ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

DR250SHの復活まで(その3:キャブを掃除したらエンジンは掛かったが)

2014年09月18日 20時27分24秒 | バイクカスタム
前回はプラグコードの先端までは高圧電気が来ているのを確認しました。
キャブレターをもう一度、掃除してみました。

上記の画像のように一応は綺麗にはなりました。以前は高圧空気で汚れを吹き飛ばしただけでしたが、今回は秘密の薬剤に浸け置きしてこびりついたガソリン滓などを溶かして清掃してみました。
秘密の薬剤とは大げさですが、使ったのは以下のもの。
家庭でトイレ掃除に使う「まぜるな、危険」のサンポールです。
サンポールは塩酸の10%溶液ですが原液のままでは濃度が濃すぎますので2~3倍に薄めます。その水溶液にキャブの本体やパーツを浸しておきます。
割り箸や歯ブラシ等を使いこびりついた汚れやガソリン滓をこすり落としました。
キャブ内のジェット類は真鍮製なので長時間つけておきますと細い穴も塩酸の腐食により広がってしまう危険性がありますので、目を離すことなく監視しなくてはなりません。
浸けおきの時間はキャブのアルミ部品が塩酸溶液の化学作用により気泡が出始めてから3分から5分ぐらいです。
その後、水でそれらの部品をよく洗い流します。
コンプレッサーがあればそれらの部品の水分を高圧空気で吹き飛ばします。
コンプレッサーが無いときには水置換性防錆剤(WD40など)を吹き付けて水分が各部品に残らないようにしなければなりません。

コンプレッサーで水分を吹き飛ばし天日で乾燥させてからキャブを組立てました。
それが次の画像です。

この時、スロットルのケーブルもキャブに繋いでおくと次の作業が楽に進みます。
キャブ本体をエンジンに先につけてしまってからスロットルのケーブルを繋ごうとすると、ナットを掛けたり回したりするのが大変なのです。

エンジンを試しに動かす時にはガソリンタンクはまだ車体には装着しません。
小生がエンジン始動を試すときには次の画像のように仮のガソリンタンクを接続してます。

キャブレターのフロート室にガソリンが満杯になれば良いのですから油差しにガソリンを入れ、キャブに接続するようにしています。

こんなようにしてエンジンの始動を試みました。キックをすること十数回でエンジンは始動しました。
ですが、イマイチ本調子ではありません。
エンジン始動するまでに十数回以上もキックしなければなりません。
そして、始動してスロットルを開けてもエンジンがストップしてしまいます。
キャブのフロート室がガソリンで一杯ならばもう少しエンジンの動いている時間は長くなくてはおかしいのです。

エンジンの始動性の悪さや始動してからの動作時間の短さが何に起因するのでしょうか。
半日ほどそのままの状態でほったらかしにして別の用足しを片付けながら考えました。

エンジンの始動性の悪さとアイドリングが続かないのは、もしかして排気系に問題があったのではないかと気がつきました。
要するに排気系の抜けが良すぎる為、シリンダー内で混合気が滞留する時間がすごく短くなっているのではないかと疑ってみました。

このDR250SHには次の画像のように社外品のサイレンサーを装着してあります。

排気の抵抗が少ないストレート排気の社外サイレンサーです。

試しに、このサイレンサーを取り外し、純正のマフラーに戻して見ました。
ついでにガソリンタンクもちゃんとした物に付け替えガソリンも少量ですがタンクに入れてみました。
それが次の画像です。


この状態でキックペダルを踏みおろします。
4~5回ほどでエンジンは見事にかかりました。アイドリングも連続して続いていました。

一応、この状態で2年間もエンジン不動だったDR250SHも復活の端緒を迎えることができたわけです。

ですが、また新たな不具合を発見。
オーバーフローしてガソリンがかなり漏れてきていました。
またキャブレターを外して点検しなくてはなりません。

本当の復活はもう少し先になるようです。
ちなみに現在、付いているキャブレターはDR-Z400の純正品の流用です。

次に続く(次はいつになるかは未定ですが)

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