こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

はじめての巡回布教3

2008年11月27日 | 仏教
見知らぬ土地に出かける楽しみのひとつは、
何といっても食。
旅の目的が仕事であれ観光であれ、
ご当地のお料理を頂けることは、
この上ない喜びだ。

「魚志楼」という料理屋さん。
坂井市三国港にほど近い。
明治から大正にかけて建てられた建物には、
当時の面影がそのまま残る。
ガラガラと引き戸を開け中へ。
まるでタイプスリップしたような♪
廊下には芸者さんの着物が飾られたり、
かんざしや三味線、屏風や掛け軸、火鉢など、
ノスタルジックな気分を誘う小物がずらり。
・・・素敵…。
女将から、土蔵の中を改造してつくられたお座敷に案内された。
残念ながら、なぜ土蔵を?という素朴な疑問は解決しないまま。
昭和半ばまでお茶屋さんだったという魚志楼。
多くの芸者を抱え、格調高いお茶屋として有名だった魚志楼は、
三国港で名を揚げた男どもがその勢いを誇り宴を開いたという。
男たちには憧れの場所だったのだろう。

料理のうまさだけでなく、
時の流れ、歴史を味わいながら過ごすひととき。
おつなものだ。
運良く、解禁直後の越前ガニに遭遇。
・・・これに関しては、あまり多くを語れませぬ。
周囲の妬みを買う結果になりかねないので、
語れませぬ。
語れませぬ。


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はじめての巡回布教2

2008年11月26日 | 仏教
はじめての巡回布教先は、
福井県の瀧谷寺(たきだんじ)というお寺。
このお寺、様々な意味でとんでもなくものすごい。
初っぱなからくじけそう。
北陸を代表する古刹、霊気あふれる境内、威風堂々とした堂塔伽藍、・・・、
萎縮する気持ちを奮い立たせ、
どうにか平常心を取り戻し現場にのぞむ。
何もかもが初体験初感動。
北前船、明朝貿易、・・・。そして
なんといってもぉ浄土真宗。阿弥陀信仰。蓮如さん。
私の話に共感したり面白かったりすると、
手を摺りながら「ナマンダブぅ~ナマンダブゥ~」。
法話の間、折にふれて、「ナマンダブぅ~ナマンダブゥ~」。
退座するときのさよならの挨拶も、「ナマンダブぅ~ナマンダブゥ~」。
で、この人たちは、れっきとした真言宗の檀信徒さん。
真宗門徒でなくても「ナマンダブぅ~ナマンダブゥ~」。

蓮如上人のすごさを思い知りました。
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はじめての巡回布教1

2008年11月25日 | 仏教
仏教の諸宗派には、
本山が指定したお坊さんを全国津々浦々に派遣し、
仏さんの教えを宣布する布教活動のためのシステムがある。
自らの在籍する寺院をやりこなすだけでも、
日々悪戦苦闘するお坊さんの多い中、
一週間前後の時間をこの巡回布教に費やせる人は、
全国広しといえどもそうはいらっしゃらない。
そういう意味では、選ばれし坊さん。

今回、北陸地方に派遣予定であった栃木県のお坊さんが、
急に体調を崩されて巡回が不可能になった。
そこで私にその大役が。
巡ってきたご縁は、余程の理由がない限り出来るだけ有り難くお受けする、
という基本方針の私。
期間中、既に入っていたご法事の予約を別の日に変更していただき、
(もちろん理由を説明して)
いざ出陣と相成りました。
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豊かなひととき

2008年11月24日 | つれづれ
同い年で住職もつとめる友人が、ライブコンサートを開催。
会場は、お隣町にあるお寺さんの本堂地下。
いつもは、文化ギャラリーとして開放されている場所だ。
気楽な気持ちで鑑賞するつもりが、
私まで友情出演する羽目に。
一週間のにわか仕込みだったけれど、
結構楽しめた。
それに、息子の同級生やその親御さんたちも協力。
五人の美しいハーモニーを聞かせてくれ、
コンサートに花を添えた。
会場も大盛り上がりで、
友人もご満悦。

たまにはいいねえ。
こんな贅沢な時間を過ごすのも。
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