釜石市海岸付近の現状 2011.7.7
前回報告した釜石市の防災アドバイザーの片田敏孝教授の
リポートの要旨を抜粋して紹介します。
釜石市の鵜住居(うのすまい)地区にある釜石東中学校の
生徒たちは、日頃の訓練通り、「津波が来るぞ!」と叫び
ながら、指定されていた避難所に自主的に走った。
すぐ隣の、鵜住居小学校の小学生たちもそれに倣った。
彼らは近くの幼稚園の幼児の手をひいて逃げ、中学生の
男子生徒の提案で、さらに上の高台へ避難した直後、
さっきまでいた避難所は波にのまれたという。子ども達は
自分の判断で、自分たちの命を守ったのである。
なぜそれが可能となったのか?
片田教授は日常的に、「どんな津波が襲ってきてもできる
ことがある。それは逃げることだ」とまた、中学生には
「君たちは守られる側ではなく守る側だ。自分より弱い
立場にある小学生や高齢者を連れて逃げるんだ」と教え
て来たそうである。
結果として釜石市では、病気で学校を休んでいた子など
残念ながら5人の小中学生が亡くなったが、小学生1927人
中学生999人の命が助かり、生存率は99.8%となった。
自己判断する教育、事前の準備、そして実地訓練がなけ
れば、これは有り得ない事であったろう。
小平市においても災害等に備えた、骨太の危機管理体制の
構築が求められる。以上釜石市の報告終わり‥
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あぶかわ浩(虻川浩)・小平市議会議員のホームページ
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