ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

上州には奇妙な駅名があった(安中を訪ねてーその2)

2017年09月04日 09時48分42秒 | 風物・光景
群馬県の高崎から下仁田まで上信電鉄と言う私鉄があります。
前回に引き続き、きょうはその下仁田駅と沿線の不思議な駅名を紹介してみます。

下仁田は上信電鉄の終点の駅です。旧い木造の駅舎です。



此処は旧いとは言え無人駅ではなく、駅員がいるちゃんとした駅です。

この駅の構内には今は使われなくなった(と思われる)有蓋貨車が線路上に置かれていました。
これです。


通勤、通学などの旅客輸送に使用されてる私鉄に貨車がおかれているのが、不自然に感じられます。
東京近郊の例えば京王線に貨車が走るなんて事を想像できますか?

さて、その外観はすっかり錆びてしまっています。
もし、「錆び萌え」と言うジャンルがあるのなら、この貨車の錆び具合は立派な対象になること、請け合いです。
かってはこの貨車は下仁田で採れたコンニャクを出荷する為にも使われたのでしょうね。
輸送の主力をトラックに譲りこれから先は出番はなく、今ではこの駅の構内でただ錆びて行くに任せているのです。

つぎに向ったのはこの沿線にある奇妙な駅です。
此処です。ごく普通に見られるひなびた田舎の駅舎です。



この駅の名前がとても奇妙なのでした。
まさしくこれは「なんじゃい」なのでした。思わず声に出して、吹き出してしまいました。
プラットホームの表示にも当然のことながら「なんじゃい」とあります。



また、このプラットホームの反対側の民家の塀には次のようなイラストが描かれていました。



これは多分この路線が出来た当時を描いたものと思われます。
小さな電気機関車2両に引かれた車両が見えます。その車両の一番後ろには客車が一両だけ引かれています。
道路が整備される前にはこの鉄道は下仁田の産業にとっては貨物輸送を一手に引き受けていた路線だったのでしょう。

ちょうどその写真を撮っていたところ、折よく電車がプラットホームにすべり込んできました。
その電車の顔に当たる正面にはコンニャクを原料に使った食品メーカーの名前が堂々と表示されていました。





下仁田はまさしくコンニャクの町なのでした。

次回に続く。




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