模型工作を再開するに当たり、
昨日の件に触発され、流れ流れて持っていた
こんなのを取り出してきました。
昭和32年、ナニワ工機と読めます。
鑑定してもらった昨日の古物商友人MKによると、変形している上に、剥離も酷いので商品価値はないとのこと。
これ、札幌市電の320型のどれかということは調査でわかりました。
320型は5台が廃車後に保存された後、
321は交通局で保存展示。
323が盤渓に(平成5年頃解体)
325がキリスト教施設に(平成20年解体)
326が流通センターの会議室に
327も団体が引き取り利用(昭和末期に解体)していましたが、
現在は残ったものが綺麗に管理保存されています。
ということはこれのうちどれかってことで。
商品としての価値は無くとも、
私にとっては重要な資料として取ってあったのでした。
塗 料 !
昔の札幌市電の色を解明するのに、必要な資料なんですよね。
面倒くさがって詳しくやっていなかったんです。
ピンセットではがして調査開始。
暗い緑~明るい緑
こんな感じで、右から左に4色が現れてきました。
一番左は、保存時に塗装された色ではあると考えられます。
それでも制式色っぽいです
これは321ですが、実は保存された323も325も326もこの非ワンマン色に塗られてから搬出されているんですよ。
確か。
(この321は昭和59年くらいに一度塗りなおされていますので、その当時の札幌市電色と考えられます)
321が保存再塗装された当時の札幌市電色
321最終廃車姿は
321でもこのようにワンマン色でした。
(ピンク色のHゴムがさらに素敵。気持ち悪い色ですが・・・子供のころの祖母の家に行く時の電車のゴム色記憶はこれですね)
今気が付く。
ピ ン ク の エ ッ チ ゴ ム
いやーーんww
というか、既にこの写真で広告枠だけが色味異なる形で塗り残されていますね。
ですから表面の濃い緑は、この時期から塗られた塗料~廃車整備時までのものではないかと推測。
次が、恐らく広告枠に見える明るい褪せ気味の明るい色が、結構驚いています。
予想外に明るい。
京王グリーン車ッぽい。
私の持っているほかの写真では
先日解体された325の現役最終姿があります。
このときの色ではないかと推測。
321末期の広告枠に残る色がこれだったんですね。
この色の塗装幕は2層あり、同じ色が2回塗られたことを意味していました。
写真で見ると汚損が進んでいますけど、結構明るい色だったんですね。
325の末期保存姿はこれ。
ね?
ワンマン部品はあるのにワンマン帯が無いでしょ?
ちなみに326は
ノンオリジナルカラーです。
さて話は戻り
その下の層は暗い色になって、新製時と思われる色はさらに濃い暗い色になっています。
想像ですが、暗い色は昭和30年代後半からのこの系統色になった時の色。
一番下の層の濃い暗い色は昭和32年、この形式から始まった緑とベージュの時の色でしょう。
これより以前は濃いブルーとイエローの東急や小田急の旧色の様な色でした。
(道産子電車200型は新製時、グレーピンクとベージュでしたけど)
かみそりで慎重の塗装を剥いでいきます。
サンプルをなるべく大きく取り扱います。
割れそう><
これはワンマン化初期当時の色と思しき色。
ぺりぺり・・・
4色はっきり。2色目も2層はっきり。
削ぎ取り削ぎ取り・・・。
分類。
こんなになってはあんまりなんで、全剥離を決意。
ボロッと取れる塗装。
黒い、砂状のゴミが挟まって封入されています。
未舗装道路が多かった当時の名残でしょうか。
見事に5層剥離になった部分。
さて、このあとは薬品と真鍮ブラシによる除去に入りましょう。
塗装剥離に強い薬剤といえば、苛性ソーダですが、これはアルミなんで使えません。
てなことで様々な石油系溶剤で剥がして行きました。
お外でラリリそうになりながら・・・。
万力で字具作ったりして、ゴムハンマーで叩き伸ばして平らに直し・・・。
剥がした!
真鍮ネジも切られていますが、勿体無いのでエポキシで接着。
こんなネジ今買えないですもの。
傷も凄いですが、全剥離完了。
この昭和32年のナニワ工機で調べると
札幌市電320型7台のほか
結構撮影しており
京阪1900系の最後の二本であった1919Fの3両目、1952(確認できるのはこれくらい?)
土佐電鉄の700型7台
伊予鉄道の59~62
このほかには京都市電1900型全車(広島電鉄に10両以上現存)が該当する模様。
このあと、オブジェにするべく、調色&再塗装してボードに貼り付け用という魂胆。
塗料はTOYOで分析の後、ラミネートしていきます。
PANTONEのチップ買おうかなぁ・・・
もう東洋インクチップの時代ではないか?
↑またこれでよからぬことを考え付いたわたくし
↑引き続き里親募集
会社で使わなくなったものを、ごみとして出すには忍びないので・・・
友人が準備している古道具屋の開店準備場所に持ち込んでみた。
ぬおおおおおおおおお。
なんかすげー。
おおお。
こんなん仕入れたん?
わが工作テーブルから納品された車両がこんないい場所を貰っています。
琺瑯看板など懐かしげなものが一杯です。
士別軌道のサボじゃないか!
すっげーーーーーーー!
汽笛とか。
えーっと・・・本物ですねぇ。
良くこんなものが手に入るねぇ・・・。
夕鉄の駅にあった料金表。
打ち捨ててあったものを譲って貰ったんですって。
値段が付いたことに元の保管者もさぞびっくりでしょう。
凄いよねぇ。
定山渓鉄道のものというテールライト。
これも凄いな。
考察してみると・・・黒でしょ?
昭和18年とか書いてあるのよね。
1943年かぁ・・・・。
定山渓鉄道国鉄型SLのC121が生産された翌年。
今のところ考えられるのはないわけではないけど、黒で残ったこの部品は、貨車関係を調べつくしきれて居ないものの、クハ601・
602の連結面くらいしかないので、それかなと邪推。
部品的には標準的な小糸のテールライトであり、プレスラインなどは戦中省電から多く見られる型式とさらに邪推は進む。
流石に削るわけにも行かないけれど。
ひょっとして省電~東急に流れ、部品シャッフルの後に定鉄2200型として部品が取り付けられていたもの・・・
かもしれぬと妄想猛々しく。
資料ひっぺがえすと、レイルマガジン1986年12月号に
定鉄に旅立つ2200型となった東急3600型写真。
こんな写真があって、テールライトは黒のようだ。
ワクワクしてくる反面、この車両の末期は
クリーム色に塗られたテールライトが取り付けられている。
塗料ちょっと削れたところから見えることで解る不思議かな?
まだ山になっていたこのお店予定地。
つい気が盛り上がって
飾り立ててみたりして。
ほんの在庫の一部とか・・・。
恐るべしッ友人MK。
開店にはまだ暫くお時間がかかる模様。
開店までまだ仕入れなどで準備が必要とのこと。
↑札幌県内のどっかにできる予定らしい。
↑目の保養にはなった。価値はわからないけど。
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プリントの再撮影ながら。
なんと100型か200型と思われし創業当時電車との混成写真を入手。
銘わーくすさんとの100型連結もオッケーですね!
さて
HJ様、たびたび申し訳ございません。
メールがどうしても帰って来てしまいます。
3たび恐れ入りますが届くメールを探りたいと存じますのでよろしく御願いいたします。
現在のご連絡数は
HJ様 2個 (ホットメールが駄目なのかもしれません・・・。)
mars様
tasuke様
なべTEA様 2個
なまちょ様
イニシャルでお書きしますが大阪のTT様(ハンドルをいただければ幸いです)
吊り掛け丼様 (メールアドレスを頂いておりませんので個別連絡をいたしておりません)
ほか地元友人のMY、KW、YM、MKを各3個~調整個を確認。
わたくしが6個(地元寄贈分含む)の予定で進んでおります。
合計28個ですので、先頭部ホワイトメタル仕様になると考えられます。
(中継ぎさんからの品質上、最も適切な選択推奨あり)
メタル予備が欲しい方には実費で自薦に発注を承りますので、アフターフォローはありません。
仮に7500を作るうえで、余り分を使いたい場合はエッチングだけとか、
要は事前であれば個別には対応できる可能性はありますのでお含み置きください。
最終個数調整は試作が終わって、本打ちの時にもう一度ご確認します。
その時、もう一回里親募集をします。