京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

日向大神宮

2021年11月09日 07時17分00秒 | 日記
 11月7日は少し早い紅葉を求めて日向大神宮へと来ました。



途中には"びわこ疏水船"の発着場所があります。
煉瓦造りの建物は"旧御所水道ポンプ場"で設計は片山東熊です。

琵琶湖疏水の主任技師を務めた田邊朔郎の姉が片山東熊に嫁いでいるので義理の兄に当たります。








参道を歩く事、約15分で立派な神明造りの鳥居が迎えてくれます。





見えてくるお社は"外宮"で、境内のさらに奥には皇室の祖先とされる天照大神をご祭神とする"内宮"が鎮座されています。





また、境内の端には伊勢神宮遥拝所もあります。

昔から"京の伊勢"とも呼ばれ、親しまれています。







内宮からさらに20m程進むと巨石をくり抜いた戸隠神社が鎮座されています。



御朱印を授与して頂き、帰り道に大日山墓地の"現場案内会"の貼り紙を見つけ寄って見る事に。



先程も書きましたが、琵琶湖疏水の主任技師を務め、外国の力を借りる事無く、自前の力で見事に完成された田邊朔郎の墓があります。帰りにお参りしました。

彼は東京の出身ですが東京工学校(東京大学工学部の前身)の卒業論文で琵琶湖疏水を取り上げ、それが第三代京都府知事の北垣国道の目に止まり京都府の技官に採用されます。

途中に水力発電への設計変更などの紆余曲折を経て明治23年に完成します。

北垣が北海道知事に異動した際にも帯同し、北海道の鉄道施設に貢献しています。









彼の思い出の地はやはり京都なんですね。
琵琶湖疏水を見下ろす大日山墓地に妻の静子(北垣国道の娘)と共に永遠の眠りについています。