米ボーイングCEO:「737MAX」生産再開今月にも
2020.05.09 時事通信
【ニューヨーク時事】米航空機大手ボーイングのカルフーン最高経営責任者(CEO)は8日、
2件の墜落事故を起こし生産・運航が停止されている新型旅客機「737MAX」について、
今月にも生産を再開するとの見通しを明らかにした。米FOXビジネスのインタビューに答えた。
カルフーン氏は「MAXの生産ラインを今月再開することに自信を持っている」と発言。
カルフーン氏は「MAXの生産ラインを今月再開することに自信を持っている」と発言。
また、運航再開に向けた米連邦航空局(FAA)による承認過程は「建設的」だが、
想定より時間がかかっていると説明した。
ロイター通信によれば、ボーイングはMAX機の生産を4~6月に再開し、
ロイター通信によれば、ボーイングはMAX機の生産を4~6月に再開し、
当局の承認後、7~9月に納入を再開する考えを示していた。
主力機であるMAXの生産停止などに伴う市場シェア低下について、
主力機であるMAXの生産停止などに伴う市場シェア低下について、
同氏は「欧州の競合(エアバス)も、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に関しては同じ状況にある」と指摘。
ボーイングはMAX以外の機種も生産しているため、シェアを大幅に落とすことはないとの見方を示した。
また、新型コロナで急減した航空需要について、昨年の水準に戻るまでには3年かかると指摘した。
また、新型コロナで急減した航空需要について、昨年の水準に戻るまでには3年かかると指摘した。
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50年以上前の「ボーイング737」 現行モデルとは大違い ロングセラー機ゆえの大変身
日本でも世界でも見かけることの多いモデル、ボーイング737は、50年以上のロングセラーシリーズで、この初期モデルは現行のものとは大きく異なるデザインでした。いつ、どういった理由でそれが変わってきたのでしょうか。
「おにぎり形」エンジンとヒレが特徴のボーイング737
世界の空港で最もよく見かける飛行機のモデルのひとつが、ボーイング737でしょう。
もちろん日本でもこのモデルは強いシェアを持っており、
JAL(日本航空)やANA(全日空)だけではなく、
スカイマークなどの新規系航空会社や、
スプリングジャパンなどのLCC(格安航空会社)でもこのモデルを用いています。
ANAのボーイング737-800型機。「ネクストジェネレーション」と呼ばれる737第3世代機のひとつ
2020年4月現在、日本の航空会社で使用されているボーイング737は、
737-800型機などのいわゆる「ネクストジェネレーション(Next Generation)」と呼ばれる第3世代のモデルで、
これが日本、そして世界でも最も売れた737です。
737の「ネクストジェネレーション」には、胴体の長さなどで分けられた4つのモデルがあるものの、
共通するデザインの特徴があります。
それは、正面から見たとき円形ではなく「おにぎり形」と称されることの多い、
下部が地面に沿って潰れた形状になっているエンジン、
そして垂直尾翼付け根の前方が魚のヒレのように伸びている「ドーサルフィン」です。
この737シリーズ、初期モデルにあたる737-100、および-200型機の初飛行は1967(昭和42)年で、
そこから世代に合わせた進化をしながら50年以上飛び続けている、
世界でも屈指のロングセラー旅客機です。
そしてこれらの初期モデルは、現行のものとは異なる見た目をしていました。
初期のモデルでは、先述した現行モデルの「おにぎり形」エンジンはなく、
細長いものが積まれています。そしてもうひとつの特徴である、大きなドーサルフィンがありません。
737のトレードマーク いつ、そしてなぜ備わったのか❓
ボーイング737シリーズの大きな特徴のひとつともいえる、
いわゆる「おにぎり形」エンジンが積まれ、ドーサルフィンができたことで、
現行デザインに近づいたのが、1984(昭和59)年から航空会社に順次導入されていった
737-300、-400、-500型機の第2世代機です。
第2世代機でその特徴的な外観を得たボーイング737は、
第3世代機「ネクストジェネレーション」(737NG)となる-600、-700-、-800、-900型機でも、
このデザインを受け継ぎつつ、コックピットや主脚、エンジンなどのパーツ、化粧室などの客室に改修を加えます。
現行の737の多くで見られる主翼先端の跳ね上がった「ウイングレット」は、
この世代からオプションで付けられるようになり、
少なくとも日本に導入されている737シリーズでは、一般的なものとなりました。
そして2011(平成23)年に発表された第4世代の最新モデル737MAXでは、
一層の大型化がなされた新エンジンの採用、コックピットの再設計、
「ネクストジェネレーション」の一部モデルで採用された新たな客室仕様などが取り入れられました。
とはいえ、737MAXも外観は第2世代機、そして「ネクストジェネレーション」機と共通して、
「おにぎり形エンジン」とドーサルフィンが採用されており、
シリーズの外観の大きな特徴は、そのまま引き継がれているといえるでしょう。
この737シリーズ、初期モデルにあたる737-100、および-200型機の初飛行は1967(昭和42)年で、
そこから世代に合わせた進化をしながら50年以上飛び続けている、
世界でも屈指のロングセラー旅客機です。
そしてこれらの初期モデルは、現行のものとは異なる見た目をしていました。
また、胴体のベースは初期モデルから、
737シリーズのひとつ前に開発された727シリーズのものを採用、
これは737MAXまで引き継がれており、
ここはいってしまえば「737」らしいポイントとして長年、共通する点です。
なお737MAXは、数度の航空事故をきっかけに2020年初頭から生産、運航停止となっており、
2020年5月上旬現在もその状態が続いています。
5月8日(金)、ボーイングのカルフーンCEOはメディアのインタビューに対し、
今月にも生産を再開する見通しであると述べました。(上記ニュース)
第一世代 737-100
ルフトハンザ航空のボーイング737-100型機
-200
第2世代 737-300・400・500
-300
YTOカーゴ・エアラインズ Boeing 737-300 (B-2959)
旅客機から貨物機へ改修
金鵬航空 Boeing 737-300 (B-2112)
-400
揚子江快運航空 Boeing 737-400 (B-2576)
中国郵政航空 Boeing 737-400 (B-2525)
日本トランスオーシャン航空 Boeing 737-400 (JA8992)
日本トランスオーシャン航空 Boeing 737-400(JA8939)
-500
ANAウイングス Boeing 737-500 (JA356K)
ANAウイングス Boeing 737-500 (JA305K)
第3世代 737-600・700・800・900
-600
マレーヴ・ハンガリー航空 737-600型機
-700
AIR DO Boeing 737-700 (JA16AN)
ユナイテッド航空 Boeing 737-700 (N16713)
グローバル・ジェット・ルクセンブルク Boeing 737-700 (LX-GVV)
-800
日本トランスオーシャン航空 Boeing 737-800 (JA06RK)
厦門航空 Boeing 737-800 (B-7821)
海南航空 Boeing 737-800 (B-5481)
-900
大韓航空 Boeing 737-900 (HL7569)
タイ・ライオン・エア Boeing 737-900 (HS-LTW)
奥凱航空 Boeing 737-900 (B-1420)
第四世代 737MAX
LOTポーランド航空のボーイング737MAX。737シリーズの最新モデルだが、2020年5月現在運航停止中
イースター航空 Boeing 737 MAX 8 (HL8340)
イースター航空 Boeing 737 MAX 8 (HL8340)
イースター航空 Boeing 737 MAX 8 (HL8341)
以上 関西国際空港 - Kansai International Airport [KIX/RJBB]にて
余談ですが
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