上杉家に伝わる合口様式の拵を制作しました。
この拵えの様式は、上杉謙信の好みで考案されたと言われる、特殊な合口形状になっています。
本歌の特徴は、柄頭が大きく張り、鞘の形状も刃方が薄くなるなど、刀身に合わせて作られていることです。
そして最大の特徴は、何といっても鍔を用いずに合口拵えとしていることです。
恐らく、前時代の腰刀拵の特徴が反映されているのだと思います。
今回の上杉拵は、脇差のために製作しました。
ちなみに、刀身はヤフオクで購入した錆身の肥前刀?(¥36000送料込み)、現在研磨中です。
ハバキは、同じくヤフオクで購入したもの(¥1500送料込み)をリフォーム。
柄縁金具もヤフオクで落札(¥2000送料込み)、銅製に銀着せ、金製の五三の桐紋があしらわれた生まれの良さげな品をチョイス。
鮫皮には漆を塗り、水牛の角にてギリギリまで大きな柄頭を制作しました。
鞘は、刀身を落札した時に付属されていた危険防止程度の物ですが、江戸時代初期の鞘でしたので破損部(鯉口、栗型、コジリ)を修復しました。
修復の過程につきましては、追々アップします!
Amebaブログでも、更新中→「謙信公拵」(2013/4/10)
この拵えの様式は、上杉謙信の好みで考案されたと言われる、特殊な合口形状になっています。
本歌の特徴は、柄頭が大きく張り、鞘の形状も刃方が薄くなるなど、刀身に合わせて作られていることです。
そして最大の特徴は、何といっても鍔を用いずに合口拵えとしていることです。
恐らく、前時代の腰刀拵の特徴が反映されているのだと思います。
今回の上杉拵は、脇差のために製作しました。
ちなみに、刀身はヤフオクで購入した錆身の肥前刀?(¥36000送料込み)、現在研磨中です。
ハバキは、同じくヤフオクで購入したもの(¥1500送料込み)をリフォーム。
柄縁金具もヤフオクで落札(¥2000送料込み)、銅製に銀着せ、金製の五三の桐紋があしらわれた生まれの良さげな品をチョイス。
鮫皮には漆を塗り、水牛の角にてギリギリまで大きな柄頭を制作しました。
鞘は、刀身を落札した時に付属されていた危険防止程度の物ですが、江戸時代初期の鞘でしたので破損部(鯉口、栗型、コジリ)を修復しました。
修復の過程につきましては、追々アップします!
Amebaブログでも、更新中→「謙信公拵」(2013/4/10)
大変お世話になっております。
細部にわたる特殊な工作のため、材料の入手に長らくお時間を頂いてしまい申し訳ございません。進展をご報告できず心苦しく思っております。
少しづつでも作業を進めて参りますので、引き続きお待ちくださいます様、よろしくお願い申し上げます。
合口拵、特にこの度の様式では、鎌倉期の純粋な美意識を反映していると思います。
そういう意味で、後の世の画一的な打刀拵よりも、工作に微妙な調整を必要とするため、職人としては難しくも造りがいのある拵えです。
いつもながらお見事な出来映えで感服し、また眼福です。
鐔なしの合口拵はエタ拵などと低俗な呼称をする方もおられると聞きますが、
戦国の世の息吹を感じさせてくれるとともに、実に品の良い趣も感じさせてくれると思います。
以前ご相談させていただきました宝寿も是非お願いさせてください。
お仕事も程々、ご自愛くださいますよう。