「俺は、奨学金って、合理的だと思うんだよね」
と、年明け早々、お得意さんから言われた時、
私は、キョトンとしてしまいました。
「今、いろいろ問題になっているのだけど、
学生支援機構の場合って、成績が5割以上取得、留年なしが基準とした、
修業年限で卒業しなければならない。
要するに頑張って勉強する未来の社会人を、
税金で支援する制度なんだよね」
「そうですね」
「でも、おかしいと思わない?
住宅ローンやその他ローン、同じ借金なのに、
奨学金だけ問題になるって」
「確かに」
奨学金は、返せないは同情されても、住宅ローンは同情されない…
よくこのお得意さんは昔話をされます。
私とは20歳近く年齢も違うので、高1のわが子から見れば、祖父のような年齢です。
田舎と言うこともあり、中学の同級生の半分は、
中卒で、都市部に集団就職をしていた。
数年で帰ってくる人もいれば、縁があって、都市部でずっと暮らす人もいた。
そんな環境下で、農家の長男だったお得意さんは、大学まで進学。
長男が家督も財産も継ぐのが当たり前の地域だったので、
親戚中が進学に反対する中、
亡くなった祖母が、
「どのみち、この子のものになるのだから」
と、鶴の一声で、田畑を売って、進学をしています。
今考えれば、正解です。田畑は、今価値は、ほぼありません。
「俺の時代は、長男は確かに優遇はされていた。
俺もそうだし、近所中、長男だけが高校や大学に進学している。
それは、家督を継ぐと同時に、親兄弟の面倒も見ると言うことなんだ」
「面倒?」
「墓の管理や寺神社の付き合いはもちろん、介護も含むし、
兄弟の結婚のために奔走する。
だからこそ、見合いも盛んだったのかもしれない。
もし、病気がちの兄弟がいれば、死ぬまで面倒を見る」
財産を受け継ぐと言うことは、それだけ面倒も受け継ぐと言うことなのか…
「今親ガチャとか言うけど…」
「はい」
「確かに子どもは親を選べれないけど、
何でも子どもの希望とは、現実はならないじゃないかな」
「はい」
「奨学金が合理的と言うのは、自分の学歴を自分で負担する。
だって、その学歴を持って、将来職に就くわけじゃない。
例えば、親が負担して、将来介護をするならわかるけど、
言ってみれば、親はお金は出すけど、そのあとは、
子どもは中々親とは暮らすことはない。言い方は悪いけど、老後は、自分でどうにかするしかない」
「確かに、教育費と老後、全部出したら、大変ですよね」
「もし、4年制大学を国公立ひとり暮らしをしたとすれば、
地方の下宿でも、ざっと1000万円はかかる。
都市部なら、もっとかかる。
これが6年や院に行けば、更にかかる。
私立になったら、学部によるけど、家が建つぐらいになる」
「かなり大変ですね」
「そう考えたら、将来の自分を手助けしてくれる奨学金って、合理的じゃないかな。
自分の将来の武器を貸してくれるのだから」
と、おっしゃっていました。
確かに、その家庭ごとの話になりますが、
何千万も、大学進学で出して、老後は自分でとなると、
かなりのリスクになります。
それが一人とは限らない。
そう考えると、子どもには、奨学金で行ってもらって、
老後は、自分で準備していくと言うのは、いいかもしれないなあと思えました。
実際、ママスタを見ても、介護は、どのお嫁さんも嫌がっています。
お金があれば、ヘルパーさんを頼むことも、
施設に入ることも出来ます。
まだ、わが子には話していませんが、きっと嫌がるだろうな(苦笑)。
と、年明け早々、お得意さんから言われた時、
私は、キョトンとしてしまいました。
「今、いろいろ問題になっているのだけど、
学生支援機構の場合って、成績が5割以上取得、留年なしが基準とした、
修業年限で卒業しなければならない。
要するに頑張って勉強する未来の社会人を、
税金で支援する制度なんだよね」
「そうですね」
「でも、おかしいと思わない?
住宅ローンやその他ローン、同じ借金なのに、
奨学金だけ問題になるって」
「確かに」
奨学金は、返せないは同情されても、住宅ローンは同情されない…
よくこのお得意さんは昔話をされます。
私とは20歳近く年齢も違うので、高1のわが子から見れば、祖父のような年齢です。
田舎と言うこともあり、中学の同級生の半分は、
中卒で、都市部に集団就職をしていた。
数年で帰ってくる人もいれば、縁があって、都市部でずっと暮らす人もいた。
そんな環境下で、農家の長男だったお得意さんは、大学まで進学。
長男が家督も財産も継ぐのが当たり前の地域だったので、
親戚中が進学に反対する中、
亡くなった祖母が、
「どのみち、この子のものになるのだから」
と、鶴の一声で、田畑を売って、進学をしています。
今考えれば、正解です。田畑は、今価値は、ほぼありません。
「俺の時代は、長男は確かに優遇はされていた。
俺もそうだし、近所中、長男だけが高校や大学に進学している。
それは、家督を継ぐと同時に、親兄弟の面倒も見ると言うことなんだ」
「面倒?」
「墓の管理や寺神社の付き合いはもちろん、介護も含むし、
兄弟の結婚のために奔走する。
だからこそ、見合いも盛んだったのかもしれない。
もし、病気がちの兄弟がいれば、死ぬまで面倒を見る」
財産を受け継ぐと言うことは、それだけ面倒も受け継ぐと言うことなのか…
「今親ガチャとか言うけど…」
「はい」
「確かに子どもは親を選べれないけど、
何でも子どもの希望とは、現実はならないじゃないかな」
「はい」
「奨学金が合理的と言うのは、自分の学歴を自分で負担する。
だって、その学歴を持って、将来職に就くわけじゃない。
例えば、親が負担して、将来介護をするならわかるけど、
言ってみれば、親はお金は出すけど、そのあとは、
子どもは中々親とは暮らすことはない。言い方は悪いけど、老後は、自分でどうにかするしかない」
「確かに、教育費と老後、全部出したら、大変ですよね」
「もし、4年制大学を国公立ひとり暮らしをしたとすれば、
地方の下宿でも、ざっと1000万円はかかる。
都市部なら、もっとかかる。
これが6年や院に行けば、更にかかる。
私立になったら、学部によるけど、家が建つぐらいになる」
「かなり大変ですね」
「そう考えたら、将来の自分を手助けしてくれる奨学金って、合理的じゃないかな。
自分の将来の武器を貸してくれるのだから」
と、おっしゃっていました。
確かに、その家庭ごとの話になりますが、
何千万も、大学進学で出して、老後は自分でとなると、
かなりのリスクになります。
それが一人とは限らない。
そう考えると、子どもには、奨学金で行ってもらって、
老後は、自分で準備していくと言うのは、いいかもしれないなあと思えました。
実際、ママスタを見ても、介護は、どのお嫁さんも嫌がっています。
お金があれば、ヘルパーさんを頼むことも、
施設に入ることも出来ます。
まだ、わが子には話していませんが、きっと嫌がるだろうな(苦笑)。