こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

観世音菩薩ということ

2012年04月25日 | 仏教

中里東漸寺に咲くマンサクの花。

よく手入れの行きとどいたお庭にひときわ華やかに咲き誇っています。

先日、東漸寺のご住職から心に残る文章をご紹介頂きました。

山尾三省さんのお言葉。

観世音菩薩 というのは 世界を流れている 深い慈愛心のことであり 

わたくしの内にも流れている ひとつの 深い慈愛心のことであるが 

いつの頃からか この世界には そのようなものは実在しないと わたしたちは考えるようになった

一人の人が ぼくに喜びを与えてくれるならば その人は 観世音菩薩なのであり 

一本の樹が 僕に慰めを与えてくれるならば その樹は まごうかたなく観世音菩薩なのである 

あなたが清らかな水を飲んで おいしいと思うならば その水が 観世音菩薩なのであり 

観世音菩薩の像に接して やすらかな気持ちになれば その像もまた むろん観世音菩薩である 

 

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ブルーベリーのお花が咲きました。

2012年04月25日 | つれづれ

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牛供養(うしくよう)

2012年04月17日 | 仏教

潮音院のある地域には、いくつかの講中がありまして、
その講中ごとに毎春「牛供養」という行事が催されます。
小さな単位の生産組合が主催する「五穀豊穣」のお祀りです。
この牛供養碑には、大日如来の梵字が刻まれ、
りっぱな牛の上に大日如来さまが乗っている様子のレリーフが彫られています。

田んぼや畑の農作業に、牛や馬は絶対に欠かせない労働力でした。
堆肥もそうです。
しかし農耕も機械化され、酪農や食肉牛以外の目的で牛を持つ農家はほとんどありません。
それでも、長い農耕の歴史の中でがんばって人間を支えてくれた牛馬に感謝をささげ、
そして、この年の豊年満作と風雨順次を願い続けています。
これが、牛供養といわれる行事です。

祭典がおわると、碑の下にシートを敷いてみんなで一献やります。
それぞれに食べ物を持ち寄って楽しく集います。
お刺身以外はすべてが自前のおごちそう。
春の山菜も山盛り持ってありました。タラの芽、ウド、柿の葉、・・・。
そのほかおでんや・・・ともかくいろいろそろってます。

それに飲み物には不自由しない様子でした。
特に目に付いたのがこれ。
「どっぺんどろり」という名前の麦焼酎。
どっぺんどろり という言葉は、このあたりでは、
べろんべろんに飲み過ぎる事を表現する言葉です。
福岡県久留米市の酒造会社でした。

男衆はみんなこの響きが気に入って、
ガンガンやってる様子。
今頃は、どっぺんどろり でしょう、きっと。(笑

 

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イチョウの新芽がたいへんかわいらしく

2012年04月16日 | つれづれ

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華燭の典

2012年04月16日 | つれづれ



佛前結婚式執行のお手伝いをさせて頂きました。
お寺さまのご子息が、遠く関東の地よりお嫁さんを迎え入れ、
ご住職夫婦はじめ、親族、檀家さんが参席し、
凛とした中、厳かで格調高い結婚式が挙行されました。

お寺さんという特殊なお仕事に携わる家へ嫁ぐというのは、
並々ならない覚悟と勇気が必要かもしれません。
実際、多くのお寺さんが、お嫁さんやお婿さん問題で頭を痛めています。
継承者問題に直結する事柄です。
そんな意味からも、今回の婚儀はこの上なく喜ばしいことです。

山あり谷あり谷あり谷ありかも知れませんが、
しっかりと手をたずさえながら、歩んでいって頂きたいと思います。

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