こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

蓮の実

2008年08月30日 | 仏教
仏さんのお悟りを象徴する蓮の花。
今年は、桜の花散る頃に株分けと植え替えをしましたが、
美しく咲き誇ったのが、7月頃。
願わくは、8月のお盆を中心にその美しさをたくさんの人に
愛でていただきたかったのですが、なかなか難しいものですね。
来年は、桜の花びらがすべて散り落ちた頃を目処にしてみましょう。

写真は蓮の実です。
子どもの頃、パリパリと食していた記憶があります。
中国医学の世界で蓮の実といえば、
気持ちを安らかにする効果がある代表的な生薬です。
どおりで、落ち着き払った子どもでした。
おかげで、大人になった今、そのしわ寄せで、
心がいやにギラギラしています。
なかなか日本の料理ではお目にかかれませんが、
中華では結構食すことができます。
おかゆやちまき、スープやデザートなど、
さまざまな料理に使われています。
月餅や中華まん、などにも欠かせないものですね。

**********************

参考までに、蓮の実レシピ を。

 1:蓮の実をひと晩、水に浸します。

 2:たっぷりの水で1時間ほどゆでます。
   ほどよく軟らかくなったらざるなどで取り出し、
水に放ちます。

 3:ゆでた蓮の実がある程度冷めたら、
苦味のある芯の部分をマッチ棒などで押し出し、
取り除くことをおすすめします。

 4:下ごしらえが終わったら、デザートなどにご利用ください。
  おかゆ、スープなどの煮込み料理にする場合は、
水で戻さず、そのまま煮込んでしまってかまいません。



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ハーベストタイム 人生の収穫期 

2008年08月27日 | つれづれ
四住期( )

インド人の一部カーストには、
人生の過ごし方に一つの規定があります。

一生を4期に区分して、
(1)学生期(20歳まで)・・・師のもとに入門し、ヴェーダの学習に日を送る。
               厳格な禁欲と純潔な生活。
(2)家住期(40歳まで)・・・結婚し、祭祀などの家長としての義務を
               果たす生活。
(3)林棲期(60歳まで)・・・家督を息子に譲り、
               妻とともに森で暮らす祈りと瞑想の日々。
               祭祀は続ける。
(4)遊行期(最後まで)・・・ヴェーダの祭祀を含む一切の義務と、
              この世を放棄しての遍歴生活。

一般には、四住期とよばれるものです。

これを知れば、
インド人の人生設計に、あこがれる人も多いことでしょう。
ところが現実はそんなもんじゃありませんよね。

今般、長崎県民大学では、とても興味をそそられる企画が
実行されようとしています。
以下、転載しますので、ご覧遊ばせ。

        ***********

自問してみましょう。
自分の家のまわりの小道が、どこに続いているのか知っているかと。
この1週間何人の職場や家族以外の人と、言葉を交わしたかと。
自分が職場を退職したとき、何人の友人が自分に残るかと。
立ち止まることもなく、働くために働いていないかと。
統計によると、退職男性の場合、
3分の1にあたる方々が友人がいないと答えています。
汗水流して働いたあげく、
ゴールにそんな惨めな状況が待っている人生でいいのでしょうか。
まるで、明日かたづけようと思いつつ一生片づかない机の上のように、
雑然と、そう、ただ雑然と日々を散らかして生きていませんか。
豊かに生きる。
ふり返れば誰しも、学生時代思い描いていた光景がありました。
かなえよう、昔からの夢。
やり残していること、仕事のためにできなかったこと。
眠っていた夢を起こしましょう。
そのための新企画『浜んまち界隈キャンパス』が開催されます。
大人の入門講座。長崎の中心商店街 浜んまち界隈にある数十店舗で、
お店の方が講師となって、新生活の入門講座がひらかれます。
歴史講座、アート入門講座、食の講座、スポーツ・健康講座など。
豊かな生活に切りかえていくためのヒントに出会ってください。
交流の拠点となる馴染みの店が、あなたにできるかもしれません。
くわしくは、こちらのサイトで紹介。クリック!
(講座名をクリックすると申込先も出ます)。
http://www.manabi.pref.nagasaki.jp/h/index.html

開催日は11月の3連休なんですが、
予約が必要で人数も限られていますので、
早めにお申し込みを。
各店舗を巡るツアーを組んでもいいですね。
人生の収穫期のために。
コメント (5)
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マントヒヒまんだら

2008年08月22日 | つれづれ
ここ数日、やっとのんびりできる環境が整ったので、
家族でのんびり動物園へ出かけた。
車で三十分ほど走ったところにある小さな動植物園。
とりたてて珍しい動物が飼われているとか、
楽しいイベントが開催されているとかいうんじゃないけれど、
ただ、動物たちを見つめているっていうのが、
とても好きで。子どもたちなどほとんど体つきは大人だけど、
結構喜んでつきあってくれる。伴侶もしかり。
特に、マントヒヒや象さんはいい。
象さんと対面しながら色んなことを話しかけると、
それなりの表情をしながら返してくれる。
相手にしてくれるというだけでも、こっちとしては充足する。
マントヒヒの世界は圧巻だ。
取り巻きを多く抱えて偉そうに権威を振りかざすボス。
ひたすら我が道をいく者。
じ~っと静かに目を閉じて瞑想三昧の者。
他人へちょっかいばかり出している者。
自分の非を巧みに他人に押しつける者。
そんな様子を高見から黙って観察している者。
・・・
こんなマントヒヒたちの生き様を眺めていると、
人間社会とも共通の要素が多く見られて、
とても興味深い。

それにしても、・・・なごむ。

コメント (2)
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送り火 花火

2008年08月16日 | つれづれ
ま、これも送り火ですね。

今年の町内の夏祭りは、
残念ながら雨のために中止されましたけど、
打ち上げ花火だけは決行されました。

雨上がりの涼しい空気の中で見る花火は、
夏の終わりを感じさせてくれます。
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送り火 精霊流し

2008年08月16日 | 仏教
暑いお盆でしたが、
今年も多くのご先祖さまが帰省され、
そして、15日の昨夜、お帰りになられました。

また同じように、
都会へ移り住んでいる方々も帰省を終わり、
両日中には多くの方々が日常の場へと帰って行かれます。

当地の精霊流しは、
長崎市でおこなわれるような極端な賑やかさや派手さはありません。
港に設営された会場に、
各家がそれぞれに「精霊ごも(舟)」をお運びして、
読経とご詠歌の流れる中に、
一年ぶりの出会いと別れを惜しみながら
しめやかに、そして静かに出帆されていかれます。

少しづつ小さくなっていく
色とりどりの灯籠を見つめながら。
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