こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

歴史講話

2018年11月11日 | つれづれ

早朝から、さざさるくの会の皆さんが来山。お寺の歴史のお話を聴講してくださいました。スタートは、潮音院の起源物語を住職婦人が読み語り。みなさん、かなりのめり込んで聴講してくださいました。
潮音院の歴史的な特徴は、一つに、戦国時代の主要ルートにあったことと、平戸松浦藩主のリゾート地であったこと。おかげで、辺鄙な地にあるお寺であるにもかかわらず、厳然と長い歴史を誇ることができているわけです。さらに、近代では、お寺のための駆け込み寺!と呼ばれる歴史があります。いわゆる廃仏毀釈と言われる神仏習合の仏教形態を激しく排斥する運動は、多くの寺院が襲撃され取り潰されていきました。そんな中、避難を余儀なくされた各寺院の仏像やその他の什物がこぞってこのお寺に避難してきたのです。お寺の為の駆け込み寺!と言われる所以です。…とまあ、こんなお話を聞いていただいた後、奥書院に展示してある古文書や昔の棟札を見ていただき、このお寺の歴史をイメージしていただきました。短い時間でしたが、いろんな質問や感想もいただき、そして何よりみなさんのお顔が豊かで和やかにされてて、安堵いたしました。ありがとうございました。合掌
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