作品情報⇒https://movie-tsutaya.tsite.jp/netdvd/dvd/goodsDetail.do?pT=0&titleID=0081617959
「2000年、フランスでTVシリーズとして製作された作品。ジェラール・ドパルデュー、ジョン・マルコヴィッチの2大名優の競演で贈る文豪ヴィクトル・ユーゴーの傑作。全4話を短縮した英語版“インターナショナル・バージョン”での収録。」
上記は、amazonからの商品内容のコピペ。フランス語かと思って借りたのに英語だった、、、。
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◆英語で2度目の撮影したのか?
レミゼの鑑賞比較も、とりあえずは本作で終了。折角だから最後は本家フランス版を!と思って借りたのに、なんとまぁ、アメリカ向けに英語で撮られたものだったという、がっかりなオチ。
短縮版だとは知っていたので短いのはともかく、しかし、英語で吹き替えではなく、ドパルデュー(以下ドパ)もシャルロットもみんな英語でセリフ喋ってるんだよね。……てことは、つまり、同じシーンを全部2回撮りしているってことだよね? フランス語と英語で。そらまた面倒なことをなさったもんです。
なぜそんな手間も時間もかかることをしたんだろうか。後から英語のセリフを乗せる方法ではダメだったんだろうか。演技って、そんなに何度もできるものなのかねぇ? そら舞台俳優は何度も同じことをしているけれども、それだって、その舞台はその1回限りでしょ。迫真の演技をして、「はい、もっかい今度は英語でね~!」ってどーなんだろう??
いくら英語圏向けだからって、そんなことする必要があるのだろうか? よく分からんねぇ。ドパ演ずるバルジャンが、コゼットに英国移住を告げる際に、英語で「英語が喋れるようになる」ってセリフ言ってんだけど、コゼットが返すセリフも当然英語なんだよ。既に英語喋ってるじゃん!ってツッコミは野暮も承知だけれど、それヘンでしょーよ、って見ていて思ったわ、マジで。
まぁ、本筋には関係のないことだけど、一番気になったのはココかもね、本作では。
◆感じたことなどモロモロ
8時間だか6時間ある本編を、3時間に短縮したってことは、半分以上がカットされているわけだから、それを見てレビューを書くってのはどーなのか? という気がするけど、ま、いいか、、、ということで、いつもどおり勝手なことを書きます。
ま、カットしまくった割には、結構シーンがちゃんとつながっていたように思うけれど、カットしまくったせいで、すごくダサいドラマだと感じてしまった。お好きな方、、、ゴメンナサイ。
おそらく完全版ならばその辺がきちんと構成&編集されていて、見る者を納得させるように仕上がっているんだろうけど。どの辺がダサいかというと、カットしまくった以上当然ながら、話の展開はブツ切りで、“あーでこーでこーなりました、んで、次はこーなってあーなりました”、、、みたいな感じなのだ。一応、破綻がないようにつないでいるので、却ってそれが余計にダサい。
セリフで説明させているわけではないんだけど、ストーリーを追うだけになってしまっているんだろうなぁ、、、多分。思い切ってナレーションを入れるとかして、もう少し編集を工夫しても良かったんじゃないか、という印象を受ける。
あと、囚人のときの若いバルジャンはドパの息子のギヨームが演じていたらしいんだけれど、短縮版ではほんの一瞬しか映っていなくて、すごく残念、、、。ギヨーム氏は父親と違って美男子だから見たかった、、、美男子の囚人。ドパ自身は、私はあんまし好きじゃないので、どうしても見る目が厳しくなってしまうんだけど、いくら裕福になったからって、やっぱしバルジャンとしては太りすぎじゃないか? 特に後半。デカいというより、肥満だろう、あれは。
コゼットが成長して、修道院のバルジャンの部屋に遊びに来ては、一緒に寝る!というシーンがあるんだが、あの肥満体型のドパ・バルジャンとコゼットが小さなベッドで抱き合って寝ているシーンは、ちょっと違和感あったなぁ。どう見ても、ドパのコゼットを見つめる視線は“男”であり、まあ原作のバルジャンもコゼットに女性として愛情を持っていたのは間違いないだろうが、こういう露骨なシーンはちょっとね、、、。実際のドパだったら、あんな風に若い女性を見つめていないで、さっさと上に乗っていたんじゃないのかね、、、などと下品なツッコミを内心入れていたことを、ここに白状いたしまする。
そのコゼットは、キレイだが、声がすごいハスキー。まあ、これは好みだけど、私は結構良いと思った。問題は、マリウス。むちゃくちゃ暑苦しい顔で、ちょっとイケメンとは言い難い。コゼットとマリウスの配役は難しいなぁ。
マルコビッチのジャベールは、なかなか良かったけど、私はやはり先日見たジェフリー・ラッシュに軍配ですね。特に、バルジャンに縄を解いて開放されるシーンの演技は、圧倒的にジェフリー・ラッシュの方が良いです。演技というより、演出の差だね。あと、自殺するシーンも、歩いて入水するより、背面から倒れて入水って方が画的にも良い。
◆レミゼの比較鑑賞結果
……というわけで、レミゼを3作比較鑑賞し、①先般のBBC版ドラマ版、②ミュージカル映画版、③アウグスト監督の映画版、そして④本作と、見比べてみて、私が一番良かったと思うのは、①。他は、③→④→②の順かなぁ。②と④は私の中では大差ない。
これはドパがインタビューで言っていたが、この作品は、やはりドラマでたっぷり時間をかけて丁寧に描いてこそ、原作の良さと映像化する意味が出るのだと感じた次第。③は、バルジャンとジャベールにフォーカスすることで、尺を短くしながらも味わいを出していたけれど、原作を忠実に再現するのなら、やっぱり3時間じゃ厳しいだろうと思う。
あと、これは原作に対しての感想になるが、結局、ユゴーは、“世の中カネや”と言いたいのか? ってこと。これは原作未読なので、これから読んで考えたいところだが、バルジャンも事業に成功して大金持ちになることで過去との決別を果たせたと言って良く、マリウスなど革命に参加しておきながら、のうのうと貴族社会に復帰してコゼットとよろしくやっている。この辺り、ユゴーがどう考えてこのような展開にしたのか、原作を読むのが楽しみでもある。
そして、本作を切っ掛けに、【ドラマ】のカテゴリーを設定することにしました。このブログは、基本的に映画の感想を書くものという趣旨で、その他のドラマや旅行記は「番外編」としてきたけれど、番外編がちょっと闇鍋っぽくなってきてしまったので、整理することにしました。今後は、ドラマは別立てでカテゴライズします。劇場版とか、そういうのは、私が映画だと思えば映画に、ドラマだと思えばドラマに、とその辺はテキトーになると思います。
太りすぎのバルジャンはちょっとね、、、、。
あれは、ほんとに私もよかったと思います。
2000年のフランス版をテレビで観たのもいつの放送分を観たのか…よく覚えていませんが
そうか、英語だったのか!
ほんとに英語版とフランス語版度撮ってたみたいですね。
すねこすりさんの映画館復活、一発目は「お名前はアドルフ?」ですか!
楽しいのがいいですよね♬
どのくらいの人が入ってましたか??
私も何か観に行きたいと思いつつ映画館の上映作品チェックするのですが、「これだ!!!!」って思うものが見つからず・・・
なんか、ちょい古めの映画とかやってて、映画館まで再放送??とかちょっとげんなり。苦笑
それにしてもすねこすりさん、手塚ファン??
BBC版、良かったですよね! 何気なく見始めて、ハマった、、、って感じでした。
でもやはりフランス語版がいいなぁ。ジャン・ギャバン主演のを大昔にTVで見ている気がするんですが、ほとんど覚えていなくて。
映画館は、満席でも通常の半分以下の定員設定にしていて、その上、平日昼間だったんでガラガラでした。まあ、平時から岩波ホールは空いていることが多いんですが。
まあまあ見たいのならありますが、確かに「これだ!!!」は少ないですかね。ANNAはモスクワが舞台なので見たいのですが。
ええ、手塚好きです♪ 一番好きなのはブラックジャックですが(^^;)。画集まで持っています♪ 奇子(昨年舞台になって見に行きました。良かったです)とかも好きです。
フキンさんは? 手塚お好きではないですか?
かといって、私はそんなに手塚作品を読んではいないんですよ。汗
でも、「アドルフに告ぐ」は5~6年前に偶然待ち合わせに入った喫茶店で読んだんです!
しかも、その漫画本はコミック版ではなくちょっと大きめのものでした。(でも、待ち人が来たので1巻も読み切ってない!)
もしかして価値があるものかも・・・
そんなに遠い店ではないので今度また偵察に行きたいと今思いましたわ。笑
「ANNA」ですが、これって「レッド・スパロー」とめちゃ似てませんか??
「レッド・スパロー」観てないんですが、あらすじ見たらなんか酷似してるやんとか思いました!
ああ、今日はめちゃ蒸すわー
手塚マンガは一杯ありすぎるので、私も好きとは言ってもちゃんと読んだのはそのほんの一部です(^^;)
同じ作品でも、単行本やら文庫本やら豪華本やら、いろんなバージョンで出ていますので、もう何が何やら、、、という感じで。
レッド・スパロー、、、聞いたことある! ありましたね、そんな映画。ちょっと調べたら面白そうかも!
というか、お名前はアドルフは、岩波ホールじゃなかった(ー_ー)!! 岩波は、オレンジと太陽だった、、、。でも、お名前はアドルフを見たシネスイッチ銀座も、ガラッガラッでした。
でも、席が1つ置きに座れるのって、ゆったり見られていいなぁ、と思いました。劇場にしてみれば満席でも売り上げ半分ですから、痛いと思いますが、、、。