映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

ジュリエットからの手紙(2010年)

2015-06-20 | 【し】



 NY在住のソフィは、婚約者のヴィクターと、ハネムーンと同じつもりの婚前旅行にイタリア・ヴェローナまでやって来た。

 が、料理人のヴィクターは、これから新規オープンする店で出す料理のための素材巡りに精を出し、ソフィとの時間を楽しむ感じはまるでナシ。ソフィも、ライターとして自立したいと思っていたところ、ヴェローナの観光名所であるジュリエットの家に貼られている手紙に、一つ一つ返事を出している人たちがいることを知り、取材欲を刺激される。こうして、ハネムーンもどきだったはずの婚前旅行は、二人まったく別々の行動となることに。

 そして、ソフィがジュリエットの家に貼られていた手紙の一つに出した返信に勇気づけられた老女クレアが、ソフィを訪ねてイギリスからはるばるやって来た。孫のイケメンを同伴して。そして、クレアがかつて将来を誓い合いながら結ばれなかったイタリア男を探す旅に出ることに。イケメンの孫も一緒に3人で。

 果たして、ジュリエットとヴィクターの行く末は、、、。もう想像つきますね。そう、多分その通りです。

 乙女チックな恋愛ロードムービー。甘すぎてげっぷが出そうでございます。

 
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 昨年末にBSでオンエアしていたのを録画してあったので見てみました。映画友が劇場に見に行って、結構良かった、などと言っていたので、、、。

 まあ、悪くはないと思いますが、なんつーか、こう、スイスイと物語が進行していきまして、見ている方が1ミリたりとも裏切られることなく、ハッピーエンディングを迎えます。

 なんだかなぁ、、、と、思わないではないですが、本作はそういうジャンル――激甘乙女チック劇画――として割り切って見れば良いのです。こういう場合の最大の鑑賞ポイントは、そう、相手の王子様のルックスですね。これでロマンス度が上がりも下がりもする訳です。

 で、本作での王子様は、婚約者のヴィクターでは当然ありませんで、クレアが連れてきた孫のチャーリーなんです。これが、まあ、冒頭の紹介文ではイケメンと書きましたが、イケメンはイケメンでも、微妙なイケメンです。ロマンス度(満点10点)で言えば、6点くらいでしょーか。

 しかし! ここで、ガックシ来るのはオコチャマです。例えば、チャーリーがロマンス度8点以上の、正真正銘のイケメンだった場合、この物語はそこで終わってしまうわけね。だって、そーでしょ。ヴィクターは、ガエル・ガルシア・ベルナルで、正直チャーリーより美男子ですが、いかんせん、背が低い。王子様要素として、これは致命的。その点、チャーリーは背がすらりと高く、顔は二の次でも王子様度はこっちの方が高いわけです。とはいえ、顔だけで言えば、決してロマンス度は十分とは言えない。このビミョーな配役がイイじゃないですか。絶妙な人選です。ナイス!!

 しかも、乙女チック劇画のお約束を踏襲しております。いずれ結ばれる2人の出会いはサイアク、ってヤツです。ソフィとチャーリーは最初はいがみ合っているのですが、旅を一緒にするうちに、あっという間に、、、、。でも、ソフィには婚約者がいるという枷。もう、定石過ぎて、見ていてかなり引きますね、これは。

 惜しむらくは、ヒロインですねぇ。アマンダ・セイフライドは、確かに美人ですが、正統派美人ではないと思う。ちょっとクセのある美人。私的には、どうせ激甘乙女チック劇画にするなら、ここは、目に星が入っていそうなカワイイ系のリリー・ジェイムズ(『シンデレラ』のヒロインね)の方が合っているような。まあ、好みの問題ですが。あんまし正統派美人でも、これまた、乙女チック劇画には似合わないですし。可愛いけどちょっと、、、って感じが良いのだから。

 とか言う具合に見ると、まあまあ楽しめますヨ。

 そうそう、なんつってもクレアが探し求めたイタリア男、最後の最後に姿を現すんですが、なんとあの、フランコ・ネロ!! うぉー、棺桶引きずってたあのジャンゴだよ! 相変わらず、かっけぇ~。まあねぇ、ヴァネッサ・レッドグレイヴと釣り合う俳優となると、人選も難しいわな。

 これ、原題は『Letters to Juliet』で、ジュリエットへの手紙、なんだねぇ。どうして邦題は、からの、にしたんでしょうか。確かに、クレアの人生が激変したのは、ジュリエットからの手紙によるものでした。そういうことなのかな。でも、クレアが、かつて、ジュリエットへの手紙を書いていなければ、このドラマは起き得なかったのです。はてさて、、、。ニワトリが先が卵が先か。

 二十歳そこそこで見ていたら、もっと素直に感動できたのかしらん。ま、残念ながら時計の針は巻き戻せません、、、ごーん。 

  

ロマンスの神様を信じられる方にはおススメ。




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