八角堂 八角院ともいう。正法寺の境外仏堂で、西車塚古墳の上に本堂を1棟だが建っている。当寺は建保年間(1213~19)善法寺検校祐清(ゆうせい)の創建と伝え、もと石清水八幡宮の西谷にあったものを、明治の神仏分離に際にこの地に移し、建物が八角形であるのに因んで、八角院と名を改めた。もっとも八角といっても通例の八角円堂ではなく、正方形の四隅をやや大きく切り落としたような平面で、四方に扉がついている。慶長年間(1596~1615)に豊臣秀頼の再営とつたえる。堂内に安置する本尊阿弥陀如来坐像(重文・鎌倉時代)は像高2.8m、光背も大きく4.8m、反りがないのが注目される。
右の大師堂に安置する元三(がんさん)大師座像(重文・鎌倉時代)は像高82cm、彩色で大師72歳の像といわれ、写実性に富んでいる。いずれも石清水本宮三の鳥居内にあったものを、明治初年に移したものと伝える。
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