福ちゃんの散歩道

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【難読漢字】「合羽」って読めますか?読めないと恥ずかしい 現代ビジネス編集部

2021-06-14 00:08:00 | 難解漢字 現代ビジネス 連載

【難読漢字】「合羽」って読めますか?


読めないと恥ずかしい


突然ですが


「合羽」という漢字


読めますか?



これからの季節必要な方もいるかもしれません


気になる正解は?

正解は「かっぱ」でした!


わかりましたか?

雨具と防寒具を兼ねた服飾品。

合羽はポルトガル語のcápaから出たことばで

「合羽」は当て字である。


現代ビジネス編集部


日本大百科全書(ニッポニカ)「合羽」の解説

合羽
かっぱ



雨具防寒具を兼ねた服飾品。合羽はポルトガル語のcápaから出たことばで、「合羽」は当て字である。わが国には15世紀の後半、南蛮文化とともに舶載された。それまでわが国の防寒、防雨具は、植物繊維で編んだ蓑(みの)であったが、合羽が当初「南蛮蓑」とよばれたのは、蓑と合羽の相似性のゆえである。合羽は広げると円形になるので丸合羽といわれ、また南蛮僧が着用していたところから坊主合羽ともいわれた。羅紗(らしゃ)製で、色は黒、赤、黄、緑などがあり、緋(ひ)色のものをとくに「猩々緋(しょうじょうひ)」とよんで、最高級品とした。豊臣(とよとみ)秀吉が、大坂城落成のおりに招待した南蛮僧が、天守閣の各層に合羽が下がっているのをみて驚嘆した話は有名である。紫ビロード地に周囲を金モールで飾った上杉謙信(けんしん)遺愛のものが、現在山形県米沢(よねざわ)市の上杉神社に蔵されており、水戸徳川家にも緑羅紗製品のものが残されている。羅紗は輸入品でああり、そのうえ高価なものであったから、わが国では、わらび糊(のり)を使って和紙を継ぎ合わせて、その上に桐油(とうゆ)と柿渋(かきしぶ)を引いた紙合羽、桐油合羽がつくられた。のちには縞(しま)木綿を表に、絣(かすり)木綿を裏にして、防水用の渋紙を中入(なかいれ)にした廻(まわ)し合羽がつくられ、これを引き廻しともいって庶民の道中用にした。しかし、廻し合羽は着物には不便なので、着物仕立ての合羽が考案され、これを(そで)合羽とよんで男女とも利用した。

 江戸時代中期以降になると、羅紗を使った高価な袖合羽もしだいに一般化した。合羽はの長短により長合羽半合羽といわれ、小者や庶民の間では半合羽ですませる男性もいた。合羽の普及に伴い、女性は雨具よりも防寒用具として高級織物でつくり、これをお座敷合羽あるいは被風(ひふ)とよんで利用した。被風は後の被布の前身であり、被風の流行は女の羽織を禁止するほどまでに至った。合羽の襟を角襟として、丈の短いものが、鷹匠(たかしょう)や餌差(えさ)しなどの人たちの間で用いられ、これが歌舞伎(かぶき)の『忠臣蔵』の勘平の扮装(ふんそう)に取り入れられ、お軽が道行に借用して着たところから、この合羽を「道行」というようになった。明治から大正にかけレインコートの普及に伴い合羽の需要はしだいに減少し、和服とその運命をともにしている。

[遠藤 武]

『遠藤武「南蛮伝来服飾考」(『和洋女子大学紀要』第4集所収・1956)』



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