




シルヴィア(ペネロペ・クルス)は、パンツ製造会社の御曹司ホセ・ルイスと恋仲で妊娠している。ホセ・ルイスは結婚しようというが、彼の母親コンチータが、あんな娘は許さん! と猛反対。が、ホセ・ルイスの意思が固そうだと見てとったコンチータは、パンツの広告モデルに応募してきたラウルに接近、シルヴィアを誘惑し弄んで捨ててくれ、とけしかける。
しかし、シルヴィアが思わぬ魅力的な女性だったことからラウルは本気で惚れてしまい、母親を捨てきれないホセ・ルイスに頼りなさを感じていたシルヴィアもラウルに惹かれ・・・。
シルヴィアとホセ・ルイスの家族の男女とラウルが相互かつ複雑に絡み合う訳分からんラブコメ。ストーリーも風景も暑いが、出ている人間の顔は(男女問わず)さらに暑苦しい。、、、スペイン版男女6人灼熱夏物語。
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石川三千花の『ラブシーンの掟』を読んで、面白かったんで見てみました。これって、こんな前の映画だったのですね。タイトルは知っていましたけど、もう少し最近のかと思っていました。
さてさて、本作は、メインキャラ6人の男女が、それぞれに男女間で関係があるというメチャメチャなお話です。どうメチャメチャか具体的に書こうと思ったけれど、とてもムリ。みんながみんな、それぞれに関係しているんですよ、もう。
ただ、本作は、オープニングからはとても予測のつかないラストが待っている、ということだけは特筆事項です。このラストを予想できる人がいたら、まあ、スゴイです。
オープニングで、何やら丸くておっきな黒い看板のようなものが出てくるんですが、これが何だか分からない。でも、これが中盤、実は大事な背景になるんです。へー、あれって、あれだったんだ、、、と。
まあ、徹頭徹尾、性愛を描いている作品です。親子愛もまあ、あるにはあるけど、あまりにもほかの印象が強すぎて吹っ飛んでますね。老いも若きもあっちこっちでセックスしまくり。スペイン人って、こんななんだ、と思っちゃいそう。そんなはずはないだろうけど。
石川三千花は面白いと書いていたけど、私は、大して面白いとも思えなかったかな。なーんか、あまりに何でもありすぎで、ちょっとウゲゲッって感じでした。別にグロくないですけどね。バカバカし過ぎて笑えるシーンはありましたけど、面白いってのとはちょっと違うかな。
終盤、ホセ・ルイスの父親マヌエルがシルヴィアにキスするシーンで、ハエがマヌエルの瞼からこめかみあたりに這い回っているのが、あまりにマヌケでウケました。
ハビエル・バルデムの顔って、やっぱりコワいですよねぇ。デカいし。スペインでは、彼はイイ男の部類にはいるんですかね? 3分見てたら熱中症になっておう吐しそうですけど、、、。ちょうど、本作を見た晩にNHKでスペインドラマを放映していて、そこに出てくるスペイン人もみんなメチャクチャ顔が濃くて暑苦しいんですよ、マジで。スペイン人の人たちにとっては、あれが標準なんだろうね。彼らから見たら、日本人なんてどこが顔だか分かんないんじゃないかしらん。え、それ目なの? 鼻なの? みたいな。
古い知り合いが大分前にスペイン人男性と駆け落ちしたことがあるんですけど、相手の顔は見たことないんですけど、きっと、その男性も、あんな感じで見た目も中身もアッツい人だったんだろうなぁ、と、駆け落ちに妙に納得した次第です。そんなことくらい、朝飯前な人々のお国なのでしょう。さすが、情熱の国、といわれるだけのことはある、、、。
・・・それでも、スペイン人にもきっとクールでシニカルで見た目も涼しい人がいるに違いない。いや、いて欲しい(切に願う)。
こんな結末、誰が予想できましょうか。
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