こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

ご案内

2006年09月29日 | 仏教

 ご案内です。

「間違いだらけのメンタルヘルス」

                 ~こころの過労にご用心~ 

講話:野田文隆 氏 British Colombia大学精神科 Adjunct Professor                                            

             大正大学人間学部教授・精神科医 

 

●日時: 10月17日(火曜) 14時から

●会場: 長崎県佐世保市 青蓮寺本堂 (佐世保市白岳町339)  

       JR九州 佐世保線日宇駅より徒歩5分

       JR佐世保駅よりタクシーで約10分

 フォーラムでは、精神科医としてご活躍中の野田先生をお招きし、「こころ」の病にまつわる基礎的な知識を学びながら、誰にでも起こり得る「こころ」の過労に対する上手な向き合い方を考え、学んでみたいと思います。

 会場整理の都合上、ご参加には事前の申し込みが必要です。参加希望の方は、お名前と連絡先をお伝え下さい。

問い合わせ先:智山教化センター ℡03-3431-5218 fax・・・-5219   

         :青 蓮 寺     ℡0956-31-6705 fax・・・-6706

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

憂愁な坊主

2006年09月28日 | つれづれ
お寺の鐘を、ヘリコプターで
高さ100メートルの上空までつり上げ、
地面に惹かれた鉄板めがけて切り落とす。

落ちた瞬間に鳴り響く鐘の音が、
果たして何メートル先まで聞き取ることができるのか?
という「トリビアの泉」での実験番組。

このTV番組は、子どもたちも好んで視聴する、
所謂親の視聴許可済みの番組だ。
残念ながら、ネタが燃え尽き果ててしまい、
来年までお休みするらしい。
そこで最終の放送になったその締めくくりがこの実験。

某寺院で使用しなくなった鐘を、
そこの住職が魂抜きの作法をして、
ただの鉄の塊にして実験開始、という。

・・・?????

お寺の梵鐘は、匠の伝統を代々引き継いだ専門の職人(匠)が、
たいへんな時間をかけて精魂込めて丁寧に造りあげていく。

お寺が梵鐘を供えるときには、
お檀家や信者さんが、
それぞれの思いを込めた多額の寄付をして
初めて整備される。

そして、それ相当の時間の流れの中で、
地域の人々へ佛の音声とともに時刻を告げ、
毎日の生活を見守り続けてきた、はずだ。

梵鐘ひとつの中に、そんなさまざまな背景が見えてくる。

それを、娯楽番組の一こまのために、上空100メートルの高さから
落としてしまうという愚行。

そんな企画をする制作会社にも、
それを了承してしまう寺院関係者にも、
仏罰があたらないことを祈るばかりだ。

テレビに出ていた住職さんの掛けた袈裟が、
私の掛けてる袈裟と同じ紋がついていたように見えたのも、
深い憂愁に閉ざされる原因だ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いろいろあって・・・、それがいい。

2006年09月27日 | 仏教
いつも以上に、ご法事でたてこむ。午前も午後もご法事ラッシュ。
4軒目からは自宅へ訪問。
次の自宅訪問予定時間も差し迫っていたので、
読経の後にお話をするいつもの形を変更し、
頭からお話をさせていただく。
忙しくてエキサイティングしているせいか、
いつもより話題に切れがある。(自画自賛・笑
すると、それに呼応するかのように、
参列者もエキサイト。
次々に質問やら意見が述べられる。
私も楽しくなってきて、すっかりフリーディスカッション状態。
・・・
気がつけば、すでに40分近く経過している。迫りくる予定時間。
・・・しまった!読経する時間がない!
「本日のご法事は、私の話と、皆さん方とのディスカッションを持って、
 年忌供養とさせていただきます。」
と、シャアシャアといえる勇気もなく、
とりあえず大急ぎで般若心経を一巻だけお唱えして、
その場を失礼した。

 後日お参りに来られた施主曰く。
「法印さん、みんなよろこんどったですよ。
うちの法事はいつもあれでやって下さい!」。

これきいて、ちょっと安堵。しかしいささか複雑。

でもまあ、たまにゃあ、いいかな?!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋のお彼岸しめくくり

2006年09月26日 | 仏教
 秋のお彼岸は、毎年恒例の「大般若さん」で締めくくられる。
「だーいはんにゃはらみったきょうかん~・・・・・」と
大声を唱えながら転読していく法要だ。
「大般若さまは、耳が不自由でいらっしゃるから、
大きな声でとなえんと、聞こえんとぞ」と、幼い頃、
村のお年寄りから聞かされた。

 正確には、「大般若転読会(ダイハンニャテンドクエ)」。
大般若経というお経を600巻転読する。
実際には、時間的な制約やお坊さんが少人数ということもあって、
一部分の転読。

 お釈迦様の教え、「空」を体得して、一切の苦厄を消し去り、
心の内側に住む怨敵を追い払い、五穀豊穣や村内安寧(そんないあんねい)を
祈念し、人びとを幸福な生活にみちびいてゆくことを目的とした大法要だ。

 この大般若会には本堂に十六善神様の掛軸を祀る。
まん中の仏さまはお釈迦さま。
 お釈迦さまの右手前で、獅子にまたがった文殊菩薩、
「三人寄れば文殊の智恵」というように智恵を代表する仏。
 左の方に、文殊菩薩と向き合って象に乗った普賢菩薩。
普賢菩薩は仏さまの慈悲の象徴だ。
 慈悲と智恵の徳を二人の菩薩がそれぞれ代表する。
 お釈迦さまの左右に八人づつ、剣や槍や斧などを持った
恐ろしい顔、これは十六善神。大般若経を守護し、仏法を信ずる者を守護。
 このほか、やさしい顔の法涌菩薩、泣き顔をした常啼菩薩、
ともに大般若経に深い縁のある菩薩たちだ。

 それから一番前の方、向って右に、お経を沢山背負ったお坊さんいる。
この方が大般若経をインドから中国に持ち帰って、
漢文に翻訳された有名な玄奘三蔵法師(げんじょうさんぞうほうし)。

 玄奘三蔵法師と向き合って左の方に、
シヤレコーベをネックレスのように首にぶらさげている赤鬼。
これが深沙大王という悪魔の王様だ。
昔も昔、今から千年以上も前のこと、唐の国からはるばる天竺に渡り、仏教を
研究してお経をたずさえて帰る坊さんがあると聞くと、
深沙大王は途中の砂漠に待ち伏せして、そのお坊さんを殺害し、
仏教が外国に伝わることを妨害した。
ぶらさげたシャレコーベは、そうして殺したお坊さんの骸骨。
孫悟空が活躍する「西遊記」にも出演するね。

ところが玄奘三蔵法師が唐から天竺に渡り16年の間、
仏教を研究し大般若経をはじめ、数多くのお経を持ち帰るとき、
深沙大王は不思議にも善心を起こし、
今までの悪魔が仏法の守護神にかわる。
玄奘三蔵の一行を無事唐まで送り届けてくれた。
そうした因縁により、深沙大王も仏法守護神の一員として祀られている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ともに白髪の・・・・

2006年09月25日 | つれづれ
過度のストレスで、十二指腸潰瘍や毛髪が部分的に抜け落ちたりとか、
いろんな症状が表に現れることは、自らの体験からもよく理解している。

今朝の朝刊の隅っこに、
ひとつの実験結果が書かれてあった。

夫婦を対象にしたデータ。
皮膚に人工的な傷を付け、
その傷の治癒経過を比較する実験だ。

夫婦喧嘩をした後だと、
治癒までの時間が長く、
夫婦間で問題解決のための話し合いを前向きにした後だと、
治癒時間が短い。

また、仲のよい夫婦と仲の悪い夫婦とでは、
60パーセントも完治能力に差が出てくると。

・・・要するに、
ストレスと免疫力との関係性が、
科学的に実証された、ってことだな。

免疫力って、生命力の大切な部分だから、
無視できる問題じゃない。

夫婦間に冷たい風が吹いてたら、
生命力も衰える。

仲むつましい夫婦生活は、
それだけで多くの幸せを呼び寄せる。
でま、まあ、
けんかしてもいい。
その後は、必ず前向きなコミュニケーション。

語り合うことの大切さ、つくづく感じるなねえ。


・・・
あ~、なるほど、そうかああぁ。
男性の平均寿命が女性に比べて短い理由が、
わかるような気がするぅ。

ねぇ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする