こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

秘密

2007年04月27日 | つれづれ
決して実現できない夢を
いつまでも抱き続けることができるのは、
男性の得意科目かも知れない。

ここだけの話だけれど、
私は書斎を持つことが夢だった。
子どもの頃から、
ダンボールの小部屋をつくって、
その中に長時間立てこもり
一人の世界を満喫することが
至極の楽しみだった。
パラダイス イン ダンボール。

******

自宅の南側には
こざっぱりした日本庭園。
庭園に敷かれた飛び石は
茶室と客間の濡れ縁につながっている。

そんな風情を、
木立越しに眺めることのできる位置に
私の書斎は位置する。
12畳ほどのダークブラウンのフローリング。
左サイドから外の光が射し込む位置に置かれた大きな机。
大正時代につくられ、
長い間、大学の学長室で大切に使われていたアンティーク。
机の上には、読みかけの一冊の本と、
薄く小さなノートパソコンだけがおかれている。

大きく背もたれの高い革張りの椅子に座り、
周囲を眺めると、
天井は、中世ヨーロッパの宮殿をイメージした彫刻が、
真っ白な漆喰で模倣され、部屋全体を重厚な雰囲気に醸し出す。
窓側の壁と出入り口の壁は、
いつでも模様替えが可能なようにと、
生地を使ったクロスばり。
机の正面と背後の壁には、
天井までそびえる本棚に様々なジャンルの本が並ぶ。

ゆったりと椅子に座り、
読みかけの本に手をかけ、
パラパラとページをめくっていると、
ドアをノックする音。



あなた、何かお飲みになりますか?

ああ、ありがとう。そうだな、じゃ紅茶でも。



伴侶の入れてくれた紅茶を時折口にしながら、
本の世界へ没頭する。





ぐが~っ!
書いていて恥ずかしくなってきました。

でも、こんな妄想癖なら、
罪はないよね。
コメント (5)
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平和行政

2007年04月20日 | つれづれ

平和行政を、

疎ましく思う人、

都合が悪くなる組織って、

何だろう。



案外、有名な人かも知れない。




・・・



くやしく、

悲しく、

やるせない。

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演歌は艶歌で、ほんとは演説歌。まあ、えーんか。

2007年04月10日 | つれづれ
先日は県議会議員選挙が行われました。
市町村の統廃合で小さくなったこの地域の選挙区。
盛り上がりまで小さくなって、
最低の投票率でした。
公民権のありがたさや重要性をあまり感じることのできない
時代になってしまいましたね。
女性は朝早くから髪結いして、着付けをして帯を締め、
男性はネクタイ締めてハットをかぶり、
いそいそと投票所まで出かけていた時代の人から見れば、
信じられない事態でしょう、おそらくね。

22日には、市議会議員や町議会選挙が行われるところも
多いことでしょう。これは、かなり身近な選挙ということもあって、
結構にぎやかになりそうな気配です。

何かで聞いた話ですが、所謂「演歌」といわれている歌は、
もともと、その時代の社会を風刺したり、
面白おかしく権力や社会で起こっている諸問題を批判しながら、
大衆にわかりやすく伝える手段に用いられた流行歌であるとか。
大衆向けの「演説歌」だったと。
それを演歌と称していたのが、
時代の変化とともに、
恋歌方面に傾倒しながら、社会問題とは無関係の領域に変化したらしいです。
うろ覚えなので不確実ですが、面白いなあと思いまして。

告示後に一斉に町中を怒鳴りながら走り回る選挙カー。
名前の連呼。連呼連呼連呼~では、うんざりするので、
マニフェストを歌にして、
街頭で美しくきれいに唄ったりしてはどうだろね。
これだとウグイス嬢もやりがいがあろう。
艶歌ではない、これこそ本当の演説歌。
しかし、ややもすればいかがわしい団体と勘違いされるかも知れないね。

やめといた方が え~んか な?!









      

           

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加齢なる仕業 

2007年04月06日 | つれづれ
「先日はどうもお~、お世話になりましたあ~」
・・・って言われて、
「あっ、いいええ~、こちらこそどうもお~・・・?」
って、とりあえず応えるんだけれど、
・・・
この人誰だったっけぇぇぇ・・・?
って、必死に思いだそうと頑張るんだけれど、
とうとうわからずじまいで、
とても気まずい感じでその場を過ごしてしまうことが多くなった昨今。

先日、とある友人も同じ様な悩みをつぶやいていた。
この歳になると、結構物忘れと物覚えの悪さが顕著になって、
情けなく思えることもしばしば。

ところが一方では、ものすごくすばらしい大発見、大発想、大発明もある。
特に夢の中でその大事件は勃発する。
光り輝く着眼。

ところが、
「おう!この発想はかなりいけてるぞお、いいねいいねえ~!!」
という台詞だけは覚えているのだが、
そのすばらしい思いや考えが覚醒とともにすっかり消滅してしまっている。
これも、
加齢なる仕業か。

もう一つは、講話や講演会でしゃべっている最中に、
用意していた原稿をはるかに上回るような、
豊かで、新鮮で、斬新で、共感を得る説得力あるフレーズが、
天から舞い降りてくる。たまに。
その日の心身のコンディションが大きく左右するものなんだろう。
しゃべりながら、
「うおっ!すげえ展開!!なるほどねえぇ。みんな大きく肯いてるよお。」
って、感動と感激が同時進行で感じられるのだが、
いかんせん、講演終了の脱落感とともに、
その話のアイデアもすっかり脱落してしまっている。
微塵も残ったことがない。

というわけで、
この加齢なる仕業(健忘)も、
もしかすると、
今の私(私たち)に必要な神仏からの贈り物かも知れない。
健忘という字をよく見ると、健やかに忘れる、と表記してある。

健やかに忘れ続けていくことが、
明るい未来を築いていくことなのかも知しれんなあ。

うん、きっとそうだ(笑

コメント (4)
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二人の子を持つとある夫婦は、現在8人の孫の爺ちゃんばあちゃん。

2007年04月04日 | つれづれ
ご法事の支度をしていると、
庫裏の方からにぎやかな声が聞こえたので、
気になって客殿を覗いてみると、
たくさんの子どもたちとともに
一家族が集っていました。
ご法事のために集った家族です。

嫁ぎ先から久しぶりに帰省した娘さんは、
な、なんと小学6年生を頭に6人の子どもたちを育てる
どんと来いおかあちゃんに。
4男2女です。
なんていうか、兎にも角にも感激します。
今の世知辛い風潮の世にあって、
こんなにぎやかで明るい子沢山ファミリーもめずらしい。
市民栄誉賞をもらってほしいくらいです。

しばし呆気にとられ、ご法事の勤めも忘れて、
にぎやかな様子を観察してしまいました。

いやあ、実に圧巻です。
こんな家族の中で育っていく子どもたちは、
殊更に何かを施すまでもなく、
兄弟間の自然なもまれあいの中で、
健やかに育っていくんだろうなあ、って、
つくづく思いましたよ。

しかしながら、お母さん一人での長時間移動は、
さぞかし大変だったろうなあ。
ちょっお~とっ、想像を絶するものがあります。

しかし、すばらすぃ!!

コメント (2)
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