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呑んベエSTING

ロック、やきとん、丼、ERをこよなく愛するオヤジのたわ言

「坂の上の雲」に観る日本人の誇りと矜持

2012-01-08 22:24:48 | ロック


NHKで三年間に渡って12月にオンエアしていた
「坂の上の雲」が2011年に完結した。

あの、
司馬遼太郎の壮大なる原作をどうやって映像化するのか興味津々だったのだが、
NHKは今までの日露戦争を舞台としたどの映画よりも鮮烈にそれを再現した。

凄いことだと思った。

NHKがこのドラマで描きたかったのは、
戦争の悲惨さ、戦いの正義と現実の矛盾、
戦争の無益さと不戦、なのだろうか。

もちろん、
ちっぽけな極東の小国「日本」が列強の大国「ロシア」と
対等に戦ってそれを撃破した、という事も大きなテーマだったろう。

でも、
司馬遼が原作で言いたかったのはそれだけじゃなかったと思う。

自慢話しだ。

明治の日本人がいかに偉大で凄かったか。

明治を知っている人間としての自慢話しをしたかったんだろうな。

確かに、
日露戦争を勝ったか負けたかは別として、
くぐり抜けて国家として生き残れた、という事は
当時の世界情勢を考えると奇跡に近いことだったと思う。


乃木でも東郷でもなく、
秋山兄弟を舞台に上げた司馬遼は、
さすが自慢話しの上手い小説家であります。


兄の陸軍騎兵隊指揮官「秋山好古」


弟の海軍連合艦隊参謀「秋山真之」


素晴らしきかな。