すずめのどんぐり

オットひとり ムスメ(はぼ)が小6、 ムスコ(ぐり)が小1。絵日記でしたが、さぼり中。

老人列島

2019年12月22日 | わたしがわたしが
歳末に運悪く町内の集金係に当たってしまったわが家。

三十うん軒から集金すること二回・・・ しかもまだあるかもしんない・・・ ってなところで、 わたしにミョーなスイッチが入っちゃって

取立てたるでぇ~~😈 (ちなみに集めているのは任意の募金とか神社関係のお金です。 払わないという意思表示をしてくれたら それで済むようなお金です)

だいたいみなさん、 お世話様で~ と感謝して すぐに払ってくれるんですが (そして お使い並みに お菓子とかくれる) 行っても伺っても 気配はあるのにでてこないおうちが数軒あるんですよね~ 三回行って出なきゃスルーでいいとか そういうルールつくってくれればいいのに。 しかし、 何度も通っていると なにがなんでもそのおうちから集金しなければという使命感が生まれてくるから フシギです。 好きなんですよ、 ヒトを追いこむの。

Adele - Set Fire To The Rain [HD]

てなわけで、 でないおうちには 夜討ち朝駆け、 インターフォンを鳴らし、 ドアをバンバンし、 裏口をのぞき、 隣家に滞在時間などを聞きにいいき、

数日後 やっとでてきたおばあさんに 「歳末募金どうされますか?」 といきいき聞くと

「足がわるくて 玄関まで出られないんや・・・・ もう何年もそう言いつづけてるのに なんでいつまでも来るんや・・・・ もうワシ93歳やで」

そりゃアナタ、 集金係は毎月変わるんだから 玄関に 張り紙でもしなきゃ 伝わんないし。

それでもわたしは親切には定評があって、 あるかないかの何十円のために おばあさんを毎回追い込んでもしょーがないとおもうので、 回収記録のようなものに 「ご高齢のため 次からは回収不要とのこと」 って書こうとしていたら、 オットが

「書くな書くな んなこと。 オレも何年か前におんなじようなこと聞いたけど それを伝達してない。 みんな聞いてるけど、 聞き流してるんや。 その流れをママが止めたらあかん」

 ムスコ。 何かの体操。

町内でも 80、90歳を超えるヒトが増えてきて、 「うちは飛ばして」 ってところがぽろぽろと出てきてます。 当地は まだ二世帯、三世帯住宅が多いので、 マシなほうじゃないでしょうか。

「相手が出張ってきてるのに 都度都度説明するだけで なにかを免除してもらおうなんて 甘いんだよ。 本気で免除してほしいなら、 じぶんから一軒一軒まわって アタマを下げて説明してお願いして 承諾書をもらって、 それを町内会に提出して 協議してもらうとか、 そのくらいのことしないと」

そういえば、 よその町内会のハナシですが、 なにかの役を 高齢で免除してもらうためには 集会で土下座する必要があるって聞いたことがあるな~ 土下座するほうはともかく されるほうだって 気持ちいいもんじゃないし、 いったい誰得でそんな習慣ができちゃったんでしょう・・・・

「できなくなったからやらないって宣言するなんて傲慢で、 上から目線なんだよ。 じぶんができないから かわりに子供が帰省してきたときに まとめてなにかの役をさせますとか お金を払うので 代わりにお願いしますとか、 町内会に寄付するとか、 そういう代案を出して、 それで手を打ってもらえませんかって聞くのが、 正しい身の引き方だろ」

そういうもんかなあ・・・・ わたしはじぶんに甘く (それを許容してもらうため) 他人にも甘いので、 そういう考え方って じぶんの首を絞めることになっちゃう気がするんだけど・・・・・ それに それこそ 健康で (メタボだけど) 若い (くもないが) 人の横柄よねえ。

「そんなことない。 いまでこそ5人に1人が70歳以上の分布だけど、 オレらがその歳になるころには 町内の半分以上が老人になってて、 這ってでも集金行って来いってことになってるはずだ。 だから いまから そんな恣意的な対応してたら ダメなんだよ。 ルールごと変えないと」

たしかに いまの状態だと 逃げ得になっちゃってるってところはあるか。
(まあでも、 全国的には 町内会から高齢を理由に脱退するっていう流れもあるそうだから、 まだ会費を払ってくれてるいまのこの状態のほうがいいような気もするけど。)

近所のべつのご高齢者は 足がわるくて 回覧をまわせないから 飛ばしてくれと言ってきたので、 飛ばしてたんですが (必要そうな情報は 班長さんがコピーをとったりして 届けていた) ある日 「なんでうちを飛ばすんだ! 村八分にされてる!」 と怒鳴り込んできたそうです。 「飛ばしてくれとのことでしたよね」 「だからって 本当に飛ばすやつがあるか!」 という応酬の末、 となりのおうちが回覧板をもっていって おじいさんが回覧を読み終わるのを待って つぎの家にもっていく、 ってなことになっちゃってるそうで、 「せめて 直接 本人からお願いされたならともかくねえ」 だそうです。 だよねえ。 昔のように 以前お世話になってたからとか 親とつきあいがあったからとか そういうのがあれば、 「たすけあい」 っていえなくもないけど、 いまや地縁が切れちゃって、 となりに住んでるのが たまたま高齢者だったってだけで、 あたりまえのように配慮を求められると それはそれでつらいよね。

 トロンボン子
 
とはいえ、 社会もどんどん変わっていってますしね。 うちのじーちゃん (いま74歳) のころは 早期退職が推奨されて 55歳で定年退職してたもんですが、 だんだん年金受給年が上がっていって、 いまの50代は定年が70歳になるそうな。 てことは、 わたしたちのころには おそらく定年は75歳になってるでしょう。 てことは、 地域社会をメインで支えるようになるのは オットがいうように80歳代。

実質賃金が下がっていってて 不況入りしてるので、 若いうちは海外で仕事するっていうのが一般的になってるかもしれませんね。 おなじ能力とスキルで仕事して 給料が3倍になるなら、 フツーに出ていくでしょうしね。 給料水準がこのままだと たのみの外国人も入ってこなくなるだろうし、 ホントに老人だけが住む老人列島になるのかも。

 炊いた玄米に かにの穴! これって上手にたけたってことじゃなかったっけ。

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