「カツ丼」を考えよう。
※注意しておくが、私の語る「カツ丼」は「卵とじカツ丼」のことである。
「カツ丼」はすごい喰いものだ。
丼物はみんなそうなのだが、
丼の中で総てを完結している。
特に「カツ丼」は、
カツと卵という組合せの妙で
他の追従を許さない。

「そば屋」カツ丼
「カツ丼」のルーツは「そば屋」だ。
詳しいことをこの場で書いてもしょうがないので割愛させていただくが、
「卵とじカツ丼」は本来「元祖カツ丼」と言われる
洋食系の「ソースカツ丼」とは一線を引く。
良くある話しの「偶然の産物」なのだ。
「そば屋」で「カツ丼」が「偶然の産物」として登場した背景はお判りだと思うが、
そもそも「そば屋」には「玉子丼」「親子丼」という丼物があったわけで、
そのアレンジバージョンとして登場してきたわけだ。
「洋食屋」カツ丼
しかし、
「カツ」が卵にとじられる、というのは、
当時は画期的なものだったのではないだろうか。
「はいから」な喰いものとして広がっていったんだろうね。
「そば屋」から
「洋食屋」に「とんかつ屋」に、
「中華屋」に「和食屋(定食屋)」に、
広がっていたんだろう。
それぞれの業態のそれぞれの持ち味を生かした「カツ丼」たちの登場だ。
前にも書いたけど、
「そば屋」は、そば屋故にそばつゆを生かした「カツ丼」に。
「洋食屋」は、揚げ物と卵料理の技術を生かした「カツ丼」に。
「とんかつ屋」は、もちろん、カツの肉の質と揚げの技術を生かした「カツ丼」に。
「中華屋」は、スープと醤油ダシの濃厚な味付けを生かした「カツ丼」に。
「和食屋」は、かつおや昆布のダシの優しさを生かした「カツ丼」に。
「カツ丼」も多彩に広がることで、
「カツ丼」はこんなもの、という概念に捕らわれずに楽しむことが出来る。
「中華屋」カツ丼。
「カツ煮」って料理があるけど、
これって「カツ丼」があったから出来たメニューなのね。
「和食屋」や「定食屋」が、
おかずとご飯の組合せにこだわって別々にしてしまったもの。
築地市場場内洋食の名店「豊ちゃん」では、
「カツ煮」を「あたまライス」と呼んでいる。
「あたま」=「カツ煮」ということなんだけど、
「あたま」と言うのは、そもそも丼物の上に乗っかっている部分を指すわけで、
やはりここでも「カツ丼が先!」っと言うことを判らせられるわけだ。
「カツ丼」は丼物の王様。
ご馳走なのだ。
心して喰らうべし!
※注意しておくが、私の語る「カツ丼」は「卵とじカツ丼」のことである。
「カツ丼」はすごい喰いものだ。
丼物はみんなそうなのだが、
丼の中で総てを完結している。
特に「カツ丼」は、
カツと卵という組合せの妙で
他の追従を許さない。

「そば屋」カツ丼
「カツ丼」のルーツは「そば屋」だ。
詳しいことをこの場で書いてもしょうがないので割愛させていただくが、
「卵とじカツ丼」は本来「元祖カツ丼」と言われる
洋食系の「ソースカツ丼」とは一線を引く。
良くある話しの「偶然の産物」なのだ。
「そば屋」で「カツ丼」が「偶然の産物」として登場した背景はお判りだと思うが、
そもそも「そば屋」には「玉子丼」「親子丼」という丼物があったわけで、
そのアレンジバージョンとして登場してきたわけだ。

しかし、
「カツ」が卵にとじられる、というのは、
当時は画期的なものだったのではないだろうか。
「はいから」な喰いものとして広がっていったんだろうね。
「そば屋」から
「洋食屋」に「とんかつ屋」に、
「中華屋」に「和食屋(定食屋)」に、
広がっていたんだろう。
それぞれの業態のそれぞれの持ち味を生かした「カツ丼」たちの登場だ。
前にも書いたけど、
「そば屋」は、そば屋故にそばつゆを生かした「カツ丼」に。
「洋食屋」は、揚げ物と卵料理の技術を生かした「カツ丼」に。
「とんかつ屋」は、もちろん、カツの肉の質と揚げの技術を生かした「カツ丼」に。
「中華屋」は、スープと醤油ダシの濃厚な味付けを生かした「カツ丼」に。
「和食屋」は、かつおや昆布のダシの優しさを生かした「カツ丼」に。
「カツ丼」も多彩に広がることで、
「カツ丼」はこんなもの、という概念に捕らわれずに楽しむことが出来る。

「カツ煮」って料理があるけど、
これって「カツ丼」があったから出来たメニューなのね。
「和食屋」や「定食屋」が、
おかずとご飯の組合せにこだわって別々にしてしまったもの。
築地市場場内洋食の名店「豊ちゃん」では、
「カツ煮」を「あたまライス」と呼んでいる。
「あたま」=「カツ煮」ということなんだけど、
「あたま」と言うのは、そもそも丼物の上に乗っかっている部分を指すわけで、
やはりここでも「カツ丼が先!」っと言うことを判らせられるわけだ。
「カツ丼」は丼物の王様。
ご馳走なのだ。
心して喰らうべし!