福ちゃんの散歩道

コロナ禍で関空での遊びも卒業、栂地区ウオーキングコースを中心に近場の日々の散歩で何か見つけよう。🚶‍♂️🚶‍♂️

知ってトクするモバイルライフ SIMロック禁止で浮上した「電波拾えない」問題とは 石野純也・ケータイジャーナリスト 2022年3月22日

2022-03-23 18:17:00 | Mobile情報
知ってトクするモバイルライフ
SIMロック禁止で浮上した「電波拾えない」問題とは
石野純也・ケータイジャーナリスト
2022年3月22日





スマートフォンを特定の通信事業者でしか使えないようにする「SIMロック」は、2021年10月に原則禁止になり、端末を変えずに、他の事業者に乗り換えやすくなった。

 だが、個々の端末は、対応する電波の周波数が微妙に異なるため、他の事業者に移ると電波がつながりにくいなどの問題が生じる。総務省は3月14日に開いた有識者会議で「対応周波数の問題」を競争促進のための新たな課題として検討に入った。

対応周波数の違いで問題発生

 具体例を挙げて見てみよう。例えば、NTTドコモで購入したGalaxy(ギャラクシー)やXperia(エクスペリア)が、KDDIやソフトバンクの回線だと電波が入りづらくなることがある。逆も同様だ。通信事業者は、端末を自社の電波に合うように最適化して販売している。まったくつながらなくなるわけではないものの、一部の場所でエリアが狭くなったり、速度が出づらかったりすることがあるのだ。


ドコモが販売するGalaxy S21 5Gは、ドコモの運用する4Gや5Gの周波数にはおおむね対応しているが、KDDIの800メガヘルツ帯やソフトバンクの900メガヘルツ帯を利用できない。逆も同様で、auのGalaxy S21も、ドコモの800メガヘルツ帯やソフトバンクの900メガヘルツ帯に非対応だ。800メガヘルツ帯や900メガヘルツ帯はカバーする範囲が広い周波数のため、非対応だと通信事業者によっては通信ができるエリアが狭まる。

 iPhoneは例外で、使える電波に関して通信事業者別の仕様の違いはない。アップル自身が端末を作り、それを通信事業者が購入しているからだ。これに対し、アンドロイドは一部の機種を除き、通信事業者が決めた仕様に沿った端末をメーカーが作るのが慣例になっている。そのため、対応周波数の問題が起こるのは主にアンドロイドの機種だ。



コストを抑えて作ろうとすると……

 SIMロックの原則禁止は、通信事業者を変えても利用中の端末をそのまま使い続けられるようにする目的で導入された。乗り換えが容易になれば、通信事業者間の競争を促進できる。

 だが、スマホ側の対応周波数が異なることで、SIMロック禁止の効果が十分出ない可能性がある。実際、総務省の消費者センターには、「乗り換えの自由がなくなる」や「対応周波数が違うのではSIMロックを解除しても意味がない」といった声が寄せられている。

 通信事業者側は、メーカーに端末を発注する際に、他社の周波数への対応はメーカーの裁量に任せているそうだ。端末メーカー側も同様の見解を示す。


だが、あらゆる周波数に対応する端末はやはりコストがかかる。アンテナなどの対応に加えて、周波数ごとに試験をしたり、総務省の認証を通したりする必要があるからだ。価格を抑えて端末を作ろうとすると、納入先の通信事業者の周波数に絞って作らざるをえないのが実情だという。

総務省はどう対応するか

 通信事業者の販売するスマホをすべての周波数に対応させる、といった規制を設けることはできるかもしれないが、コストを誰が払うのかという問題がつきまとう。他社に移るつもりがない利用者にとって、全通信事業者の周波数に対応している必要はない。規制を設けることで端末の価格が上がれば、本来払う必要がなかったコストを払うことになりかねない。

 端末の価格が上がれば売れ行きが鈍る可能性もあり、メーカー側の反発も予想される。通信事業者に対して電波の割り当てや対応周波数の認証を行うのは総務省だ。同省には、携帯電波の利用の仕組みそのものを改善する対応も求められそうだ。

<「知ってトクするモバイルライフ」は毎週火曜日に掲載します>


関連記事








知ってトクするモバイルライフ 使ってみた第3世代「iPhone SE」5G対応とAI強化 石野純也・ケータイジャーナリスト

2022-03-15 14:39:00 | Mobile情報
知ってトクするモバイルライフ
使ってみた第3世代「iPhone SE」5G対応とAI強化
石野純也・ケータイジャーナリスト



アップルが第3世代の「iPhone SE」を3月18日に発売する。半導体を強化し、高速通信規格の5Gに対応した。廉価モデルの位置づけで、価格は64ギガバイト(GB)版が5万7800円。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルも同日から扱う。発売に先立ち試用できたため、使用感をお伝えしたい。

デザインは第2世代を踏襲

 デザインは約2年前の2020年4月に発売した第2世代を完全に踏襲している。第2世代、第3世代ともに17年9月に登場した「iPhone 8」をベースにしたホームボタンがあるモデルだ。大型化が進む最近のスマートフォンの中ではコンパクトで、しっかり手になじむ。画面の端に指が届き、文字が打ちやすいのもメリットだ



ただ、画面の4.7インチは最近のスマホの中では小さい。縦の長さも、iPhoneの最新モデルと比べると短いので、1画面に表示できる情報量は少ない。サイトやメールを読む際にはスクロールすればいいが、新しいスマホに慣れていると、写真や動画を見る際に迫力が足りないと感じるかもしれない。

AI強化で逆光も自動処理

 心臓部の半導体は、21年9月に発売した「iPhone 13」シリーズと同じ「A15 Bionic」を採用した。処理能力は非常に高く、アプリは非常にスムーズに動く。A15 BionicはAI(人工知能)の処理能力を大きく強化した半導体で、iPhone SEもその機能を使える。写真に撮った文字を識別する機能(英語と数字のみ)や、標準搭載されている翻訳アプリに、AIの処理能力を活用している。

 カメラの画質が向上したのも、画像処理の性能アップによるところが大きい。逆光や明暗差の大きい被写体を自動で識別して補正をかけるシステム「スマートHDR4」に対応する。筆者はiPhone SEで逆光の写真を撮ってみたが、普段なら白く飛んでしまう背景をしっかり写すことができた。


暗いところでの撮影で、複数枚の写真を撮り合成してノイズを減らす「ナイトモード」には非対応だが、夜景を撮った際のノイズは少ない。画質は、iPhone 13シリーズと比べるとやや劣る印象もあるが、5万円台の廉価モデルとしては十分なクオリティーだと感じた。

5Gのメリットを存分に使える

 5G対応になり、通信速度が格段に速くなったのも評価できるポイントだ。日本では、第2世代のiPhone SEが発売される直前の20年3月に5Gのサービスがスタートしたが、第2世代は4Gまでしか使えなかった。サイトを見たり、SNSを使ったりするには4Gでも十分だが、アプリのダウンロードなどはどうしても遅くなる。動画を再生する際にも、5Gで速度が速いと高画質にできるなどのメリットがある。


今回筆者は、au回線で使ってみたが、東京都内では5Gでつながる場所が多く、移動中も快適につながる。駅など5Gエリアを強化した場所では、毎秒300メガビットを超えるスピードになることもあった。サイトを表示するときも待たされる感覚がなく、非常に快適だ。

 指紋センサーでロックを解除したり、Apple Payで支払いができたりするのも快適だった。コロナ禍でマスクを着けている時が多いので、顔認証のフェイスIDよりホームボタンに指を置く指紋認証の方が使いやすい。iPhone SEはスマホを初めて使う利用者にも向いている一台と言えそうだ。

<「知ってトクするモバイルライフ」は毎週火曜日に掲載します>


知ってトクするモバイルライフ 楽天モバイル「人口カバー96%」次の目標は衛星通信? 石野純也・ケータイジャーナリスト

2022-02-10 21:36:00 | Mobile情報
"この春から無料キャンペーン(1年間)が順次終了する
利用者の動向は?
楽天モバイルをメインとしての利用者は?どの位?
小生の場合
iPhone12Proに2回線収容
主回線 UQ Mobile ・・・・物理CIM  1700円/月・・着信メイン
副回線 楽天Mobile ・・・・・・e-CIM 0円/月・・発信メイン
楽天Mobileの課金0の客はどの位いるのかなぁ・・・儲からん客!
楽天Mobileへの1本化はしない。(災害時等)
やはり、エリアの問題は最重要だろうな
特に地下街、地下鉄、百貨店等商業施設ビルでの解消がポイントかなぁ
素人にはよく分からんが・・・・
携帯3社の寡占状態打破に
楽天Mobileには頑張って貰いたいもんだ!


記事に触れて


知ってトクするモバイルライフ
楽天モバイル「人口カバー96%」次の目標は衛星通信?
石野純也・ケータイジャーナリスト

 エリアの拡大は、楽天モバイルにとって二つのメリットがある。
一つは、ユーザーの携帯がつながりやすくなること。もう一つはコストの削減だ。

ローミング頼りはピークアウト

 同社は、21年夏の達成を目指す大幅な前倒し計画を20年8月に発表したが、
世界的な半導体不足で基地局用の部品が不足して“前倒しの延期”を余儀なくされていた。
その後21年内、22年3月と徐々に目標が後ろにずれ込んだが、今回、3月を待たずに96%に届いた。
楽天モバイルの自社電波の人口カバー率が2月4日に96%に達した。
同社が総務省へ提出した計画では、2026年3月末までに96%に引き上げる予定だったが、
4年前倒しで達成したことになる。


楽天モバイルは、自前の基地局がないところは、KDDIのネットワークを借りるローミングで電波を届けている。この契約は26年3月末まである。ただKDDIに支払うコストは膨大で、楽天モバイルの21年第3四半期(7~9月)の営業損失は1052億円まで拡大している。自社回線のエリアを拡大することで、これを圧縮できる。これまでもエリアの拡大に合わせ、楽天モバイルは21年10月、KDDIのローミングエリアを大幅に縮小した。同社とKDDIは半年に1回、ローミングのエリアを見直しているが、楽天モバイルの矢沢俊介副社長は「今残っているところ(8県)も、次回の協議でローミングから外す対象になるのではないか」という。計画通りにいけば、4月以降、建物の中や地下に電波を届ける一部施設を除いて、KDDIのローミング費用はほぼ発生しなくなる。矢沢氏は「ローミングの費用がピークアウトするのも、間もなくだ」と語り、楽天モバイルは23年以降の単月黒字化を目指す。


今後は地方で攻勢をかける

 また、圧縮できた費用を原資にマーケティングキャンペーンを強化していくという。特に強化していくのが地方だ。東京23区、名古屋市、大阪市は本格参入当初からローミングをしていなかったため、利用者が多い。一方で、その他の地域は大都市圏の半分くらいの契約希望者にとどまっているという。今後は、地方のどこで使えるかといったメッセージを細かく打ち出しながら、営業店舗も増やしていく。屋内や地下など電波が届かない場所への対応は、「小型アンテナを1日に200から300カ所設置している」(矢沢氏)という。こうした小型アンテナや電波を中継する機器の「リピーター」は、すでに3万カ所を超えて設置しているそうだ。


開設計画より前倒しで人口カバー率96%を達成した楽天モバイルだが、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクは99%を超えており、依然として差はある。100%に近づけば近づくほど細かな場所への基地局設置が必要で、1%のエリアを広げるのに時間がかかるのが業界の常識だ。

衛星によるエリア拡大も計画

 楽天モバイルも今後は人口カバー率100%を目指すが、その鍵になるのが、楽天モバイルも出資して事業を行う米ASTスペースモバイル社による衛星通信だ。AST社が打ち上げた低軌道衛星を使って宇宙から電波を届けるもので、楽天モバイルは、23年以降の実用化を目指す。これが実現すれば、人口カバー率に反映されない山間部なども、丸ごとエリア化できる。 矢沢氏によると、楽天モバイルは100%に近い人口カバー率の実現を、スペースモバイルも活用しながら計画していくという。ただ、衛星基地局は端末までの距離が遠いうえに、一つの衛星基地局がカバーする人数が多く、速度を出しづらい。法制度の課題もあり、実現にはまだ時間がかかる可能性がある。残る4%のエリアを、どうスムーズに構築していけるかは今後の課題と言えそうだ。

<「知ってトクするモバイルライフ」は毎週火曜日に掲載します>






知ってトクするモバイルライフ ソフトバンクとKDDIが販売「認定中古iPhone」って? 石野純也・ケータイジャーナリスト

2022-01-26 11:12:00 | Mobile情報

ソフトバンク・KDDIは過去からiPhoneの下取り販売を行なっており
大量の下取り端末の流通は謎だ?
ソフトバンクはKDDIの中古販売と言っても
条件付き販売であり台数的には下取り台数にははるか及ばないだろう
市中の中古端末販売業者との競合を避ける意味合いだろうか?
残念ながら中古端末の流通市場は未整備なので
安心して、安くて、CIMフリー端末を選べる環境には程遠い感じだけど
まあ、価格コムがあるので探すのが良いかなぁ
ソフトバンク・KDDI・ドコモ・楽天の4社
下取り端末をどうするのか?
中古を無条件で売ると新端末の販売に影響が出て
Appleとの関係もおかしくなる?
悩ましい問題だ
しかし、中古のiPhoneを大量に売りまくれば
先々、新端末を購入する予備軍となる
iPhoneを一度持つとアンドロイドには行かない
素人はそう思うけど間違いかなぁ?

知ってトクするモバイルライフ

ソフトバンクとKDDIが販売「認定中古iPhone」って?

石野純也・ケータイジャーナリスト



ソフトバンクは、1月に中古のiPhoneの販売を始めた。中古のiPhoneは、KDDIも2020年9月から取り扱っているが、21年12月にはiPhone 11 をラインアップに加えた。いずれも「認定中古品」という位置づけで、ソフトバンクはオンライン限定、KDDIはUQ mobileのみでの扱いになる。新品のiPhoneに比べて価格は大幅に安い。

 一例を挙げると、KDDIのiPhone 8は端末価格が550円(ナンバーポータビリティーで他社から乗り換え、かつ特定プラン契約の場合。以下同)。iPhone XSは1万6500円。比較的新しい19年発売のiPhone 11はもう少し高い2万3800円だが、それでも新品の最新モデルと比べると割安だ(いずれも64ギガバイト版の価格)。ソフトバンクも、同水準の価格で販売している。


アップルの「認定整備済み品」とは異なる

 認定中古品とは、KDDIやソフトバンクが定めた基準を満たしている中古端末のこと。初期化したうえで、本体クリーニングを行い、基本機能が問題なく使えることを確認済みだ。長期間使っていると劣化しやすいバッテリーも、総容量が80%以上維持されているものだけを販売しているので、安心して購入できる。


ただ、アップルが販売している認定整備済み品(iPad、Apple Watch、MacなどでiPhoneは販売していない)とは異なっている点には注意が必要だ。アップルの認定整備済み品はリファービッシュ品と呼ばれ、外装もきれいなものに交換するが、キャリアの認定中古品には機能に影響のない小さな傷などが残っていることもある。

 また、KDDIはサブブランドのUQ mobileのみが販売しており、基本的には回線契約が必要になる。ソフトバンクは、メインブランドのソフトバンク回線の契約者向けに販売している。アップルストアで購入するものとは異なり、端末だけを単体で購入して好きなSIMカードを使えるわけではないことも頭に入れておきたい。

 2社は認定中古品の扱いをiPhoneだけにしているが、その理由は、iPhoneは古い端末でも最新のOS(基本ソフト)を使える点が大きい。iPhoneはアンドロイドに比べてサポート期間も長く、中古端末でも安心して購入しやすい。また、iPhoneの仕様には通信事業者ごとの差がなく、同一モデルが海外でも流通しているため入手しやすい。こうした点が中古端末販売がiPhone中心になる理由と言えるだろう。


総務省も中古市場拡大に注力

 総務省も中古端末の拡大には力を入れている。調査会社・MM総研によると、20年度の中古端末の販売台数は185万台で、その規模は年々拡大している。MM総研は、25年度に268万台まで市場が拡大すると予測しており、今後は、KDDIやソフトバンクのような取り組みが増える可能性がある。

 一方で、大手通信事業者が新品のiPhoneを大幅に値引きして販売する事例も増えている。端末の割引は、現在、2万2000円までに規制されているが、これは回線契約を伴う場合のみで、本体価格自体を値引きすることは禁止されていない。この仕組みを利用し、第2世代のiPhone SEや、1世代前のiPhone 12 miniなどを、1円など、ほぼ無料で販売する店舗が目立つようになった。

 こうした割引はタイムセールに近く、いつでも適用されるわけではない。ただ、より性能の高い新品が安く手に入るとなれば、わざわざ中古のiPhoneを選ぶ人は少なくなるだろう。中古の方が端末の選択肢は広いが、スムーズに販売が拡大するかは不透明と言えそうだ。

<「知ってトクするモバイルライフ」は毎週火曜日に掲載します>





知ってトクするモバイルライフ 3月開始「ドコモでんき」最大10%還元も厳しい条件 石野純也・ケータイジャーナリスト 2022年1月4日

2022-01-05 14:00:00 | Mobile情報
ドコモカードゴールドは年会費11,000円が必要となるので
ゴールドカード年会費と還元額の天秤となる
ヘビーユーザー向けとなる
高齢者世帯は関係無さそうだなぁ
UQ mobileの様に単純に割引となればわかり易いけど
au、SoftBankも料金割引セットサービス
ドコモスマホを1台利用ユーザーだけど
ドコモカードもシルバー(年会費無料)
ドコモ電気への切り替えは何のメリットも無い感じだ
以上記事に触れて


知ってトクするモバイルライフ
3月開始「ドコモでんき」最大10%還元も厳しい条件
石野純也・ケータイジャーナリスト
2022年1月4日


NTTドコモは、一般利用者向けの電力サービス「ドコモでんき」を、3月1日にスタートする。

1月からはテレビCMを流すほか、先行予約で5000円分のdポイントがもらえるキャンペーンも行う。

 KDDIはauでんき、ソフトバンクはソフトバンクでんきを導入済みで、それぞれ300万契約と200万契約を獲得している。

ドコモは大手通信事業者としては最後発だが、ポイント還元率の高さで追い上げを狙う。


「ドコモでんき Green」は再エネ使用


 ドコモでんきは、“環境への配慮”を特徴にしたサービスで、二つのコースに分かれる。

一つは、再生可能エネルギーを使い、二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにした「ドコモでんき Green(グリーン)」。

もう一つは、通常の電力を使った「ドコモでんき Basic(ベーシック)」だ。

どちらも、NTTグループで電力小売り事業を行うNTTアノードエナジーが小売り電気事業者となり、ドコモは利用者への取り次ぎを行う。


電力は、地域電力会社や電力卸売市場から調達する。

料金体系は地域電力会社とほぼ同じだが、ドコモでんき Greenのみ、基本使用料として500円の追加料金がかかる。

ドコモでんき Basicを選んだ場合の料金は、地域電力会社とほぼ同じだ。

 電気サービスの窓口をドコモに一本化できるのに加えて、利用料に応じたdポイントがもらえる。

ポイントまで加味すれば、地域電力会社をそのまま契約し続けるより得になる。


10%還元は「dカードGOLD」が条件


 ドコモでんき Greenの場合、最大のポイント付与率が10%と還元額が大きい。

毎月8000円程度の電気代がかかっている人は、月800ポイント、年間で9600ポイントを受け取ることができる。

 ただ、どの会社の通信サービスを使っていても契約できるものの、

還元率が高くなるのはドコモ回線で「ギガホ」や「ギガライト」「ahamo」といった料金プランを利用している場合で、

実質的にドコモ回線利用者向けのサービスと言える。


また、ドコモでんき Greenで還元率を10%まで上げるには、通信回線契約に加えて、

ドコモの発行するクレジットカードのdカードGOLDを持っていることが条件。

dカードGOLDは、ドコモのモバイル回線や光回線の還元率が10%に設定されており、ドコモでんきもこれに合わせた。

dカードGOLDがないと、還元率は5%に下がる。さらにドコモ回線がないと、還元率は3%になる。

 ドコモでんき Basicは、ドコモ回線があると3%、ないと2%と、還元率はドコモでんき Greenより落ちる。

環境に優しい電力サービスを売りにしているため、ドコモでんき Greenのポイント還元を手厚くしている。


KDDIとソフトバンクは通信料金も割引


 ドコモは、サービス開始から約1年後の2023年3月末までに、150万契約を目指す。

150万契約達成時の売上高は、1000億円前後になる見通しだ。

大手通信事業者は3社とも、伸び悩む通信料金の売り上げを非通信料金のサービスでカバーしていく方針。

ドコモは非通信料金分野のサービスを「スマートライフ事業」と分類しているが、

現状の売り上げは6000億円規模で、ドコモでんきが成功すれば、収益を押し上げることができる。


一方で、KDDIやソフトバンクは、ポイント還元だけでなく、電気サービスと通信料金のセット割引まで提供している。

 中でも割引率が高いのがKDDIのUQ mobileで、「auでんき」や「UQでんき」をセットで契約すると、

1回線当たり858円と大幅な割引を受けられる。

こうしたサービスが好評で、auでんきは300万契約を超えた。

最後発のドコモが、ポイント還元だけで追いつけるのかは未知数だ。


<「知ってトクするモバイルライフ」は毎週火曜日に掲載します>