こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

即身成仏でうち勝つ

2010年07月31日 | 仏教
お釈迦は、

「怒らないことによって怒りにうち勝て。」

「善いことによって悪いことにうち勝て。」

「わかちあうことによって物惜しみにうち勝て。」

「真実によって虚言にうち勝て。」

とおっしゃってます。


私たちは、それぞれいろんな葛藤の中で生きています。
そんなとき、自分のふがいなさや、心の弱さにひどく落ち込んでしまったりして。
また、マイナスな出来事を他人のせいにしてみたり、
自分以外のものやコトにその責任をかぶせてしまったりと。
・・・ついついやってしまいます。

仏さまは、そんな私たちの力量をよくよくわかってらっしゃいます。
そんな私たちに必要なことは、
ともかくコントロールされた心からのぞみなさい、と。
仏の生き方をやんなさい、と。
仏さんだったらどうするのか、
仏をまねなさい、仏になんなさい、と。
さすれば、自分自身にうち勝つことができるよと。
決して他人の問題じゃない。
この身このまま仏さんになって生きる、ってこと。

これ、「即身成仏 ソクシンジョウブツ」。


*画像は、今年の蓮。
 いつもですと、春先に株分けの手入れをするんですが、
 今年は、サボってしまいました。
 にもかかわらず、咲いて下さいました。
 ありがとね。
 かなり小ぶりになっちゃいましたけど、
 これも可憐で美しい。
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光明のそそぐところ

2010年07月30日 | 仏教

画像は、
経本のカバーです。
檀信徒のみなさんに貸し出すための経本が、
傷まないようにと、
あるお方が作って下さいました。
布と和紙をうまく使った手つくりです。
これで、経本が二倍長持ちしそうです。
ありがとうございました。



路傍に咲く雑草の一輪を見て、
「わ~、かわいいねえ、きれいだねえ~」って感動したり、
他人様のことは一切口にせず、
いつ会ってもニコニコ笑顔で、
自分に厳しいけど他人様にはあたたかく、
不平不満ひとつもこぼさず、
ありがとうと、おかげさまを地で生きている人って、
確かにいらっしゃいますよね。
そういう人に対面すると、自然と手を合わせたくなります。
おそらくこの人は、仏さまに違いないです。
とっても幸せな人生に違いありません。


坂村真民さんの詩にこんなんがありました。

光だ光だ
 と云う人には
いつも光が
 射してくるし
闇だ闇だ
 と云う人には
いつまでも 
 闇が続く

     

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はかない人生なんてない

2010年07月29日 | 仏教
はかない人生なんてない。

役目があってこの世に生まれる。

役目果たせばステップアップ。

はかない人生なんてない。

仏のいのちつないで生きる。

バトンタッチで新たな人生。

はかない人生なんてない。

見えない縁ですべてが生まれる。

こだわり捨てておおらか人生。
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これからが

2010年07月27日 | 仏教
むかし、ともにあつい夏を過ごしていた仲間たちと、
久しぶりに出会いました。
内外の子どもたちのための様々な企画運営を
一緒にやってきたスタッフたちです。
あのころ青年だった彼らは、
もう50才の大台に。
昔を懐かしんでると、
仲間の一人が、「じんせい~~~ごじゅう~~ね~~~ん」
と、織田信長が好んで謡ったと言われる一節を。
で、急にトーンダウン。
A:「むかしだったら、もういつ逝っても結構な年齢だね。」
B:「何か先細りの話題しか出なくなる年齢だなあ。」
皆:「・・・」
C:「なんかやりたいねぇ。昔とは身辺の環境も変わったしさ。」
D:「だなあ。」

なんて会話を交わしていると、
こんな法語を想い出しました。

これから

これまで

決める



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エコも濁ればエゴとなり

2010年07月22日 | 仏教
エコな地球環境をめざした技術革新はめざましく、
でも、その裏には大量消費を目的としたとても矛盾する現実が見えますよね。
限られた地球資源を大切にしなければならないことが、
エコイズムのポイントだとすれば、
これまでのような経済成長とはハッキリくっきり決別して、
「持続可能なほんわか社会」を構築していきましょう!
って声高らかに宣言してくれるようなリーダーがいてくれたら、
わたし、何票でも投票しちゃうけど・・・。笑

着るモノ、食べるモノ、住む家、・・・。

着物なんてビックリするような値段で、ドンドン買わせてドンドン消費させてます。
んで、それに踊らせられてついつい買ってしまう私はエゴイスト。
良い素材の生地でしっかりつくられた着物をなが~く大切に愛用する。
お坊さんの衣なんて、購入するときは目玉が飛び出るほどですけど、
大切に使えばすごく長持ちします。大正時代に仕立てた祖父の衣は、
まだまだ現役です。
高価だからたくさん買うわけにはいきませんけど、
なが~く使える。これ、エコリスト。

こないだビートたけしがこんな事言ってました。
”立ち食いそば屋に行列して、
安いそばをすごい勢いで食うような下品な日本人ばかりになった。
メシは、3度食べるのを我慢して一回にしなさい。
そのかわり、1000円の食事をゆっくり優雅に味わいなさい。
昔の教育は、そんなことを教えていた。
教育から芯が抜けてる。”

家や車って、もともと高額なモノですから、
そう簡単にはいきませんけど、
考え方としては、衣・食と同じです。
昔は、職人さんが造ってました。家も車も。
宮大工といわれる人は、一生にいくつの寺社仏閣を造るのでしょう。
おそらくビックリするするほど少ないと察します。
でも、その建物には軽く100年や200年の命が吹き込まれます。
私たちの住居にも、同じ感覚を持ちたいものです。
これが本当のエコ住宅。
発注してアッという間にできあがる住宅は、エゴ住宅。

車。高速道路が無料化で燃料バンバン消費するし、
エコカー減税も後押しして、ブリキのおもちゃみたいな車が
バンバン生産されてる。
車こそ、職人さんにガッチリ作ってもらいたいものです。
一度購入した車は、孫曾孫の時代まで愛用する。
これぞ本当のエコカーにちがいない。

みんながそんな気概なら、
とても上品な環境社会になれるんじゃないかしら?
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