内燃機関を動力とする自動車は燃料に税金が課せられています。
ガソリンと軽油には揮発油税が掛かっているのは自動車を運転している人なら誰もが知っている事です。この税制は道路特定財源として制度化されています。道路特定財源とは道路を走行する自動車の燃料に課せられる税金です。ガソリンや軽油を燃料とする原動機であっても道路を走行しなければ、ユーザーは揮発油税を負担する義務は生じません。実際、農耕地で使用するトラクターや建設現場で稼働するブルドーザーなどの建設機械は燃料を免税で使用することが出来ます。海で働く漁船のエンジンの燃料にも税金は免除されます。
さて、ここで疑問が湧いてきました。電気自動車は燃料を使用しません。動力源は電気ですね。道路を走るガソリン車は燃料に税金がかかっているのに、同じように道路を走っているのに電気自動車には走行動力である電気には「電気税」は掛かっていないのではないでしょうか。
知人に電気自動車に乗っている人がいますが、「もはやガソリン車には戻れない」と言っていました。とにかく走行経費がガソリン車とは比べると大きな差があるとの事です。もちろんガソリン車とは比較にならないほどの少額だとの事です。ガソリン車と電気自動車の使用者は同じように道路を使用していますが、税制に於いて受益者負担の原則が公平だとは思われません。
また、仮に自動車の多くがが電気自動車になったことを考えてみましょう。電気自動車はガソリンを使用しないので、自動車の使用に由来する道路特定財源の税収が不足してしまいますね。政府はこの税収不足にはどう対処してゆくのでしょうか。気になったのです。
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