ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

人物写真を撮る事について

2017年10月24日 12時09分57秒 | 写真とカメラ
わたくしはそんなに機会があるわけではありませんが、人物を対象に写真を撮ることがあります。

それは一つには光景の中に写り込んだ人物の場合があります。
例えば次ような写真です。



旧い木造の小学校の廊下を写したものです。奥に人物のシルエットが写っています。
この場合は光景の一部として、人物が存在しています。
また、次の写真も同じ類のものです。



スマホを片手にした人物が絵灯籠の中の美女を写真に撮ろうとしている様子です。

これ等の場合には光景の中にたまたま人物が写り込んだという印象があります。
(これらは偶然に人物が写っていたというのが正確なんですが)

それに対して人物そのものを対象として写すこともあります。
次のようなものです。






これ等の人物写真のうち、幼児を写したものは私が「外に何かいるよ」と声をかけた瞬間を写したものです。
それに対して浴衣姿の人物の場合は、「写真を撮りますよ」と相手に告げて撮ったものです。
明らかに両者には違いを感じます。

外を見る幼児の場合は表情に自然さが表れています。
後者の場合は明らかに写真に写されるという意識が写された対象者の表情に表れているのです。
(肖像権があるのでモザイクをかけていますので、この写真からは人物の表情まではわかりませんでしょうが)

これ等の写真で一番撮りにくいのは最後の写真の場合です。
人物の自然な表情を撮りたいと思っても、撮られる対象者はどうしても撮られる意識を持ってしまいます。
また、撮影者の側でも相手を当然意識します。
撮られる側と撮る側との双方の自然な無意識さが合致する瞬間を切り取るのは難しいのです。


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