京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

龍安寺 仏殿・西の庭 京の冬の旅⑧

2025年01月26日 07時47分00秒 | 日記
 1月19日、仁和寺に続いて通常非公開の仏殿と西の庭が特別公開されている龍安寺を拝観しました。







方丈前の南庭は「虎の児渡しの庭」とも呼ばれ、白砂に15個の石を配した石庭(史跡・特別名勝)で世界的に有名な寺院です。

昭和50(1975)年にイギリスのエリザベス女王が来寺された際には縁側に置かれた椅子座られ"心を落ち着かせ、ゆっくりと景色を眺められていた"そうです。







今回、特別公開されている仏殿は、昭和56年(1981)再建の総檜造の建物です。

檀家さんの法要に主に使われている為か、仏殿内には40年以上経過した現在でも檜のいい香りがします。







木材は台湾檜を特別に輸入、天井には墨と金泥で"龍"が描かれており、その奥の昭堂(しょうどう)には慶派の作と伝わる本尊・釈迦如来像が安置されています。
(台湾檜は1990年以降、基本的に伐採禁止になっています。)









次に龍安寺を創建した室町幕府管領(かんれい)・細川勝元の木像を祀る細川廟です。

室町幕府が二分して争われ、11年間も続いた応仁の乱で、東軍総大将として西軍総大将の山名宗全と対立したことで知られている人物です。









2022年に方丈(本堂)に奉納された、元首相・細川護煕氏筆の襖絵「雲龍図」40面もみどころのひとつです。
残りの面の襖絵も依頼されているそうです。







方丈裏には水戸光圀寄進と伝わる「知足のつくばい」がありますが、こちらはレプリカです。

オリジナルは侘助椿が植えられている奥にある茶室「蔵六庵(ぞうろくあん)」のつくばいとして据えられています。

龍安寺の"京の冬の旅"も展示替え?・公開替え?があり、3月10日(月)~18日(火)は茶室「蔵六庵」と江戸時代の狩野洞雲(かのうとううん)(益信)筆の水墨画「龍頭龍尾図(りゅうとうりゅうびず)」の公開に変更されます。



本堂手前にある納経所で御朱印を授与して頂き、次に広大な庭園を散策しました。











茶室・蔵六庵も久しぶりなので3月10日からの公開にも拝観を予定をしています。


仁和寺 経蔵・五重塔 京の冬の旅⑦

2025年01月25日 07時47分00秒 | 日記
 1月19日は、京博で「芸舞妓 春の舞」を鑑賞後、"京の冬の旅"で通常非公開の経蔵と五重塔内部が特別公開されている仁和寺を拝観しました。

なお、お堂内の写真は京都市観光協会HPの写真からお借りしました。









経蔵は何度か拝観していますが、仁和寺では滅多に公開がないお堂のひとつです。






特別公開の経蔵(重文)は「天海版一切経(てんかいばんいっさいきょう)」を納めるお堂で、滅多に公開されない為に八角形の回転式輪蔵(りんぞう)や描かれた壁画の細部まで往時の鮮やかな色彩をとどめています。



お堂のご本尊は釈迦如来で脇侍に文殊菩薩と普賢菩薩、その前方にお釈迦様の弟子の優波離・大迦葉・阿難陀がお祀りされています。





次に五重塔を拝観します。
五重塔は、江戸時代寛永21年(1644年)の建立。
塔身32.7m、総高36.18m。
東寺の五重塔と同様に、上層から下層にかけて各層の幅にあまり差が見られない姿が特徴的です。
建築技術の向上が見られます。



初重西側には、大日如来を示す梵字の額が懸けられています。

残念ながら外からの拝観でしたが、仁和寺の五重塔内部は初めてだったので、内部の色彩や各方角にお祀りされている五仏に感動しました。











塔内部には大日如来、その周りに無量寿如来など胎蔵界の五仏が安置されています。

中央に心柱、その心柱を囲むように四本の天柱が塔を支え、その柱や壁面には弘法大師や恵果阿闍梨など真言八祖や仏画をはじめ、菊花文様などが細部にまで描かれています。



金堂(国宝)前の納経所で金堂ご本尊阿弥陀如来さまの御朱印を授与して頂き、次に"京の冬の旅"で仏殿と西の庭とが特別公開されている龍安寺へと向かいます。


国立京都博物館 芸舞妓 春の舞

2025年01月24日 07時43分00秒 | 日記
 1月19日は、毎年京博の新春イベント「芸舞妓 春の舞」を事前予約で申込みしていました。

いつもお世話になっているKさんが京博の会員組織「清風会」の会員で、早い時間から並んで頂き、中央最前列の席を確保してくれていました。







新春の京博の恒例行事で今年は祇園甲部から舞妓さん2名、芸妓さん2名、地方さんの5名が来られていました。



場所は平成知新館地階の講堂です。




芸舞妓さんの舞は新春に相応しく華やかなです。

4曲ですが、このような舞が入館料だけで見られるのですから、ありがたい企画です。

かなりの人気企画なので午前と午後、それぞれ200名の事前申込みですが、直ぐに定員になります。







舞が終わると撮影時間が設けられています。







トラりん(虎形琳丿丞)も正装姿で参加し芸舞妓さんの表情も緩みます。





お昼近くになっていたので、いつも?の前田珈琲京博店で昼食を頂きました。





注文したのは赤味噌オムハヤシライスとスペシャルブレンド珈琲の龍之介です。

珈琲が美味しいのはもちろんですが、赤味噌オムハヤシライスも"隠し味"?の赤味噌が効いていて美味しかったです。

珈琲以外のメニューのどれもが美味しいのが前田珈琲です。




中村軒 白味噌雑煮と麦代餅(むぎてもち)

2025年01月23日 07時37分00秒 | 日記
 1月16日、本願寺西山別院を拝観後、阪急桂駅まで戻りKさんと合流、向かったのは和菓子の名店「中村軒」です。







"麦代餅(むぎてもち)で有名な中村軒ですが、老舗和菓子屋だけにいろいろは種類の和菓子を販売されています。











2021年5月に改装オープンされ、新設された2階も含めイートンスペースが増えた事が嬉しい限りです。





2階の飲食スペースです。





今回は、白味噌雑煮が目的でしたが、代表銘菓"麦代餅"も注文しました。

"和菓子店でなんでこんなに美味しいの?"と言わせる白味噌雑煮です。

使用されている白みそは、京都の名だたる料亭や茶道の有名な流派である三千家も御用達という山利商店(やまりしょうてん)の白味噌を使われているそうです。

無添加・無着色、しかも塩分控えめで口当たりはとてもなめらか、優しい旨みたっぷりで甘みを感じられる白みそです。

具材は、シンプルで煮て柔らかくなった丸餅が2つと里芋のみ。

お餅は老舗の和菓子屋さんならでは、滋賀県小佐治(こさじ)で栽培されている極上のもち米を使用され、お出汁には京都の一流料理人も好む北海道産利尻昆布を使用されています。

朝廷や貴族が好んだ風雅な味わい、丸餅は“円満”を、里芋は“子孫繁栄”「頭になる=出世」を願い、お雑煮の具材として好んで使用されているそうです。

お店で削られるかつお節をふりかけて風味の変化を楽しんで食べても美味しいです。
かつお節も京都の一流料亭同様に本枯れ節を使用されています。

これだけのいい材料が使われているので美味しくないはずがないですね。





中庭も茶庭を思わす風情あふれるお庭です。

販売期間は2月いっぱいまで、もう一度食べたい白味噌雑煮です。



帰りに黒豆大福と麦代餅をお土産にしました。
麦代餅は何度も食べていますが、黒豆大福は初めて、、、ふたばの豆大福に甲乙つけがたい美味しい大福です。
こちらも2月までの期間限定商品です。

それまでにもう一度行きたい中村軒です。






パンとエスプレッソと嵐山庭園

2025年01月22日 13時58分00秒 | 日記
 1月16日の昼食は、嵐山湯豆腐の名店「嵯峨野」の北側にある"パンとエスプレッソと嵐山庭園」に来ました。








東京・表参道発の人気ベーカリーカフェ【パンとエスプレッソと】の新店が、2019年7月7日、京都・嵐山に誕生しました。

江戸時代後期の1809年の建築で、こうした建築年代含め小林家所蔵の「小林九兵衛日記」など確かな史料が残されていることからも文化財としての価値が高いとされている建物です。





これまでの明るく開放的なカフェとは一転、江戸時代後期に建築された邸宅をリノベーションした風情ある空間と、美しい庭園も楽しめます。









元々は江戸時代後期、現在の南丹市に豪農の大庄屋として建てられたもので、昭和54年に嵐山に移築されました。

長年、博物館として親しまれてきましたが、閉館に伴い、京都市の重要文化財でもあるこの建物を、ほぼそのまま生かす形で再生したのが、【パンとエスプレッソと嵐山庭園】です。





内部も随分とリノベーションされていますが、江戸時代の庄屋の雰囲気がたっぷりと残っています。

敷地内には、ベーカリーである「パンと」と、カフェ「エスプレッソと」の2棟の建物があり、庭園を通じて自由に行き来できるようになっています。

まずは母屋である「エスプレッソと」に一歩足を踏み入れると、そこは、重厚な梁や月日を経た土壁がありし日の姿を思わせる、情緒あふれる空間が広がっています。







注文したのは「パニーニセット」。
自慢のエスプレッソが付いています。

とにかくこのハード系のパンが凄く美味しいです。
中の具材との相性もよく、美味しく頂きました。

パンとしては割高感はありますが、人気があるお店なのもうなずけます。
ただ、待ち時間が長くもう少し店内の回転を早くして少しでも待ち時間を減らして欲しいものです。

他店舗展開をされていて、嵐山地区にも福田美術館内にも「パンとエスプレッソと福田美術館」として出店されています。