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飲食店並ぶ風情あるエリアです
一度は行ってみたい京都の観光スポットで風情のある場所です。
読み方も印象的で一度聞いたら忘れないでしょう。
気になる正解は…
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京都・先斗町の由来は… ポルトガル伝来「カルタ賭博」? 元銀行員が新解釈
京都の花街「先斗町(ぽんとちょう)」(京都市中京区)の町名の由来をめぐり、大阪の元銀行員(63)が試みた新解釈が注目を集めている。「先端」を意味するポルトガル語の「ポント」に由来するとした通説の妥当性を検証した上で「ポルトガル伝来のカルタ賭博の用語が由来」とする仮説で、専門家も「しっかりした内容の研究で興味深い」と評価している。
新解釈を打ち立てたのは、大阪府千早赤阪村の元銀行員、杉本重雄さん(63)。計19年間の海外赴任などでポルトガル語やスペイン語に精通し、大手出版社の辞書の編纂(へんさん)に携わった経験もある。
先斗町の名は江戸時代に定着したとみられ、「先端を意味するポルトガル語のポントにちなむ」とした説が有力。広辞苑など多くの辞典や解説本などに採用されている。ほかにも、鴨川と高瀬川の2つの川(皮)に挟まれているのを鼓にたとえ、鼓の「ポン」という音が町名になったとの説などがある。
杉本さんは、カルタ賭博用語「ポント」に注目。「お金を複数回に分けず、ゲームの最初にのみ(さきばかり)に賭ける」という意味で使われたと解釈した。
「『さきばかり』は、漢字で『先斗』と書く。鴨川に面した先ばかりに人家が軒を連ねている街の様子を、当時の流行の言葉で命名したと解釈するなら、すっきりと論理が通る」
杉本さんの論文は「京都地名研究会」(会長=吉田金彦・姫路獨協大名誉教授)が発行する「地名探究第11号」に掲載された。
杉本さんの新解釈について、地名の由来などに詳しい龍谷大の糸井通浩(みちひろ)名誉教授(日本語学)も「スペイン語やポルトガル語に詳しい人ならではの視点で、研究の内容がしっかりしている。斬新で興味深い」と話している。
先斗町もともと鴨川の州だったが、1670(寛文10)年に堤防が建設され、川が埋め立てられて町が形成されるようになった。茶屋やはたごが置かれ、繁華街として発展。現在は先斗町歌舞練場があり、花街として知られている。夏は納涼の川床が設けられる。