表題の言葉は種田山頭火の句である。山頭火は漂泊の俳人と呼ばれている。
お天気が「良すぎる」ので「独りぼっち」さを余計に感じてしまうというのがこの句の常識的な解釈であろう。だがこの句には不思議と寂寞感を突き抜ける爽快さを感じる。
それはなぜなのであろうか。この句には余計なものが一つもない。そして足りないものも一つもない。この句には、定型を超えた「言葉の潔さ」を感ずるのである。
また、次のように . . . 本文を読む
新元号の発表が目前になってきました。どんな元号になるのかに注目している人は多い事と思われます。新元号にどんな思いをこめられのかは話題にはなるでしょうね。
さて、「新しき酒は新しき革袋に盛れ」とする言葉があります。これは新約聖書のマタイの福音書の9章の中で語られている言葉です。「断食についての質問」に次の言葉があります。
『だれも、真新しい布切れで古い着物の継ぎをするようなことはしません。そんな . . . 本文を読む