。ベトナムはスタールビーの産地でもあるとか。ツアー中、スタールビーの土産物屋に連れて行かれ、まんまとペンダントトップを買わされた私。まあ、それはこの次の日のことなんだけど。いきさつはまた後ほど、、、。


政府系の建物と広大な広場


 そして、この廟の脇には政府の建物が並んでいるらしい。ずいぶん広大な広場だけれど、タカさんがこの広場で何かの記念日には行事が行われてかなりの人で溢れる、、、というようなことを説明してくれていたような気がするんだけど、暑くて頭がボーッとしており記憶が、、、。


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 と、ここで、旧市街散策は終わり、宿のホテルへ。チェックイン後、夜のイベントのためにしばし休息をとることに。ホテルは、旧市街からはバスで20分以上のちょっと外れにあるバオソンホテル。


ホテル外観


 もちろん、一人一部屋で、ツインを一人で使える。クーラーがガンガンに効いていて、暑さでグッタリした身体には大助かり。


居心地良さそうなキレイな部屋!


 夜のイベントは、オプショナルツアー「水上人形劇とベトナム料理の夕食」。水上人形劇ってどんなん?? と、ろくに予習もせずに来た私。楽しみだわ~、と思っていたけど、見てビックリ、ある意味、期待に違わぬもので、書いたら長くなるので、次回に。

 なかなか『インドシナ』が関係した話が出てこない、、、。





その②につづく
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愛する映画の舞台を巡る旅Ⅰ ~こぼれ話~

2017-11-11 | 旅行記(海外)
**スウェーデン人のイイ男とバーバパパ**
 


◆その①:飛行機で出会った超イケメンおじさん

 今回の旅は、フリーツアー(移動関係(飛行機&列車)と宿の手配は全部代理店がしてくださり、旅先での行動は全てご自分でどーぞ、っていうやつ)だったので、航空会社は最初から決まっていました。初の搭乗体験となるエミレーツ航空

 評判は悪くないのは知っていたけれども、必ず“ドバイ乗り換え”ってのがちょっとメンドイなぁ、、、と思ってしまったんだけど、まあ、ここはお安いツアーなんだからしゃーない、ということで、行きは、成田~ドバイ~コペンハーゲンのルートでありました。

 成田発22:00ちょうどのドバイ行きに乗り、約10時間のフライトでドバイに着き、そこでなんと、5時間も待たされることに。もちろん、ドバイ観光をする気力などなく、空港内でダラダラ待って、ようやくコペンハーゲン行きに乗りました。あー、やれやれ。また真ん中の座席かぁ。一緒の友人はまた窓側。そして通路側はまた男性。ドバイまでと全く同じ、、、。

 でも、この男性、私たちが搭乗するまで席に座らずにずっと立ってスタンバってくれていたのです。なので、“Thank you~!”と言って、言葉を交わしたはずなのに、顔はちゃんと見ていなかった。背が高い白人男性、くらいの認識やった、、、。

 さて、飛行機も離陸してコペンまで約6時間……。ドバイまでのフライトで、『湯を沸かすほどの熱い愛』を細切れで見ていたんだけど、最後まで見られなかったから、コペンハーゲンまでには最後まで見ようと、続きを視聴。その間、隣の白人男性はご自分のタブレットで映画かドラマを見ていて、時々肩をふるわせ声を殺して笑ったり、毛布を頭からすっぽり被って寝ていたり、、、。

 その後、機内食やらなんやらで、離陸から2時間ほどが過ぎたころで、窓側の友人が備え付けのゲームをやり始めました。シャンハイだっけ? 同じ麻雀パイを崩していくアレ。で、2人で画面見ながら同じ麻雀パイ探して遊んでいたところ、隣席の白人男性が声を掛けてきました

 “Excuse me……”

 「へ?」と思って振り向くと、そこには、超イケメンなお顔が!! しかも笑顔。……え゛、この人、こんなカッコ良かったの? 何で私もっと早く気付かなかったんだ~、バカバカ!! などと思う間もなく、彼は英語で(ここから先は日本語で書きます)「この飛行機コペンハーゲンに行くけど、あなたたちは、コペンハーゲンからどこか他の所にも行くの?」と聞いてきました。

 以下、彼と私の会話(彼は流ちょうな英語、私は単語をつなぎ合わせた英語もどき)。ちなみに友人は自称“英語ダメ”な人。

「コペンの次はベルリン、その次はワルシャワ!」
「へー。その後は日本に帰るの? 東京?」
「そうそう、東京。アタシたち、同じ職場なの」
「へーー。何の会社?」
「えっと、、、(出版社=publisherが咄嗟に出てこない)○○の専門書を作っている会社!」
「へ~(一応通じているっぽかった)
「私は編集者で、彼女は……(経理=accountingをそもそも知らなかったので、に「経理って何て言うの?」と聞く)
(一瞬考えた後、お金を数えるゼスチャー付きで)money counter!!」
「Oh!(破顔一笑)money counter! That's important!!」
「Yes! very important!!!(爆笑)
「……でも、何でその3カ所に行くわけ?」
「彼女(友人)がコペンに行きたくて、私はワルシャワに行きたくて、最初は飛行機で移動しようと思ったけど、電車で移動することにして、そしたらドイツで寄り道したくなって、ベルリンにも行くことにしたのだ」
「Hmm…、何でワルシャワなの?」
「ああ、それはですね、前に『戦場のピアニスト』っていう映画、……あ、知ってる?「もちろん」あの映画を見て以来、もうワルシャワに行くことで頭が一杯だったのよ」
「なるほどね、でも、旧東側の街ばっかだね」
「……そう言われてみればそうですね。が横から「彼はどこの国の方なの?」と小声で聞いてくる)あなたはデンマーク人?」
「スウェーデン人だよ。スウェーデンの空港からより、コペンからの方が家が近い」
「どうやって帰るの? 電車?」
「フェリーとバスだよ」
「へぇ~。日本に来たことはある?」
「あるよ。○○大学(関西の難関国立大)の大学院に92年から1年間留学してた」
「え、ホント? 専攻は何?」
「#$&?#\$、、、(何とかケミカルと言っていた気がする。理系のお方)
「今もそのお仕事を?」
「そう。だから、アジアにはよく行くんだよ。今日も台北からの帰り」
「台北? それはさぞや暑かったでしょ(7月上旬だったので)
「そらもう、、、」

~~まだまだ続く……。

、、、てな他愛のない話を、延々1時間弱はしていたでしょうか。日本にもよくいらしているらしく、今年も、長野で冬にスキーをしたって言っていました。その他にも色々話したんだけど、あんまり書くと個人情報になっちゃうので、、、、。

 でもでも、私は会話の内容もそこそこに、彼の美しい顔に見惚れておりました。だって、私の愛するマイケル・ヴァルタンがちょっと老けた感じの、超超イケメンだったんだもの。笑顔ももの凄くステキ。長身で、お腹もゼンゼン出ていなくてスタイルもgoo! もちろん、左手薬指には指輪がキラリ。ルックスと留学時期から見て、恐らく私とほぼ同年代と思われました。

 その後も、間欠的におしゃべりして、コペン到着後は、「良い旅を!」「気をつけてね!」と握手を交わしてオサラバとなりました。

 旅行中はこのイケメンおじさんのことほとんど忘れてたんだけど、日本に帰ってきてから思ったんですよねぇ。よく日本(しかも仕事では東京がほとんど)に来ているのなら、東京来たとき連絡してちょ、と連絡先の一つも渡しておけばよかったなー、なんてね。あんなイケメン、そうそう拝めるもんじゃないし、たまには目の保養もしたいじゃないの、おばさんだって。つーか、おじさんであの爽やかさを維持している欧米系の外国人って、俳優とかでもあんまし思い付かない、、、。ああ、写真を載せられないのが残念だわぁ~。

 ちなみに友人(私と同年代)は、飛行機に乗ったときから、彼がイケメンであることをちゃんとチェックしていたのでした。彼女がトイレから戻ってきて会釈を交わしたときの笑顔がサイコーで、「目がハートになっちゃった」だってさ。早く教えなさいよ~~、ったく。


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◆その②:明け方の2丁目のオ○マになったバーバパパ

 ベルリン編その③にも書いたように、ベルリンのデパート Ka De We で、バーバパパの可愛いバナナシロップを買いました。


かわいい~! このときは黄色いバーバパパ


 売り場には、他にも、ピンクや赤やブルーのシロップ(多分、イチゴとかソーダ味とかだったと思う)があり、色とりどりのバーバパパが並んでいて、それはそれは可愛かったんですが、私はこのバナナシロップにしました。

 アテンドしてくださったB子さんが「(旅の間に)飲んで空にして持って帰ればいいんじゃないですか?」と提案してくれて、それもそーだなと思い、早速ホテルに戻ってから飲んでみました。シロップ:水=1:3くらいでも結構甘かった!! けど、美味しかったです。

 とは言っても、これを買った翌日がワルシャワへの移動日だったので、さすがにその日のうちに全部飲みきることはできず、ワルシャワまでは電車だし、飲みさしのバーバパパを、たまたま持っていたジップロックに入れて(フタの閉まりが甘いので漏れると想像し)、厳重に密閉しました。

 で、ワルシャワに着いてホテルで見たら、案の定、漏れていたのですが、ジップロックがガードしてくれていたので他の荷物へは全く影響していませんでした。安心して、バーバパパを洗って、残りを友人と飲みました。そして、帰国前日の晩、空き瓶をきれいに洗って拭きながらよく見ると、、、

 なんか、バーバパパの目がヘン!!!


ま、まつげが……!!


 まつげが白目に入ってる!!

 ということに気付き、唖然となりながらも、爆笑。恐らく、ものすごく甘いシロップがジップロックの中に充満し、その糖分でまつげがズレたんじゃないか、と。あんまり可笑しかったので、帰ってきてからB子さんに画像付きでメールしたところ、こんな返信が。

 「バーバパパが付けまつ毛の取れた、 明け方の2丁目のオ○マみたいになってるじゃないですか!」

 今回の旅で、一番笑ったのはこの出来事だったような気がします。バーバパパのまつげがズレるなんて、誰が想像しましょうか。

 まつげがズレても可愛いバーバパパは、今、部屋に鎮座しております。


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 以上で、旅行記は完結です。お読みいただきありがとうございました。
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愛する映画の舞台を巡る旅Ⅰ ~ワルシャワ(ポーランド)~その③

2017-10-28 | 旅行記(海外)
**シュピルマンが生き、愛した街** vol.3
 




その②につづき

 トラムを強制途中下車させられ、ここはどこ??状態。地図を見ても、イマイチ駅名も分からず、、、。まあ、でも、余裕で歩ける距離だという確信はあったので、そのまま歩くことにしました。

 風が強くて、時折、サーッと雲が広がったり、また青空になったりしながら、てくてく歩くと、途中にあの人魚の像が。


一瞬曇が、、、


 さらに数分歩くと、見えてきました、広場的なものが。そして、見覚えのある光景。おぉ、これぞ写真で見ていた王宮前広場ではないか!!


右側のオレンジ色っぽい塔のある建物が旧王宮


 確か、この広場は、キェシロフスキの『殺人に関する短いフィルム』にも背景で映っていたはず。殺人を犯す若者ヤチェックが獲物を物色するあたりのシーンだったはず。あの映画が撮影されたときは、まだ民主化前だったとはいえ、とても同じ場所とは思えない……。

 とにかく美しい。落ち着いた色合いの建物が並び、ああ、ヨーロッパだなぁ、、、なんて思う。この場所、帰国後に見たBS特集「玉木宏 音楽サスペンス紀行~マエストロ・ヒデマロ 亡命オーケストラの謎~」で、玉木も歩いてたわぁ。番組のロケは4月頃だったみたい。奇しくも、この番組内で、シュピルマンのことも紹介され、マエストロ・ヒデマロ(近衛秀麿)とシュピルマンはワルシャワで出会って親交があったことが分かり、これも少し感激でした。

 ……と、余談はさておき。旧王宮の向かいには、聖アンナ教会が。地味ながらもキレイな建物。中にも入れました。


聖アンナ教会



聖アンナ教会の内部


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 朝からほとんど歩き詰めで、気がついたら、もう3時近く。お腹も空くはずだわ、、、。というわけで、事前に入手していた情報で、王宮前広場に、とっても美味しいレストランがあるということだったので、探してみたら、、、ありました!! Restauracja przy zamku(レスタラウツィア・プシェ・ザムク)


お店の中(画像は公式HPからお借りしました)


 ここで、鴨肉(だったと思う)の乗ったボリューミィなサラダをいただきました。……が、なんと私、写真を撮り忘れたのです! がーん、、、。途中しばらくしてお皿が美しくない状態になってから、「……ハレ? 写真撮ってないじゃん?」と。……ううむ、かえすがえすも残念。

 多分、1,000円くらいだったと思います。かなりお安いと思いましたが、ポーランドのレストランではむしろお高めなのかも。お店のリンク張っときますので、ご興味おありでしたらメニューはそちらでご覧ください。

 お腹が空いていたはずなのに、しかもとても美味しいのに、食べ始めたらなぜか急にお腹が一杯になり、、、。何と、完食できませんでした。不覚だわ~。食欲だけはどんなときも衰えないのに。デザートどころか、コーヒーをいただく余裕もなく、、、、。ううむ、再び残念。


お店の外。テラス席もある


 人気店らしく、外のテラス席も賑わっていました。また行く機会があったら、今度は万全の腹の調子で是非リベンジしたいわ。


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 お店を出たら4時過ぎ。ぷらぷら歩きながら、宿へ戻ることにしてクラクフ郊外通りへ。この通りは、結構、観光名所の建物が並んでいるのでした。


大統領官邸(旧ラジヴィウ宮殿)



クラクフ郊外通りから聖十字架教会を臨む(奥の塔が教会)



ワルシャワ大学


 戦争で8割が破壊された街が復元されて、このような美しさを取り戻したわけです。ここまでに復元したワルシャワ市民の情熱、愛着、執念、、、そんな思いを感じながら、美しさに心奪われて歩きました。


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 そして、近付いてきました。聖十字架教会。あの像は……!!


奥に見えるドームののった建物はポーランド科学アカデミー。その前に小さくコペルニクスの像が見える


 そう、『戦場のピアニスト』の冒頭と終盤に、街が破壊される前と後のワルシャワの光景に、シンボリック映し出されたあの十字架を背負うキリスト像




正面から見るとこんな感じ。大分印象が違う、、、


 教会内は撮影禁止でした。でもね、それにもかかわらず、自撮り棒で、ショパンの心臓が埋められている石柱前でポーズ取って撮影している人たちがいました。驚いてよく見ると、、、ああ、ちうごくの方たちでした、、、。

 こう言ってはナンだけれども、ヨーロッパの人たちから見たら、中国人も日本人も韓国人も、多分みんな同じに見えると思うわけね。ああいうことをしているのが、みんな同じ国の人たちだと思われるのは、正直言って、少々イヤだなぁ、と思いました。いくら観光名所とはいえ、教会。中ではお祈りを捧げている人もいて、厳粛な雰囲気でありました。それでもヘーキで自撮りできるその神経、、、。嗚呼。

 でも、教会内はとても美しかったですよ。画像はネット上に溢れているので、まあ別にムリして撮影することもないわけですよ、マジで。雰囲気をしみじみ味わいたかったのに。

 そんなわけで、雰囲気ぶち壊されて、少々ゲンナリして教会を出て来ました。

 その後は、かなりグッタリ疲れていたので、途中のスーパーで買い物をして、さらにモールに寄っておみやげを物色して、どうにか宿まで戻ってきました。あーー、疲れた!! でも楽しかった!!! サイコー!!!!


ホテルの前から文化科学宮殿(スターリンからの贈りもの)を臨む。手前に走るのはトラム


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 これで、旅の日程は全て終了。とにかく、順調すぎるくらいに、ほぼノートラブルで最終日まで過ごすことが出来ました。あー、いよいよ明日は帰国の途につくのか、、、。荷物の整理せねば、、、と思って、バーバパパのバナナシロップを手に取ったら……!!!

 「バーバパパのバナナシロップ事件」については、本編で書くほどじゃないこぼれ話と併せて“こぼれ話編”で詳細を書きます。

 長々と本編にお付き合いいただき、ありがとうございました。


“こぼれ話”につづく
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愛する映画の舞台を巡る旅Ⅰ ~ワルシャワ(ポーランド)~その②

2017-10-09 | 旅行記(海外)
**シュピルマンが生き、愛した街** vol.2
 




その①につづき

 さて、今回の旅で、是非行きたかった所、、、それは、「ワルシャワ蜂起博物館」でありました。どうしてワルシャワ蜂起博物館だったか……と言いますと。

 今回の旅、もとはといえば、ポーランドをじっくり1週間かけて『戦場のピアニスト』ゆかりの地を巡ろうかと考えていたのだけど、考えていると、あっちも行きたい、こっちも行きたい、と行きたいところが一杯出て来て、ワルシャワも結局は正味1.5日しかないということに、、、。

 映画を見てからポーランドについてイロイロと見聞きしたのですが、知れば知るほど、いかに私は何も知らずに映画を見ていたのかを思い知り、“この映画が好きだ!”と言うからには、その映画に描かれている背景もある程度知っておいて然るべきだろう、むしろ、知らない方がおかしいだろう、と思ったわけです。

 とはいえ、ワルシャワには第二次大戦にまつわる博物館が複数あり、ほかにもユダヤ人博物館等があるけれど、映画でも中盤以降、エイドリアン・ブロディ演ずるシュピルマンが決定的に追い詰められる契機となったワルシャワ蜂起について、どうしても知りたいという思いがあり、このワルシャワ蜂起博物館を選びました。

 さあ、今日も歩くぞ~、と気合いを入れて起きたら、何と大雨! え゛、、、アタシ、晴れ女だったはずなんですけど、、、。

 天気が良ければ、宿から博物館まで歩いて30分~40分と思われたので、歩いて行きたかったのだけど、外へ出たら風も強い。こりゃあかん、、、と、地下鉄に乗りました。

  

地下鉄の駅とってもキレイ! 車両もキレイ!!


 最寄りのRond Daszyńskiego(ロンド ダシェニスキエゴ)駅に到着し、地図を片手に地上に出るも、ものすごい雨と風。……というか、雨は普通なんだけど、風が強くて、地図もまともに見られない。で、通りすがりのおばさんに聞いたら、「あっち!」と教えてくれて、交差点を渡って歩き出したんだけど、それらしい建物が見えない!! 

 ……結局、3人のお方に尋ね、3人ともすごく親切に地図を見ながらそれぞれに違う方向を指し、、、。、最終的に宿のすぐそばに建っている“文化科学宮殿”が遠くからでも目印になってくれたおかげで、どうにか辿り着きました。最初に教えてくれたおばさんが正しかった!! ごめんね、おばさん、信用しなくて、、、。


風雨のおかげで外観の写真を撮る余裕もなく、画像は公式サイトからお借りしました


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 チケット売り場で入場券を購入し(18ズロチだから540円くらい?)、ようやく中へ、、、。結構混んでいる、、、。でも、めげずに、日本語の音声ガイドを借りられると事前にチェックしていたので、売店の方へ。そこで、“Japanese”と言えば、日本語用のガイドを出してくれました。この料金、覚えていないんですけど、そんなに高くないです、もちろん。

 この博物館は、2004年オープンということで、まだ新しい。この場所は、元々、発電所だったのを改装したらしく、中はかなり広い。
  
 入ってみると、すぐに砲弾の音やら地響きの音、軍靴の音などが聞こえてきて、当時のポーランドの地勢を示す地図などが展示されています。小さな覗き窓のような所から覗いてみると、当時の街の光景等が見られるようになっています。

 でもって、この日本語音声ガイドが、めちゃめちゃ詳しくて、1つの解説が異常に長い!! これ、全部聞いていたら1日じゃ足りないわ、、、と思うくらいに、長い。しかも、流ちょうな日本語なんだけれども、ちょっと日本語の言い回しとしては??な部分もあり、話している人は日本人男性だと思うのだけど、不思議な感じでした。そして、まあ、こういう場所のガイドなので当然かもしれないけど、声のトーンが全体に暗く、聞いているだけでものすごく辛くなってくるのでした、、、。

 展示品も膨大。実際に使われた武器や乗り物(飛行機も)、軍服等や、破壊し尽くされた街並みを再現したジオラマ、、、等々、。


実際に使用された軍服



ワルシャワのシンボル、右手に剣、左手に盾を持った人魚


 地下組織がビラなどを印刷していた印刷所を復元した展示もありました。映画内でもシュピルマンが印刷所を兼ねた家族を訪ねるシーンがあったなぁ、と思い出し……。まだワルシャワ蜂起の大分前の話ですけどね。

 その小さな印刷所で刷っていたのはユダヤ人に決起を呼び掛けるビラだったと思うけど、「これ(ビラ)をトイレに置くんだ」と言って、地下運動家がシュピルマンにビラを見せていました。その家の小さな子たちも印刷を手伝っていたんですよね、、、。後のゲットー掃討で、この子たちもろとも一家皆殺しにされ、遺体が無残に放置されている所へ、収容所送りを逃れたシュピルマンが訪ねてきて衝撃を受けるシーンは忘れられません、、、。


地下組織の印刷所の再現


 あと、驚いたのが、かなり悲惨な画像がたくさん展示されていたことです。これは、子どもが見られないような配慮がされており、大人の背丈がないとのぞき込めない作りになっていたけど、、、、。

 こういう状況が街中で実際にあったのだから、エグいだの、グロいだの、そんな形容詞は軽過ぎる。


画像・映像の展示が充実していた


 割と序盤で、これは全部丁寧に見ていたら最後まで見られない、、、と悟り、これは!と思うものだけに集中しようと決めました。3D映像や、生存者とまるで電話で話しているような感覚になれる展示等、実に多彩なアプローチだったけれど、そこはスルー。それでもかなりの時間が掛かりましたが、、、。

 途中、館内に小さなカフェがあり、歩き回って疲れ果てたので、オレンジジュースを飲みました。その場で絞ってくれるの。すごい美味しかった!


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 見学再開。 

 展示は、ワルシャワ蜂起が始まった1日目から、順に日めくりカレンダーが壁に掛けられており、見学者はそれを自由に取って良いようになっています。私も、31日目まで集めたんだけど、根負けしてしまった、、、。

 しかし、日めくりの数字が大きくなるに従って、状況が悲惨になるのが分かる様になっており、だんだん見ている方の感覚も麻痺してくるというか、、、。

 そして、ありました。シュピルマンの展示。彼が隠れ家から見ていたであろうワルシャワの光景が再現された展示でした。音声ガイドでも、当然、映画の紹介がされていました。



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 ……なんというか、広島の原爆資料館を訪れたときと、同じ感覚になりました。あまりにも悲惨な状況で、これが現実に起きたことなんだろうか、という感覚と、実にリアルに迫ってくる恐怖感、の矛盾する2つの感覚。

 感想なんて、おいそれと言葉に出来ない。これは、この感覚を大事に覚えておこう、、、。そう思いました。

 ワルシャワ市民にとって、8月1日の17:00は、いまでも特別な時なのだそうです。恐らく、広島にとっての8月6日の8:15や、長崎にとっての8月9日の11:02と同じなのではないかと、、、。8月1日の17:00に、ワルシャワ市民はドイツ軍に対し、蜂起したのです。今も、その日、その時刻になるとサイレンが鳴り響くのだとか。


軍用機の展示も、、、

 ワルシャワ蜂起について、まだまだ知らないことだらけではあるけれども、それが起きた現地に行き、再生された街並みを見て、映画の中でシュピルマンが生きるためにひたすら逃げ、隠れたあの終盤の描写が、私には非常に説得力を持つものになりました。


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 曰く言いがたい、重苦しい気持ちになって博物館を出たら、外は何と、晴れ!! 快晴!! 風は相変わらず強いけれど、なんと爽やかな! 少しホッとなりました。

 さて、ここから、今度は、旧市街の王宮前広場の方に行こうということになり、歩くにはちょっと距離があるのでトラムに乗ることに。……と、テレテレ歩いていたら、まさにトラムが目の前にやって来た!! 

 というわけで、トラムの写真を撮りたかったのに撮りそびれました。……がーん、、、。黄色と赤がベースの可愛い車両だったのです。


可愛いトラム(画像は公式サイトからお借りしました)


 ……でもね、、、またこれも、王宮前広場に着く前に、途中で強制的に降ろされちゃいました。乗り換えが必要な車両だったみたい。がーん、、、

 王宮前広場、辿り着けるのかしらん?? 




その③につづく
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愛する映画の舞台を巡る旅Ⅰ ~ワルシャワ(ポーランド)~その①

2017-09-23 | 旅行記(海外)
**シュピルマンが生き、愛した街** vol.1
 




ベルリン編につづき


ベルリン・ワルシャワエクスプレスのルート(地図は公式HPから拝借しました)


 ワルシャワまでは、ベルリン~ワルシャワ間を結ぶベルリン・ワルシャワエクスプレスで向かいます。ベルリン中央駅発9:37のEC43に乗車するため、早めに駅に着きました。

 改めて、デカいなぁ、、、ベルリン中央駅は、と感慨深く、また写真を撮ってしまった。


ガラス張りの駅舎の向こうには国会議事堂のガラスドームが見える



お兄さんを撮りたかったわけではありません、念のため


 目的の電車の発車番線が分からず、(というか、大きな一覧表示があったのに気付かなかった!)インフォメーションで親切なお姉さんに聞きます。コペンからICEで到着した地下ホームではなく、地上の11番ホームだと教えてもらい、エスカレーターで上がっていきました。

 しばらくして電車が入ってきたので、えっちらおっちら乗り込み、さてどの席かな~、とふと見上げたら、すぐそこがmy指定席でした! 6人掛けコンパートメント。既に、背の高いカッコイイ女性と、ものすごいカワイイ男の子2人の親子がいらっしゃいます。このお母さん(と言っても、もちろん私よりかなり若いはず)、笑顔で私の荷物を棚に上げるのを手伝ってくれます。

 席は窓側だったんだけど、見れば、男の子たちが隣で“UNO”をシートに広げてやっている。窓際の席には小さいながらもテーブルがあるし、正直、出来れば通路側の席の方が私はありがたかったので、お母さんに「席替わりましょうか?」と聞くと、最初は遠慮していたけれど、テーブルでカード遊びしたら? と男の子たちに薦めると、じゃあ、ということになり、席を交替。

 電車は気がついたら発車していました。

 聞けば、男の子たちは6歳の双子ちゃん。道理でそっくりなはずだわ~。茶色い髪と目で、まつげバッサバサの彫刻のような美しい顔のツインズで、こりゃ将来タイヘンだ、、、と思ってしまった。今日は、親子3人、夏休みを利用してお母さんの故郷ワルシャワに滞在するための移動だとか。

 お母さんは、ワルシャワ出身のポーランド人、ダンナさんがドイツ人で、ベルリン在住とのこと。ツインズはポーランド語とドイツ語は話せるけど、英語は勉強中だって。お母さんと私は、もちろん英語で話しました。何しろ、私の話せるポーランド語は、ポーランド映画で仕入れたボキャブラ3語のみ。

 ①チンクイエ(ありがとう)、②チェンドブリ(こんにちは)、③ドヴィゼニア(さようなら)、以上!

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 ベルリンを出て2時間くらいだったかな、、、ポーランド国境を越えると、車内サービスのおじさんがワゴンを押してやって来ました。なんと、飲み物無料サービス!! コーヒーをいただきまして、コペン~ベルリン間と同様、ホテルの朝食バイキングのゆで卵とパンを早めの昼食でいただきました。ツインズは、水が欲しい! と注文、おじさんが普通の水を渡そうとすると、「ガス入りがいい!」としっかり主張。素晴らしい!! 

 車窓の風景は、わりかし単調で、旅の疲れも溜まりつつあって、ウトウト、、、。気付けばツインズもお母さん共々爆睡。ツインズの寝顔がまたカワイイんだ。写真は撮らなかったけど、撮っていてもここには載せられないよなぁ、、、残念。

 しばらくすると、検札のお姉さんが無愛想にやってきて、お母さんとツインズもお目覚め。お母さん曰く「本来なら5時間くらいでワルシャワに着くけど、今、保線工事をしてるみたいで、いつもより時間がかかる」と。確かに、6時間半ほどかかる予定で、日本で切符を手配してくれた旅行会社の担当者に「ベルリン・ワルシャワ間は5時間で着くみたいですけど?」と確認したら、「この夏からダイヤ改正があったようです」と返答をもらっていたのでした。……なるほど、そういうことだったのね。

 そうこうするうちに、ワルシャワ西駅に到着し、お母さんとツインズは降りていきました。お母さんとは、他にももっとイロイロたくさんお話ししたんですが、書いているとキリがないので、、、。でも降り際に「おかげで楽しい電車の旅だった」と言ってもらえて嬉しかったし、もちろん「私も!!」と答えました。

 そして、次の駅が、ワルシャワ中央駅。やっと着きましたよ、、、16:00過ぎでした。


ワルシャワ中央駅


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 駅からホテルまでは歩いて10分ほどなんだけど、ワルシャワは地下街がものすごく発達していて、まるで迷路。……ということは事前に分かっていたので、何はともあれ、地上から駅の外に出たんだけれど、イマイチ方角が分からない、、、。とりあえず、近くの小屋みたいな売店にいるおばちゃんに聞くと、「あっち!」と指を指して教えてくれました。

 ホテルは、このワルシャワが一番良かったかなぁ。コペンもベルリンもまあまあだったけど、このホテル・メトロポールは水回りがとってもキレイでした。8階の部屋だったんだけど、交差点に面していて、路面電車の音が夜遅くまで結構響いていました。……あ、ゼンゼン、寝るのに問題はなかったですけどね、疲れていたので。

 チェックインした後、まだ部屋でのんびりするには早い、ということで、とりあえず、また中央駅の方へぷらぷら散策してみることに。

 駅の反対側に、モールがあるのを地図で見ていたので、行ってみたら、これがとっても大きいモール。ファッションからインテリアから家電から書店から、もう何でもござれ。


モール内部。すごいモダンな建物だった


 ところどころにカフェもあり、中でも目が釘付けになったのが、アイスクリーム屋さん! ベルリンのアイスクリームの美味しさを思い出し、ワルシャワのアイスも食べよう、ということで、今回は“キウイ&ストロベリー”をチョイス!


下の方で見えないけど、手前に垂れてるのがストロベリー、、、


 これがまた、美味しい~~~のです!! やっぱし、ベルリンのアイス同様、甘いのにすごいサッパリしていて、喉を潤してくれる。食べ終わっても水を飲みたくならないの。何でこんなに美味しいんだろう。

 つーか、是非、日本に進出してよ!! パンケーキ屋はあんなに一杯進出してきているのに、こんな美味しいアイスがどーして東京にないのだ!! と、疑問に思いながら、あっという間に完食。

 その後、モールを一巡りし、あれこれ物色したものの、ここでの戦利品はナシ。というか、今回の旅は、ほとんど買い物らしい買い物をしなかったなぁ。

 そろそろ宿に戻るか、、、と思い、地下に降りたら、とある食材店が目に入り、ちょっくら覗いてみることに。するとなぜか、日本語のパッケージの商品が、、、。ハレ?? と思ってよく見ると、ここはアジアン(でも日本食が一番多かったと思う)の食材店だったのです。


輸出モノ仕様


 でも、案の定というか、やたら高い! 1PLN(ズロチ)≒30JPY なので、「キムチの素」が1,300円! 「オタフクソース」が1,000円!! あり得ん!!! とか思いながらも、一応、店内全部を見て回る、、、。

 ひょ~、と思いながら店を出て、さらに階段を降りると、なにやら大きいグロサリーが、、、。吸い込まれるように入って行きました。

 よく見るとそこは、カルフール。フランスが本拠地の大型スーパーですね。日本にも進出し、あえなく撤退しましたねぇ。まったくの余談ですが、カルフールが日本に進出してきたとき、私もちょこっと縁のある業界にいたので、撤退したときは、まあ正直なところ、「やっぱしね、、、」としか思いませんでした。外資の小売りは、日本の商習慣には馴染まないんですよね。そもそも日本進出を考えたことが間違いでした。

 しかし、ここはワルシャワ。ものすごい数の商品が所狭しと並んでおります。こんなカップ麺もありました。


“オヤカタ”って、、、。味の素製


 嬉しい発見も!! 昔、マクビティから、オレンジジャムをチョココーティングしたクッキーが発売されていたの、覚えている方はどれくらいいらっしゃるかしら。今は、もちろん売られていません。復活を願っているのですが、、、



 これが、まさしく、オレンジジャム・チョココーティングクッキー!! マクビティじゃないけど、これは嬉しい! もちろん買い!!

 ……というわけで、持ち帰れそうな食材をしこたま買い、ついでにホテルで食べようと夕食にサラダやらパンやらを買い込み、宿に戻ってまいりました。

 明日は、一日中、ワルシャワ街歩き。この旅行で私が最も行きたかったところに行くのだ!!




その②につづく
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愛する映画の舞台を巡る旅Ⅰ ~ベルリン(ドイツ)~その③

2017-09-10 | 旅行記(海外)
**壁がなくなった今も天使が見守る街** vol.3
 




その②につづき

 トルコマーケットでプラムを買ってくれたB子さん。マーケットを通り抜けると、ちょっと困った顔でこう言うのです。

 「すみません、予定変更して良いですか?  国会議事堂のガラスドーム見学の時間が迫ってるんです!!」

 ……そう、B子さんは、この時間を気にしていらしたのでした、、、。このガラスドーム(展望台)見学は事前の予約が必要で、B子さんにアテンドをお願いしたときに、“ガラスドーム見学希望!”とお伝えしてあったわけです。でも実は、このドーム見学、結構人気らしく、特に観光シーズンは予約がとれないこともあるそうで、とれたとしても時間厳守を求められるのだとか。で、B子さんは焦っています。

 とりあえず、バスに乗ります! ということで、バスに乗り、時間を気にしつつも、マーケットで買ったプラムを「食べましょう」と差し出してくれます。で、このプラムが美味しかった!!

 プラムを食べ終わった頃、B子さん、急に「ここでおりて、ここからはタクシーに乗りますね」と。慌ててB子さんに着いていく、、、。バス停を降りてすぐの交差点で、ちゃっちゃとタクシーを拾うB子さんに促され、タクシーに乗ると、運転手はビール焼けしたっぽい赤ら顔のおじさんで、やたら陽気。ドイツ語はほとんど分からない私だけど、「日本から来たの!!」とか、アメリカの悪口言っているのは何となく分かりました。

 タクシーに乗ること5分くらいで、着きましたよ、国会議事堂に。でも、B子さんは降りるなり小走り。ドーム見学入り口で、係員の人にスマホの予約画面を見せて何やら聞いていると、予約時刻を15分ほど過ぎていたけれど、あっさりOK!! B子さん、急に表情が緩み、「あ~~~、良かったぁ~~!! 良かった!!」と、ハグされました。

 最初から言ってくれていれば、こっちも心の準備が出来ていたのに、B子さん一人に気を揉ませてしまって申し訳ない気持ちに、、、。まぁ、でも結果オーライ、とにかく予約レーンに並び、受付へ。事前予約で、パスポートナンバーと名前を登録するのだけど、受付ではパスポートの提示を求められ、金属チェックもされ、警備は割と厳重でした。

 で、エレベーターにのって、そのままドームへ直行!!


外から見たガラスドーム(公式HPより)



ドームを入って見上げるとこんな感じ(旅行社の画像お借りしました)


 ガラス張りで、しかも好天だったため、まさしく温室状態!! 暑い!! けれども、ここまで来たらそんなことは言っていられないので、頑張っててっぺんまで行きました。ず~っとゆるやかなスロープ。動画を撮りながら歩き、まさしくベルリン一望してまいりました。


はるか遠くにかすかに見えるのが、戦勝記念塔のヴィクトリア像(赤い矢印)。『ベルリン・天使の詩』にも登場する




 さてさて、、、。サウナの様なドームを出て地上に降りてまいりました。どーです、この国会議事堂の全景。


観光客が多い、、、。奥の上部に見えるのがガラスドーム


 まあ、とにかくデカいです。なんというか、ヨーロッパの建物のデカさってのは、日本のデカいとはスケールが違う気がします。もうね、、、ドーーン!!って感じで、もの凄い威圧感。よくこんなおっきな建物作る気になったよなぁ、、、と、感心。

 ベルリンの国会議事堂、といえば、やっぱし国会議事堂放火事件(1933年)が頭に浮かびます。あの『地獄に堕ちた勇者ども』でも序盤シーンで出て来ますが、戦中から戦後の長きにわたって捨て置かれた議事堂も、東西ドイツ統一後、大掛かりな修復の末に、1999年に現在の姿になったとか。


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 さて、ドーム見学を終えたら、当初の予定から遡ることに。というわけで、お次はブランデンブルク門へ。公園を横切りてくてく歩いて(B子さんの歩みも、ゆっくりになっていました)数分。ありました、あの威容を誇る門が。



 そしてまた、この門も、デカい、、、。ここまで大きい門を作る必要性って? やっぱし身体が大きいから、建造物も大きくなるんでしょーか? もう、デーーンって感じで、圧倒されますね。

 門の上にいる4頭立ての馬車とヴィクトリア像が、これまたデカい。こんなのを、ナポレオン戦争前後に上げたり下ろしたりしていたってんだから、ビックリです。

 この門も、数々の歴史の出来事を経て(歴史についてはwikiでどーぞ)、今の姿になっているわけですが、かつては冷戦の象徴的存在だったとは、今の姿からは想像も出来なくなっています。

 こんな画像を発見! 人の通行が出来なかった頃のブランデンブルク門ですね、、、。今回、この画像の右側から門をくぐって左側へと歩いて行きました。



 今や、ブランデンブルク門の前は、憩いの広場になっており、多くの市民や観光客が思い思いの場所でくつろいでおられます。そこで、ベルリンと言えば! というほどメジャーなスナックである“カレーヴルスト”を食べることに。B子さんおすすめの屋台(?)でコーラと共にゲット。


添えられたパンは食べきれなかった、、、


 ドイツの代名詞ソーセージをカリッと焼いて、その上にケチャップみたいな濃厚ソースを掛け、さらにカレー粉を振るという、、、。正直、ちょっと味の想像がつかなかったのですが、匂いはとっても美味しそう! 

 うん、、、確かに美味しい!! 思ったよりもカレー粉が効いていて、ソースもピリ辛。うーむ、コレは確かにヤミツキになる味かも。これだけでも結構なボリュームでお腹一杯に。

 このカレーヴルストのお店は、街中のあちこちにあり、もちろん、駅にもあり、関西で言えば“たこ焼き”みたいなもの??でしょうか。東京では、カレーヴルストに匹敵するメジャーな食べ物、思いつかないなぁ、、、。


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 お腹がふくれたところで、ちょっと腹ごなしに歩きます。

 イギリス大使館前は異様な警備で、歩いている途中から何やら通行止め措置がとられ始めます。一体何事? B子さんも分からないと。少し回り道をしながら、ユダヤ人墓地へ。墓地と言っても、ここにユダヤ人が埋葬されているわけではなく、歴史的記念のための場所なのだとか。

 お次は、Uバーン(地下鉄)に乗ってチェックポイントチャーリーへ。


Uバーンの窓には、ブランデンブルク門をデザインした模様が。可愛い!


 Kochstraße駅で降り、地上へ上がるとすぐに、写真でよく見る光景が。兵の写真が大きく掲げられている前にある検問小屋(?)の前に立つ警備の方(?)がゼンゼンこっちを向いてくれないので、こんな写真しか撮れませんでした。残念。


この前に、あの大きい兵の写真が掲げられています


 今や観光名所となり、分断の象徴的な場所だったとは想像もできなくなっています。ネットで探したら、こんな画像を発見、、、。


1963年6月26日敬礼する兵士の前を歩くアメリカのジョン・F・ケネディ大統領とチェックポイント・チャーリーの見張り柱


 もう、歴史の面影も感じられない場所を後にして、B子さんオススメのデパート Ka De We へ買い物に!


Ka De We(HPより)


 この最上階に、いわゆるデパ地下的なものがあり、ここで、いろいろと調味料などの日本じゃ見掛けない加工食品等をゲット。バーバパパの可愛いバナナシロップもゲットしたんだけど、これが後々とんでもないことになるのです、、、。それはまた、後ほど。


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 買い物に時間を取られ、結局、ユダヤ人犠牲者記念館へは行けずじまい。でももう、かなりの距離を歩き(15キロ)疲れていたので、ここで街歩きを終えることにしました。

 B子さんはホテルまで送ってくださいます。

 B子さんは、パリに長く住んでいたことはあるけれど、ベルリン在住歴は1年ほどとのことでした。でも、ときどき、日本人の旅行者をアテンドしているだけあっていろんなことをよくご存じ。そんなB子さんも、国会議事堂のガラスドームは初めての訪問で、だからちょっと緊張したのだと後で話してくださいました。

 B子さんに聞いた興味深い話をいくつか。

 ① ベルリン時間
  ベルリンは首都であるにもかかわらず、のんびりした街で、時間がここだけゆっくり流れているとのこと。お店が開くのも、だいたいお昼頃で、土日は当然お休みのことろも多いらしい。電車も普通に遅れるし、地下鉄はいつもどこかが工事中で不通とのこと。私が行ったときも、宿の最寄り駅の路線が部分的に不通、、、。旅行者にとってはなかなかつらいとこ。

 ② ベルリナーはミュンヘンがお嫌い
  正確に言うと、ミュンヘンが、というより、南部ドイツに好感を持っていないらしい。サッカーも、ベルリナーはバイエルン・ミュンヘンなんぞは絶対に応援しないとか、、、。ベルリンの街の一角に、南部ドイツからの移住者が住む地域があるらしいのだけれど、「川向こう」などと呼んで、「あそこには近づくな」とまで言う人もいるらしい。まあ、日本でも地域によって好き嫌いがあると思うので、それと同じですかね。

 ③ ドイツ人はアメリカが大嫌い
  ……らしいです。これはもう、歴史的なもので、なにも大統領がトランプになったからというわけでは当然ないそうな。フランスもあまり好きじゃないけど、むしろ、フランス人はドイツが大嫌いなんだとか。まあ、これは納得な気もする。

 とまあ、歩きながらB子さんにはいろんなオハナシを聞きましたが、あんまりB子さんについて書くと個人情報になっちゃうので書けないのがツラいとこ。
 でも、ホント、B子さん、エネルギッシュでパワフルでした。感謝感謝です。

 いよいよ、この後は、ワルシャワへ!!

  





「愛する映画の舞台を巡る旅Ⅰ ~ワルシャワ(ポーランド)~」へつづく
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愛する映画の舞台を巡る旅Ⅰ ~ベルリン(ドイツ)~その②

2017-08-31 | 旅行記(海外)
**壁がなくなった今も天使が見守る街** vol.2
 




その①につづき

 今日は、終日ベルリン街歩きなのだ。前日までの雨予報がウソの様に、快晴!! そう、私は“晴れ女”なのです。

 アテンドをしてくださるB子さんは、ホテルまでお迎えに来てくれるとのこと。9時50分にホテルロビーで待ち合わせなので、少し早めに降りていくと、すでにB子さんはいらしておりました。B子さんについてはおいおい書いていくとして、、、。

 事前にお知らせいただいていた本日のコースは、、、

 ベルリン大聖堂 → ハウス・シュヴァルツェンベルク → イーストサイドギャラリー → トルコマーケット → チェックポイントチャーリー → ユダヤ人犠牲者記念館 → ブランデンブルク門 → 国会議事堂(ガラスドーム見学)

 と、盛りだくさん!! 「かなり歩きますので、、、」とB子さんにはさんざん念を押されており、気合いを入れて、いざホテルを出発。

 まずは、1日乗り放題乗車券を購入し、Sバーンでアレクサンダー広場駅(Berlin Alexanderplatz Bahnhof)へ。

 電車を降り、さぁ、歩くぞ~!と意気込んでいると、B子さんは冷静です。「お水、買っておきましょうか?」 ……確かに。日本みたいにあちこちに自販機はないのだよね。

 ……というわけで、駅の真ん前にある Galeria Kaufhof Berlin Alexanderplatz というデパートへ。


右手が旧東ベルリン時代からのデパート。奥にそびえ立つのはもちろんテレビ塔


 この1階に、日本でいうデパ地下の様なものがあり、飲料がズラ~ッとならんでおりました。水の種類も豊富すぎて迷ったけれど、オレンジ風味とやらをゲット。ちなみに、ドイツでは、ペットボトルを売り場に返却すると、いくらかお金が戻ってくるのだって。

 さて、気を取り直してベルリン大聖堂(Berliner Dom)へ。テレビ塔を背に橋を渡ってスタスタ。B子さん、歩くの速い!! てくてく、なんぞではなく、スタスタ、いえ、ずんずん、って感じだった。B子さんがここまで早足な理由は後ほど分かりました。でも、普段も速歩だそうな。

 大聖堂、、、というだけあって、本当に大きい。中には入らなかったのだけど、外からでも十分その重厚かつ壮麗な建物は堪能できます。


結構、観光客が多かった


隣のシュプレー川からの大聖堂

 この大聖堂は、戦争で破壊されたけど元通りに再建されたんだとか。B子さん曰く、ベルリン市民(というかドイツ人)は、戦争で破壊された建造物や街並みを、とにかく元通りに戻すことに異常に執念を燃やしたらしい。とは言っても、そこは敗戦国、建前上、何でもかんでも元通りに出来ないもどかしさはあったらしく、逆に敢えて破壊されたまま遺してあるものも結構あるんだとか。


大聖堂横の旧博物館(Altes Museum)。有名な建物らしいけど、もちろん外から見るだけ



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 さて、サクサク次へ進みます。お次はハウス・シュヴァルツェンベルク(Haus Schwarzenberg)。ここは、いわゆる“サブカル発信地的な場所”らしい。とにかく、壁画が凄くて、、、。ここに絵を描くのは若手アーティストの登竜門というか、目指すべき場所らしい。観光客も結構多くて。個性的な絵の数々に圧倒されたわ、、、。


もはや、個性的を超えている、、、


隙間という隙間に絵が、、、


 ここに限らずだけど、ベルリンは壁画が多かった。普通のビルやアパートの壁面にモダンアートな落書きみたいな絵が描かれていて、それがまた風景にマッチしている。見とれて写真撮り忘れたのがイタイ、、、。というか、B子さんはイロイロ気を遣ってくださったんだけど、何気ない風景やら街並みやらのショットを撮りたいと思っても、歩みが速いので見ているうちに通り過ぎてしまうということの連続で、ああ、撮っておけば良かった、と思うものが多々あります。

 壁画に圧倒されつつ、少し歩いたところに、今度は、ハッケシャー・ホーフ(Hackescher Höfe)へ。レストランや劇場、ショップなどが建ち並ぶ可愛い中庭の様な場所でした。


可愛いタイル張り(?)の壁に囲まれた中庭風


 このハッケシャー・ホーフは、ベルリンのミッテ(Mitte)という地区にあるのだけど、ミッテは、東京で言うと原宿~表参道辺りらしい。ハウス・シュヴァルツェンベルクは原宿、ハッケシャー・ホーフは表参道?みたいな。……と、B子さんの解説あり。

 で、ここにある、アンペルマンショップにB子さんが「お土産でもいかが?」と案内してくださいました。「10分ほどどーぞ」と言われ、内心、“え゛~、そこまで分刻みなの??”と思いつつ、小さいお店なので、まあ10分でも結構隅々見ることが出来ました。

 アンペルマンのキーホルダーとか、付箋とか、ショッピングバッグとか、、、ちまちましたものをもろもろゲット。でも、このアンペルマンショップは、渋谷にもあるらしい(どこか知らないけど)。おまけに、ネットでも日本公式HPから買い物できる。……まあでも、これは旅の記念だからネ。

 あ、アンペルマンについては、ご存じの方も多いと思いますが、一応。旧東ドイツ時代の「歩行者用信号機」。旧東ドイツのものは何かと壊されがちだけれど、このアンペルマンだけは、統合後のドイツで支持者が多いのだって。だから、ベルリン中の信号を、今、このアンペルマンに変更中なんだとか。詳しくは、こちらへどうぞ。

 

確かに可愛いのよ、この信号。これは、ホテル近くで撮ったもの



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 さて、買い物を終えて、またSバーンに乗り、イーストサイドギャラリーへ。そう、あの“ベルリンの壁”の残る場所です。



 
 これらの絵画が描かれている方が、旧東ドイツ側なんだとか。壁が壊れた後に、アートとして描かれたのだそうです。

 今回初めて知ったのだけれど、ベルリンの壁は、三重構造になっていて、つまり、壁が3枚あったってことです。壁と壁との間も結構広く、1枚超えたからと言って、すぐに自由の街へと脱出できたわけではなかったのね。

 『ベルリン・天使の詩』で、カラーに反転したシーン(天使ダミエル(ブルーノ・ガンツ)が人間になった場面)でも壁が出て来ました。ダミエルが空から降ってきた鎧で頭を怪我し、額から流れる赤い血に感動しながら歩くバックにも壁画がありました。


人間になった天使ダミエルが歩く背景にはサイケな壁画が、、、


 端から端まで、全長1.3キロだとか。歩いたわよ、端から端まで。……つっても、大した距離ではなかったけど。あの、有名な“ブレジネフとホーネッガーのキス”の壁画ももちろんありましたヨ。でも、有名すぎる絵の写真は他でも見られますので、ここではパス。
 
 
イーストサイドギャラリーそばのオーバーバオム橋から市中心部を眺める


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 結構歩いたので、B子さん、気を遣って、オススメのアイスクリーム屋さんに連れて行ってくださいます。ここで、B子さんが美味しいと教えてくれた、ウォーターメロン&バナナを注文!


白いのがバナナ、ピンクがウォータメロン


 これがまあ、ホントに美味しいのなんの。甘いのにサッパリしていて、なんというか、渇いた喉に沁みるのです。普通、アイスを食べると、水分とりたくなるものですが、コレは違うのね。決して、氷ではない、本当のクリームなのに、でも喉を潤してくれるのです。食べ終わった後も、水飲みたいって思わない。水分補給したみたいな感じ。すごくフシギ。


これがアイスクリーム屋さん


 さあ、一息ついたので、次はトルコマーケットへ!!

 このトルコマーケットは、ホントに楽しかったんだけれど、写真をなかなか撮れず、、、。でも、良いサイトを見つけたので、興味のある方はこちらをご覧ください。ベルリン在住のトルコ系の方々が、火曜日と金曜日に開いている市です。

 私たちが訪れたのがたまたま火曜日だったので、B子さんがこちらをメニューに加えてくださったのでした。でも、それが却ってB子さんを焦らせることに、、、。どうしてB子さんは最初から、あそこまで時間を気にされていたのか、、、、? それがこの後、分かったのです

 
 

その③につづく

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愛する映画の舞台を巡る旅Ⅰ ~ベルリン(ドイツ)~その①

2017-08-21 | 旅行記(海外)

**壁がなくなった今も天使が見守る街** vol.1
 




愛する映画の舞台を巡る旅Ⅰ ~コペンハーゲン(デンマーク)~その③につづき

 コペンハーゲン中央駅発11:12のEC34に乗車。ハンブルク乗り換えで、ベルリンへ向かいます。


コペン~ベルリンのルート。赤い部分がフェリー区間
(画像はICE公式HPから拝借しました)


 旅に出る直前に初めて知った情報。それは、この路線は“渡り鳥ルート(コース)”と呼ばれていて、デンマークとドイツを隔てる海をフェリーで渡るらしい。それも、電車の車両ごとフェリーに乗り込むらしい、、、。マジで??

 フェリーに乗るのも楽しみだったんだけど、心配事は、ハンブルクでの乗り換え。14分しか乗り換え時間がない! しかも、この渡り鳥ルートは、フツーに遅延するらしいと知って、え゛~~っ。まあでも、ハンブルクからのベルリン行ICEは1時間に3本くらい運行しているらしいので、乗り遅れたら次の電車に乗るしかないなぁ、でも、せっかく座席指定だから乗り遅れたくないなぁ、、、などと気を揉んでおりました。

 電車の座席は前に広いスペースのある2人掛け。対面4人席ではなくて、ちょっとホッとする。だって、前にスーツケースを置いて、思いっきり脚を(スーツケースに乗っけて)伸ばせるもの!

 コペンのホテルの朝食ビュッフェに並んでいたハードのゆで卵と、コペン中央駅で買ったでっかいクロワッサンを食べながら、フェリーに乗るのを待ちつつ車窓を眺めておりました。2時間ほど経っていたでしょうか、とある駅ロービュ(Rødby)で止まると、多くのお客さんが降りたんですが、なかなか発車する気配がなく、ドアも開いたまま。皆さん、駅でプラプラされているではないですか。

 もしや、ここからフェリー? と思い、私も駅に降りてみたのですが、何だかイマイチよく分からない。でも確かに、進む先には海が見える。そのうち、皆さん、また電車に乗り込み始める。で、私も乗る。

 すると、電車が動き出して、ハレ、、、? と思ったら、いきなりすぐ隣にでっかいトラックが急接近してくるではないですか!! あ~~っ、ぶつかる!! と思いきや、それがフェリーに乗り込んだ瞬間だったのでした。そう、電車が駐車場に停まったのでした!


迫り来るトラック! フェリーに電車が乗り込んだ瞬間



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 フェリーに乗ると、電車の乗客は全員手荷物以外を置いたまま車外に出され、電車はロックされます。乗客はゾロゾロと船室の方へ、、、。

 船内は、食堂、カフェ、ゲーム(カジノ?)とまあ、一通りが揃っており退屈はしません。とりあえずデッキへ出てみると、、、。さっきまでいたはずのデンマークがあんなに遠くに、、、。


デッキから。遠くに見えるのがデンマークの陸地。この後大雨に見舞われる



カモメが時折飛んでくる


 実質45分くらいの船旅だったでしょうか。あっという間に電車に戻れというアナウンスが流れて、またゾロゾロと乗客は電車へ戻ります。

 そして、海を渡ってきたとは思えないほど、極々フツーにまた電車は走り出しました(まあ、アタリマエなんですが、何だかとってもヘンな感じでした)。


何事もなかったかのように陸地を走り出す電車、、、


 この渡り鳥ルートは、あと数年で廃止になる(?)とか。トンネル掘っているんだって。

 ……で、心配していたとおり、ハンブルクに電車は遅れて着いたんですが、遅れたと言っても10分程度でした。でも、乗り換えホームを探すには4分では厳しいかも!? と気持ちは焦り、かなり慌ててホームのエスカレーターに乗ってコンコースに上がったら、すぐそこに発車案内画面があって、乗り換える電車は、何と同じホームの向かい側でした。なーんだ。エスカレータ乗らんでも良かったやん、、、。

 しかも、乗り換えるべき電車も遅れてきました、約10分。……そんなわけで、コペン出発時の心配事は杞憂に終わり、無事、ベルリン中央駅に着きましたよ。コペンを出発してから、なんと7時間。18:30を回っていました。

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 それにしても、ベルリン中央駅、デカすぎ。Sバーンに乗りたいけど、はて、一体どこへ行けば良いのやら。とりあえず、「S」の掲示を辿ってエスカレーターを乗ったり降りたりし、途中、でっかいグロサリーがあったので、夕飯を買い込み(ホテルで食べるため)、両替カウンターにいた親切そうなお兄さんに乗り場を聞いて、券売機はよく分かんなくて使えなかったから、切符売り場でどうにか切符を買って、ようやっと、目指す電車に乗れましたとさ。


ベルリン中央駅地下ホーム。地上3階まである


 ホテルは、ベルリンのオシャレ通りと言われるクーダムにあり、ツォー駅からてくてく15分ほど歩きます。クーダムは、東京で言えば銀座みたいなところだとか。着いたのが夕方だったからか、ショーウィンドウは確かにオサレだったけど、まるで営業している感がなく、???な感じでした。

 明日は一日中ベルリンの街歩き。現地オプションに特化したサイトで、現地在住の日本人女性B子さんにアテンドをお願いしているので、大船に乗ったつもりで安心してベッドに潜り込みました。。 

 どうしてアテンドをお願いしたか、というと、、、。

 正直なところ、コペン~ワルシャワの移動は、当初飛行機にしようと考えていたのですが、まあ、電車の旅が好きだし、電車で行ってみてもイイかな、と思っただけで、コペン~ワルシャワまで1日で移動しても良かったのだけれど、せっかくだからドイツのどこかで寄り道しよっかな、、、という程度の考えだったのです。

 とはいえ、ドイツは何度か行っているし、どうしてもこの街に行きたい、という所もなかったし、たまたまベルリンになった、という感じ。あまり思い入れがないベルリン、、、。事前にイロイロ調べて計画を立てるエネルギーが湧かず、ここは街を熟知している人に見所を案内してもらう方が良いかも、と考えたのです。

 それに、ベルリンと言えば、何を隠そう、私にとってはある意味トラウマ映画の『ベルリン・天使の詩』の舞台じゃないの! まあ、映画の場所にまんま行きたいわけじゃないけど、そっか、ベルリンか、イイかも!! などと気を取り直す。事前のやりとりでB子さんもとっても良さそうな方だし!!

 たまたま行くことにしたベルリン。でも、この“たまたま”がアタリだったのです~~


その②につづく
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