前回「柄前制作(その2、柄下地&角頭)」(2011年11月28日)で途中経過を紹介中の柄前工作ですが、角頭が仕上がりました。(前々回「柄前制作(その1)」はこちら!)
角頭とは、刀装具の柄頭を水牛の角などで作ったもので、献上拵など最高級の拵え様式にも見られるポピュラーな部品です。
その様式は、時代や地域によって若干の違いがあります。
また、角頭の工作は、拵え一つ一つに合わせた加工が必要です。
ただ湾曲した楕円ではなく、若干卵型になる場合など、微妙に上下非対称型をしています。ちなみに、楕円の中心は真ん中ではありません。
今回の角頭は、江戸期の拵えの再現になりますので、当然時代考証を徹底する必要があります。
そのため、今回は同時期の角頭を考古学者の先生からお借りしてきました。
左の二つが本歌です。漆の剥げた部分から、和牛の角であることが分かります。
私が用いている角は、和牛の角ではありません。
江戸時代は高級品だったのですが、逆転現象がおきて、今では和牛の角の方がほとんど手に入りません。
刀身は、サビ身ですが、典型的な新刀特伝です。
昨今、時代考証がメチャクチャの新作拵えを目にしますが、当工房では、極力本来の工作を心がけています。
また、バランスや使用感、帯刀感といった実用の美を加味することもとても重要な作業です。
角頭とは、刀装具の柄頭を水牛の角などで作ったもので、献上拵など最高級の拵え様式にも見られるポピュラーな部品です。
その様式は、時代や地域によって若干の違いがあります。
また、角頭の工作は、拵え一つ一つに合わせた加工が必要です。
ただ湾曲した楕円ではなく、若干卵型になる場合など、微妙に上下非対称型をしています。ちなみに、楕円の中心は真ん中ではありません。
今回の角頭は、江戸期の拵えの再現になりますので、当然時代考証を徹底する必要があります。
そのため、今回は同時期の角頭を考古学者の先生からお借りしてきました。
左の二つが本歌です。漆の剥げた部分から、和牛の角であることが分かります。
私が用いている角は、和牛の角ではありません。
江戸時代は高級品だったのですが、逆転現象がおきて、今では和牛の角の方がほとんど手に入りません。
刀身は、サビ身ですが、典型的な新刀特伝です。
昨今、時代考証がメチャクチャの新作拵えを目にしますが、当工房では、極力本来の工作を心がけています。
また、バランスや使用感、帯刀感といった実用の美を加味することもとても重要な作業です。