先日はDR250SHのエンジンの始動不良の記事でしたが、本日はDT230の充電不良を対処した件です。
一週間ほど前、友人と連れ立って、450キロほどの日帰り強行ツーリングをしてきました。
夕暮れの中をバイクを走らせ帰路を急いでおりましたが、どうもいつもとはヘッドライトの様子が変なのです。
DT230の純正ヘッドライトは小型の物がでついておりますので、どうしても光量不足なのですがそれにしてもかなり暗いと感じながらも無事帰宅しました。
翌日、エンジンを始動させようとセルスイッチを押してもセルモーターは全然回る気配がありません。
バッテリーあがりなのです。ウインカーが微かに点灯するかしないかの状態なのです。
バッテリーの不良かと疑いました。現在装着してあるバッテリーは今年の春先に新品に交換したばかりです。
その時、中華製の安物を選択したのが間違いなのかと思いましたが、それにしてもあまりに寿命が短すぎるな。
などと思いながら、バッテリーの電圧をテスターで測ると、なんと7~8ボルトぐらいしかありません。
DT230にはバッテリーあがりに備えて、キックペダルも装着されています。
キックを踏み下ろすこと6回ほどでエンジンは始動しました。
エンジンが掛かっている状態でのバッテリー端子の電圧を測ってみましたが、電圧計の指針は以前と変化なし。
エンジンが掛かり正常に発電されていればバッテリー端子の電圧が12ボルト以上は必ずなければなりません。
この状態はバッテリーへ充電されるべき電気が届いてないことになります。
DR250に続いてこのバイクもまた電気系統の不良なのかと気持ちもめげてきます。
今度の疑惑箇所はレギュレーターが怪しそうです。
例によって、レギュレーターの中古品探しをしてみました。
純正品と新品の社外品との価格差はあまりありませんでしたので、どちらかを購入しようと考えました。
純正品にもいくつかのかのバージョン違いがあるらしくて、現在装着してある物の刻印を確認しなければなりません。
レギュレーターは車体のどこについているのでしょうか。
調べた結果、次のところに装着されておりました。
タンクの前の右裏側にありました。
調べた結果、ガソリンタンクを外さないとダメみたい。
タンクを外すためにはタンクにネジ留めされている左右のラジエターのシュラウドをまずは外します。
そうしてタンクを取り去るとレギュレーターが見えてきます。
上記画像の左画像がレギュレーターの取り付け位置。
右画像が取り外したレギュレーターです。
4ピンのカプラーとアース線が付くようになっていました。
取り外したそれのカプラーを見ると、泥水の侵入があったようでカプラーの端子かなりが汚れています。
それにアース線の端子の表面にもサビが発生しているようです。
レギュレーターの交換をする前に、ダメで元々と思い端子の泥汚れとサビを除去してみました。
レギュレーター本体と端子を掃除し、元のように車体に装着してキックによるエンジン始動を行って見ました。
そうすると、なんとエンジンが掛かるとヘッドライトも点灯しています。
バッテリーまで電気が来ているようなのです。
またしても接触不良が充電の不可を招いていたのでした。
エンジン始動後のバッテリー端子間の電圧を測定すると、正常な電圧が発生しているではありませんか。
思わず、万歳と言ってしまいたい気持ちになりました。
上の左画像がビフォア、右画像がアフターです。
こんなにも電圧に差があるのでした。
ついでですので、ガソリンタンクを外さねければ行えない作業をついでにやってしまいました。
それは点火プラグの点検です。
このDT230というバイクはスリムな車体にギッシリと様々なメカニズムが詰まっていて、プラグ交換もタンクを取り外さないと行えないのです。
エンジンヘッドと車体フレームとの隙間が極めてに少なく、プラグキャップを抜くのにも苦労する有様なのです。
その為、市販のプラグレンチは使えません。
バイクに付いてくる車載工具にプラグレンチが付属しておりましたのでそれを使いました。
上の画像が車載の工具です。
プラグレンチとそれを回すメガネスパナを組み合わせ画像右のようにして使います。
この専用工具を使用してもプラグの脱着を行うのはとても苦労します。
その第一の理由は隙間が狭いのでレンチの動作量が多くできないのです。
もう少し緩めたいとか締め込みたいとかの動作が制限されてしまうのです。
実際、プラグを取り付けるときもう少し締め込みたいとなりましたが、レンチの動きがラジエターやその他の部品に邪魔をされてしまいます。
そんな時にはこのようにしてレンチを使いました。
次の画像を見てください。
レンチの表と裏の画像です。仮にレンチの表をヤマハの刻印がある方とします。
レンチの上の方のメガネでプラグに被せるアダプターを回すのですが、このレンチの形状は表裏が対象に作られてはいないのです。
ですから、もう少し動作量が欲しいときにはそれまで使っていたのと裏返しにして使うと、動作の量を変更させる事ができます。
この車体を整備していて、天下のヤマハの設計者はユーザーの事を考えない事をするな、と思ってしまいましたが、このプラグレンチ回しの工具の作りを見ると、認識を改める必要があるようです。
一応それなりにユーザーがいくらかでも整備しやすいようにと考えられているようです。
その後、30分ほどの試験走行を行いバッテリーの端子間電圧を測ってみると正常値でした。
バッテリーへの充電も正常に行われ、セルにてのエンジン始動もちゃんとできました。
以前より調子よくセルモーターも回りました。
このたび、DT230の整備は初めておこないましたが、悩んだり、怒ったり、納得したりの工程でした。
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一週間ほど前、友人と連れ立って、450キロほどの日帰り強行ツーリングをしてきました。
夕暮れの中をバイクを走らせ帰路を急いでおりましたが、どうもいつもとはヘッドライトの様子が変なのです。
DT230の純正ヘッドライトは小型の物がでついておりますので、どうしても光量不足なのですがそれにしてもかなり暗いと感じながらも無事帰宅しました。
翌日、エンジンを始動させようとセルスイッチを押してもセルモーターは全然回る気配がありません。
バッテリーあがりなのです。ウインカーが微かに点灯するかしないかの状態なのです。
バッテリーの不良かと疑いました。現在装着してあるバッテリーは今年の春先に新品に交換したばかりです。
その時、中華製の安物を選択したのが間違いなのかと思いましたが、それにしてもあまりに寿命が短すぎるな。
などと思いながら、バッテリーの電圧をテスターで測ると、なんと7~8ボルトぐらいしかありません。
DT230にはバッテリーあがりに備えて、キックペダルも装着されています。
キックを踏み下ろすこと6回ほどでエンジンは始動しました。
エンジンが掛かっている状態でのバッテリー端子の電圧を測ってみましたが、電圧計の指針は以前と変化なし。
エンジンが掛かり正常に発電されていればバッテリー端子の電圧が12ボルト以上は必ずなければなりません。
この状態はバッテリーへ充電されるべき電気が届いてないことになります。
DR250に続いてこのバイクもまた電気系統の不良なのかと気持ちもめげてきます。
今度の疑惑箇所はレギュレーターが怪しそうです。
例によって、レギュレーターの中古品探しをしてみました。
純正品と新品の社外品との価格差はあまりありませんでしたので、どちらかを購入しようと考えました。
純正品にもいくつかのかのバージョン違いがあるらしくて、現在装着してある物の刻印を確認しなければなりません。
レギュレーターは車体のどこについているのでしょうか。
調べた結果、次のところに装着されておりました。
タンクの前の右裏側にありました。
調べた結果、ガソリンタンクを外さないとダメみたい。
タンクを外すためにはタンクにネジ留めされている左右のラジエターのシュラウドをまずは外します。
そうしてタンクを取り去るとレギュレーターが見えてきます。
上記画像の左画像がレギュレーターの取り付け位置。
右画像が取り外したレギュレーターです。
4ピンのカプラーとアース線が付くようになっていました。
取り外したそれのカプラーを見ると、泥水の侵入があったようでカプラーの端子かなりが汚れています。
それにアース線の端子の表面にもサビが発生しているようです。
レギュレーターの交換をする前に、ダメで元々と思い端子の泥汚れとサビを除去してみました。
レギュレーター本体と端子を掃除し、元のように車体に装着してキックによるエンジン始動を行って見ました。
そうすると、なんとエンジンが掛かるとヘッドライトも点灯しています。
バッテリーまで電気が来ているようなのです。
またしても接触不良が充電の不可を招いていたのでした。
エンジン始動後のバッテリー端子間の電圧を測定すると、正常な電圧が発生しているではありませんか。
思わず、万歳と言ってしまいたい気持ちになりました。
上の左画像がビフォア、右画像がアフターです。
こんなにも電圧に差があるのでした。
ついでですので、ガソリンタンクを外さねければ行えない作業をついでにやってしまいました。
それは点火プラグの点検です。
このDT230というバイクはスリムな車体にギッシリと様々なメカニズムが詰まっていて、プラグ交換もタンクを取り外さないと行えないのです。
エンジンヘッドと車体フレームとの隙間が極めてに少なく、プラグキャップを抜くのにも苦労する有様なのです。
その為、市販のプラグレンチは使えません。
バイクに付いてくる車載工具にプラグレンチが付属しておりましたのでそれを使いました。
上の画像が車載の工具です。
プラグレンチとそれを回すメガネスパナを組み合わせ画像右のようにして使います。
この専用工具を使用してもプラグの脱着を行うのはとても苦労します。
その第一の理由は隙間が狭いのでレンチの動作量が多くできないのです。
もう少し緩めたいとか締め込みたいとかの動作が制限されてしまうのです。
実際、プラグを取り付けるときもう少し締め込みたいとなりましたが、レンチの動きがラジエターやその他の部品に邪魔をされてしまいます。
そんな時にはこのようにしてレンチを使いました。
次の画像を見てください。
レンチの表と裏の画像です。仮にレンチの表をヤマハの刻印がある方とします。
レンチの上の方のメガネでプラグに被せるアダプターを回すのですが、このレンチの形状は表裏が対象に作られてはいないのです。
ですから、もう少し動作量が欲しいときにはそれまで使っていたのと裏返しにして使うと、動作の量を変更させる事ができます。
この車体を整備していて、天下のヤマハの設計者はユーザーの事を考えない事をするな、と思ってしまいましたが、このプラグレンチ回しの工具の作りを見ると、認識を改める必要があるようです。
一応それなりにユーザーがいくらかでも整備しやすいようにと考えられているようです。
その後、30分ほどの試験走行を行いバッテリーの端子間電圧を測ってみると正常値でした。
バッテリーへの充電も正常に行われ、セルにてのエンジン始動もちゃんとできました。
以前より調子よくセルモーターも回りました。
このたび、DT230の整備は初めておこないましたが、悩んだり、怒ったり、納得したりの工程でした。
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