福ちゃんの散歩道

コロナ禍で関空での遊びも卒業、栂地区ウオーキングコースを中心に近場の日々の散歩で何か見つけよう。🚶‍♂️🚶‍♂️

知らないと損 銀行手数料戦線、異状あり・・・日経 

2021-05-20 11:30:00 | 日経ニュース

ゼロ金利政策(マイナス)の導入以降金融機関は利鞘縮小で
手数料収入ビジネスに傾斜
生保の販売・投資の販売・不動産・遺言ビジネスにと
久しぶりに振込み支払いでATMで行ったが手数料にビックリ
知りませんでした
日経のコラムでチョット勉強です
知らないと損 銀行手数料戦線、異状あり


知らないと損 銀行手数料戦線、異状あり


知っ得・お金のトリセツ(49)



世は長引く超低金利。「預金なんてメガバンクならどこでも同じでしょ。どうせ利息つかないんだし」――。その考えは金利面では正しい。メガバンクの預金金利は判で押したように「普通預金金利0.001%、定期預金金利0.002%」だ。100万円を預けてもらえる利息は税引き後で年8円弱と、何も買えない額。一方、手数料面では正しくない。これまでもあったATM利用手数料から、最近登場した「口座管理手数料」や「紙の通帳発行手数料」まで。意外にもその値付けはバラエティーに富み、対象や時間帯の設定も結構バラバラ。しかも頻繁に変化するので情報をアップデートしておかないと気づかぬうちに意外な額の出費につながる可能性もある。

たかが手数料? されど手数料!

最大1回で330円もの違いを生むのがコンビニATMの利用料だ。銀行が閉まった後も便利にタダでキャッシュが下ろせたのは昔のはなし。今は各銀行ごとの優待プログラムから外れると110~330円も手数料がかかるので、不用意に1万円下せば3.3%の高利になる。さらに利用の需要と供給に合わせて価格帯を変える「ダイナミックプライシング」の導入例も増えているので一層複雑だ。

例えばここに毎月月末にコンビニATMで現金を引き出す習慣のある人がいる、とする。その人の口座が三井住友銀行であれば、同行は4月に毎月25、26日のコンビニATM利用手数料を無料とし、それ以外は逆に110円高くする変更を行っているので、今まで通りの感覚で機械的に月末に下ろすのは1回当たり最大330円の「損」につながる行為だ。

だが、その人の口座が三菱UFJ銀行だった場合、三菱UFJは同様の変更を昨年「25日と月末日」を対象に行っているので、セーフ。月末の利用料はそれまでより110円安くなっているはずだ。逆に「三井住友では26日もタダだから」と三菱UFJの利用者が不用意に26日にコンビニATMで現金を下ろすと、220~330円の手数料出費(セブン銀行ATMの場合)になる。

ちなみに自行ATM利用時の「時間内」「時間外」の定義もメガ間で異なる。三菱UFJの時間内は「土日祝も含めた午前8時45分~午後9時」と他の「平日8時45分~午後6時」より長い。

1億円の利息と通帳代、どっちが高い?

ではクイズ。次のaとbではどちらが高額だろう?

a・1億円を預けたときにもらえる利息
b・紙の通帳をつくってもらうための手数料

1億円の普通預金でもらえる利息は年800円弱。一方、みずほ銀行で今年1月以降に口座を開設して紙の通帳をつくる場合に必要な手数料は1冊ごとに1100円。仮に1億円あっても利息は一瞬で吹き飛ぶ額だ。

紙の通帳発行手数料は、70歳未満から徴収するみずほ以外の銀行でも導入例が増えているが額も対象者もこれまた様々。三井住友の場合は18~74歳を対象に年550円徴収する。

口座管理手数料は「常識」に

新顔の手数料のなかでも続々採用され、額も一番高めなのが「口座管理手数料」だ。2年など一定期間入出金がない不稼働口座を対象に年1320円を徴収する例が多い。三菱UFJは7月以降の新規開設口座を対象に導入する。三井住友は「デジタル未利用手数料」の名でネット取引「SMBCダイレクト」の未利用者を対象に4月に導入済みだが、額は1100円で対象年齢を18~74歳に限っている。

低収益に悩む全国の地銀でも採用例が相次ぐ。長野県の八十二銀行の場合、全国で初めて対象口座を新規から既存の不稼働口座まで広げ4月以降導入を始めた。100万円の利息8円弱をもらっても買えるものとてないが、千円以上となると節約効果はバカにならない。

次の焦点は振込手数料だ。10月以降、40年以上間据え置きだった銀行間手数料が一律引き下げられる。今はメガバンクで3万円以上をATMで振り込むと440円など横並びだが、今後はこの手数料にも違いがでてくるはずだ。銀行口座選びは一段と「余分な手数料を払わずに済む」が基準になる。


山本由里(やまもと・ゆり)


1993年日本経済新聞社入社。証券部、テレビ東京、日経ヴェリタスなど「お金周り」の担当が長い。2020年1月からマネー編集センターのマネー・エディター。「1円単位の節約から1兆円単位のマーケットまで」をキャッチフレーズに幅広くカバーする。



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