9月の初めに協和町の奥田酒造を訪ねたおり、寄り道をして「白糸の滝」と言うところに行ってみた。場所は大仙市協和峰吉川の白糸の滝(峯の白滝)である。
ここは江戸時代の紀行家、菅江真澄も訪ねた事があるとの標柱があった。
菅江真澄という人は秋田県内では行かなかった場所はないぐらい様々な場所を探訪している。人里離れた鄙に分け入り、探訪を続けた彼の好奇心には舌を巻くよりほかにない。それはともかく、ここにある滝とはどんなものかと興味をそそられる。この標柱を左手に見て細く危なげな山道を200メートルほど進むと、お目当ての滝にたどり着く。
ここである。
「滝」をどう定義するのかを考えたことはなかったが、自然の地形がもたらす緩やかな連続性を絶たれ急激に落差を伴った水の流れと考えれば、これはやはり「滝」というべきであろう。菅江真澄が訪れたときには今ほどの水量であっただろうか。それとももっと少なかっただろうか。仮に水がなくても日本には「枯山水」と言う風流があるではないか。水量の多少さで「滝」を評価してはいけないのかもしれない。
さて、その滝の水は少し下流で淀みをなしている。これである。
水の行手が何かで遮られると、その水紋は不思議な光景を作り出す。面白い。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます