映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

search/サーチ(2018年)

2021-07-10 | 【さ】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv65758/

 

以下、上記サイトよりあらすじのコピペです。

=====ここから。

 16歳の女子高生マーゴットが突然姿を消し、家出なのか誘拐なのかわからないまま37時間が経過する。娘の無事を信じる父デビッドは手がかりを見つけようと、娘のPCにログインし、SNSにアクセスしようとする。すると、そこにはいつも明るく活発だったはずの娘とはまるで別人の、自身の知らなかった姿が映し出されていく。

=====ここまで。


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 先月公開された『RUN/ラン』にちょっと興味があったんだけど、結局、劇場までは行かずじまいで、DVD化されたら見る予定。で、この『RUN/ラン』の監督さんの前作が本作なんだが、ネット上でなかなか面白いと評判が良さそうなので、見てみることに。ほぼ、事前情報はないまま見たけれど、なるほど、確かに面白かった。

 wikiにもあるとおり、本作は「ストーリーの全てがパソコンの画面上で展開されるという異色の作品」であり、序盤はちょっと違和感があったものの、慣れればどうということもなかった。

 ぶっちゃけて言うと、行方不明になった娘のマーゴットを、父親のデビッドがネットを駆使して探す、、、だけの話。なんだが、見せ方とか、展開とかが巧みで、時間も1時間40分くらいと短めで飽きさせない、なかなかの逸品だと思う。

 家族に事件が起きたことにより、家族の知られざる一面を他の家族が知って驚愕する、、、、っていう話自体は昔からあるわけで、普遍的な題材と言っても良いくらい。実は家族は案外、他の家族のことを知らないもの。子は親に言わないことはいっぱいあるし、親も子には言えないことの一つや二つあるだろう。家族だからこそ言えない、ということ。「家族でしょ」とか言って、ずかずかと他の家族員のテリトリーを侵食する輩は始末が悪い。

 親子間であれ、夫婦間であれ、思いもよらない別の側面を見せつけられたとき、やっぱりそれは動揺するよなぁ。本作でも、デビッドがマーゴットのFBやインスタを検索し、いろいろと知られざる事実を知ることになるんだが、その“知られざる事実”ってのがビミョーに怪しいものばかりで、この辺も巧いなー、と思う。

 それにしても、ネットで実名登録して、あんなにプライベートなことをいっぱい書き込んでるもんなのか、、、と、そっちの方が唖然となった。イマドキの若者たちはデジタルネイティブだから、そういうことへの抵抗感はかなり低いというのは分かるが、それにしても……である。

 まあ、そのおかげで、デビッドはマーゴットの行方を知る手掛かりをいろいろ得られるのだから、功罪あるってことなんだわね。

 展開も二転三転して、終わったかと思った後に、さらに一ひねりある。……けれども、これはちょっとオチが見えるパターンかな。だって、、、ねぇ。まあ、見ていただければ分かると思いますが。私はこの最後のオチは、正直言ってあんまし好きじゃない。意外性はあるけどね。面白かったと言う割にが6コしかないのは、このオチのせい。

 この監督さんは、本作が長編第一作目みたいなんだが完成度は高いと思う。インド系アメリカ人で27歳かぁ。『RUN/ラン』も期待出来そうかな。まあ、こういうスリラー系でいうと、シャマランとかアリ・アスターとか、評価と実態の乖離が大きい監督しか思い浮かばないんだが。このジャンルは、やっぱり量産には向いてないわね。ワンパターンにならないように、斬新さ・奇抜さを追求しすぎるとバカっぽくなるしね。ヒッチコック作品だって、結構駄作は多いわけで。

 本作の監督アニーシュ・チャンガイ氏はどうなることやら。まずは『RUN/ラン』を見てみようと思います。
 

 

 

 

 

 

 

恐るべし、ネット空間。

  

 

 

 


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コメント (2)
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