作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv11219/
以下、午前十時の映画祭11公式HPよりあらすじのコピペです。
=====ここから。
元・教師のジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)は、妻のウェンディ(シェリー・デュヴァル)、幼い息子のダニーを連れ、ロッキー山中の豪華ホテルにやってきた。豪雪のため冬場は閉鎖されるこのホテルの管理人に就いたジャックは、静かな環境の中で、かねてから構想していた小説を執筆しようと考えていたのだった。
平穏な日々が続いたある日、ダニーは館内通路で突然の怪異現象を目撃し、ショックで気を失ってしまう―。
=====ここまで。
日本で公開されたのは119分のコンチネンタル版といわれるものだそう。はて、日本公開版とはどこが違うでしょう、、、?
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キューブリック映画は、あんまし得意じゃないんですが、本作は何度見ても面白いと思うのです。「ホラー映画の金字塔」などと言われますが、正直なところ、本作は“ホラー”と言っていいのかちょっとビミョーな感じがしますね。まあ、オカルト要素もあるし、スリラーってのもちょっと違う気がするし、、、うぅむ。
本作のことを、怖くねー、つまんねー、と評している感想はいっぱい目にしますが、まあ、感じ方は人それぞれなのでアレですが、「つまんねー」はあり得ない。というか、ネタバレしたホラーで何度見にも耐えられる映画ってのは、そのこと自体が作品の良さを物語っていると思いますね。
昔、みんシネに感想(読み返したらすごいテキトーでびっくり)は書いたので、思い付いたことをつらつら書きます。
◆本当に怖ろしいのは人間。
本作のことを「つまらない」と評している人々の感想をみんシネで見てみると、多くは「意味が分からん」とか「何でそーなるの?」とか「何でもっと○○しないんだよ?」といったロジカルな面でダメだった様子。確かに、そういう視点で見れば、いろいろ瑕疵があるように見えるかも。だけど、この映画は、そもそも理解する映画ではなく、“感じる”映画なのよ。
象徴的なのは、本作の構成というか展開。最近の展開の早いホラー映画を基準にすると、本作はなかなか“核心”に至らないように見える。しかも、この中盤までに手の内を色々見せちゃっているとか。ダニーが惨事を予測してしまっていたり、サブリミナルみたいに双子姉妹の血みどろ画像を入れたり。何より、ジャックが面接する時点で、ホテルで過去に起きた惨劇をセリフで説明してしまっており先の展開が読めてしまう。
その読み通りにほぼ展開していくものだから、本作をつまらんと感じる人は、ホラーとしてなっとらん!と思うのではないかしらん。
私が本作を初めて見たときに感じたのは、人間がちょっとずつおかしくなっていく怖さだった。ジャックの場合は、この雪に閉ざされたホテルに取憑かれたことなっていたけれども、現実でもいろんな要因で人間はおかしくなっていくことがある。本作のように環境によるものもあれば、精神的なストレスやらショッキングな出来事やらで、精神のバランスを崩すことは大いにあり得る。
そういう意味ではなくても、例えば、何かの新興宗教にハマってしまったりとか、誰かに洗脳されたりだとか、それで人が変わってしまうこともある。もっと卑近な例で言えば、恋愛によって相手に影響されて変わるということだって、その変わり方次第では身近な人にとって“おかしくなった”と感じるだろう。
本作の趣旨はそこにあると、私は感じた。だから、怖いなと。映画自体の怖さはそれほどでもないかも知れないが、人間の怖さは十二分に描いていると思う。
だからこそジェットコースター的な展開にはなり得ない。人間が徐々に変化していく様を描くには、じわじわ、あれ??という描写が続いていく。そして、それこそが怖いのよ。それを怖がれるかどうかが、本作を楽しめるか否かの分かれ目といえるのではないか。
ボディースナッチャーものだと分かりやすいからホラーとしても受け入れられやすいだろうが、本作のように虚実が曖昧で、オカルト要素もあるとなれば、見ている方としてはその曖昧さがストレスになるのも分かる。
でも、世の中には、よく分からないことの方が分かりやすいことより圧倒的に多く、人間がちょっとずつ変化することなどは、最も分かりにくいことの一つだろう。本作の良さは、それを悪魔とか“信仰”に落とし込んでいないところ(『ヘレディタリー/継承』のアリ・アスター監督みたいに)。キューブリック自身がどういう信仰を持っていたのかとかゼンゼン知らないが、アメリカのホラーにありがちな悪魔等のキリスト教的要素が背景にあるっていうのは、信仰を持たない人間からするともの凄く興醒めなのだが、本作はそっち方向に行っていないのも、私的には面白いと感じられる所以だと思う。
◆北米公開版
今回、本作を初めてスクリーンで見たのだけど、冒頭書いたとおり、今回午前十時の映画祭でかかったのは「北米公開版」というもので、144分もある。でも、ゼンゼン長さは感じなかった。
私がこれまで見ていたのは多分「コンチネンタル版」で、「北米公開版」をかなりカットしたものとのこと。確かに、見ていて「こんなシーンあったっけ?」というのは所々あったが(当然だけど)、実は結構ショッキングなシーンがあった。……いや、映像がショッキングとかグロいという意味ではなく、本作の価値を根底から覆してしまいかねない、蛇足に近いシーンがあって、かなり衝撃を受けた。
……どんなシーンか? うぅむ、正直なところ、ここにはあんまし書きたくない。終盤の、ラストに近いところで「それはねーだろ、、、」というシーンだった。ま、ご覧になっていない方には訳が分からないと思うけれど、ご勘弁願いたい。
というか、こんなシーンが入っていて、アメリカ人はガクッと来なかったんだろうか? いや、もっと言うと、何でキューブリックほどの人がこんなシーンを撮って、しかも入れちゃったの??というような、お粗末なシーンだと、私は思うのだが、、、。
「コンチネンタル版」と「北米公開版」の違いについては、詳細を記したサイトがあるので、ご興味のおありの方は検索してみてください。
「北米公開版」で良かったシーンとしては、狂ったジャックを食糧庫に閉じ込めた後、ウェンディが逃げる手段を考えているときにダニーが発作を起こし、ウェンディがダニーを抱きかかえると、トニーが現れて「ダニーは遠くへ行ってしまいました」と不気味な声音で喋るシーンですね。このときのウェンディの絶望を思うと、これは怖ろしい。
後半のジャック・ニコルソンは見ていて笑えるレベルにイッちゃっている。それはもちろん、展開を知っているから見ていて余裕があるからこそなのだが、、、。少しずつおかしくなる怖ろしさを描くのに、元々狂ってるように見えるニコルソンをキャスティングしたのは間違っている、という感想もみんシネにあったけど、私はニコルソンで大正解だと思うわ~。あの終盤の狂気は、ニコルソンだからこそのシーンでしょ。
スクリーンで見ることができて良かったです。
この映画のせいで、ホテルで一人で寝るときはTVつけっぱなんです。
私、この映画を公開時に一人で観に行ったような気もするし、違う気もする…記憶があやふやなんですよね。
ただ、10代だったのであんましよくわかってなかった。(=゚ω゚)ノ
ただ、すごい期待して観たのを覚えてます。
昔、日曜の朝に映画紹介の15分くらいの番組があって
それを見るのが日曜の朝の楽しみでした。
そこで「シャイニング」を紹介してて(たぶん)めちゃくちゃ観に行きたくなって観に行ったと思うんです。ジャック・ニコルソンのことも剥げたオヤジくらいしか知らなかったのに…苦笑
でも、もしかしたら、本当は観に行ってなくてその後、20代前半にビデオで見たような気もする…(どっちやねん!)
今、観たら…すねこすりさんのように私は高評価できるのでしょうか・・・見てみたい…でも怖い・・(怖さをわからなかったら…自分が)(=゚ω゚)ノ
この映画は、公開当初、かなり話題になったみたいですヨ(私は知りませんが、、、)。
そんな番組があったんですねぇ。10代の頃からチェックされていたとは(^^)
まあ、怖い映画と言えば、もっと怖いのはいっぱいあるし、もっとショッキングな映像満載のもいっぱいありますよね。
刺激を求める人にはまるで食い足りないと思います。
是非、久しぶりにご覧になってみてくださいまし!
フキンさんの感想、聞きたいです~♪
京都市が財政が厳しい、、、とかいうニュースをネットで見ました。
観光客のいない京都は快適かなー、と思っていたんですが、そんな単純な話じゃないですね。
コロナとか熱中症とか、どうぞお気を付けてお過ごしください。