たび・旅・ふたり旅―岬便り

旅したいろいろな記録や日常のあれこれを綴ります。

母と高野山日和-その3

2013年11月13日 | コタ&カメ号が行く!

南院 宿坊のお部屋に飾ってあった修行僧のフィギュア?!
高野山二日目。

膝の痛い母の負担にならないよう

考えながらお寺を少し散策することに。


根本大塔(こんぽんだいとう)

母は何年か前、父が元気な頃一緒に

弟に連れられて来たことがあり

その時に赤い塔があったことが

印象に残っていると言うので

そこまで行ってみることにしました。

綺麗な紅葉に惹かれて

壇上伽藍へと続く蛇腹道を歩きます。

蛇腹道

赤い塔というのは

この根本大塔を指していたようでした。

根本大塔

御影堂。

御影堂

金剛峰寺

高野山真言宗の総本山、

金剛峯寺にも行ってみました。

金剛峯寺へと上がる石段

金剛峰寺

中に入ると見事な襖絵などがあります。


山の奥深く大門をくぐると突然現れる

こうした立派なお寺の数々。

まるで別世界のようです。

境内の紅葉

交通の発達していない昔の人は

それでも何かを求めて

この山を登って来たのでしょうか。

またこの佇まいの中に身を置きたい

そんな事を想いながら

高野山を後にしました。


母と高野山日和-その1

2013年11月12日 | コタ&カメ号が行く!

印南SA

最近よくテレビで

取り上げられている高野山。

そんな番組を見ていて

母がぽつりと

「行ってみたいねぇ」

と言う。

望みをできるだけ叶えてあげたい

私としては、初のロングドライブに

挑戦となりました。


高速道の運転

岬から高野山へ車で行くには4時間以上。

高速道での運転もバイクに乗っていた

十数年前以来だったので

緊張からハンドルを握る手に汗が滲みましたが

そんな中でも、少しこの高速で走る感覚が

懐かしかったり。

道の駅 紀の川万葉の里

高速道を降りてホッとしたのもつかの間、

しばらく走って高野山へと上がる山道に入ると

カーブをくねくねと曲がる登り坂。

前方後方から来る車に気を使いながら

それでも盛りを過ぎつつある

鮮やかな紅葉に目を見張り、

何とか無事に登りきる。


高野山

高野山入口には大門。

高野山 大門

高野山 大門

頼りにしているナビに従ってさらに進むと、

この日泊まる予定のお寺が見えてきました。

南院


那智日和

2013年10月11日 | コタ&カメ号が行く!

那智大社の八咫烏

以前から何度も訪れて来た

那智大社や那智の滝。

だけどいつも人の運転する車に

乗っかってきたので

今回は自分が運転する車で

行ってみたくなりました。

出かけしなに母に声をかけると

自分もそこで咲く

ある花を見たいと言うので一緒に。


今は随分上の方まで

車で行けるようになったので

楽になりました。

車で山を登るように急登を行った先に見えるのが

青岸渡寺の三重塔と那智の滝。

青岸渡寺の三重塔と那智の滝

そこから少し歩くと那智大社。

那智大社

母は先月も来ているし、と車で座って待つことに。

境内の石垣に行くと、母が見たいと言っていたお花が

日影で咲いていました。

紀伊上臈杜鵑(キイジョウロウホトトギス)

紀伊上臈杜鵑

(キイジョウロウホトトギス)

です。

花の色から

黄上臈(キジョウロウ)とも

言うようですが

県のデータブックで

絶滅危惧(きぐ)2種に

指定されているようですし、

ここは紀の国、

地名の方がしっくりくるかな・・・。

紀伊上臈杜鵑(キイジョウロウホトトギス)

那智の滝へと向かう石段の参道。

大きな杉木立に囲まれた道を行きます。

那智の滝への参道入り口

那智の滝参道入口の鳥居

石段を下りて進むと壮大な滝が姿を現す。

那智の滝

こうした自然が造りだす

圧倒されるような景色は不思議です。

那智の滝参道の石段

自然の大いなる造形に対する畏怖心が

そこに神が宿るという信仰心になっていくのでしょうか。

長い石段を上がりながらそんな事を考えました。

家に着いたら母が

「庭に杜鵑草(ホトトギス)が咲いとったよ」と。

杜鵑草(ホトトギス)

杜鵑草(ホトトギス)

そう言えばこの花も母は見たいって

言ってたね ♪


古座川へ

2013年09月19日 | コタ&カメ号が行く!

古座川上流へ

この地に住むと決めたからには

この地域のことをもっと知りたい。

と言うわけで

今回は古座川に来てみました。


大塔山を源流とし

「日本の秘境100選」、

「日本の名水百選」

等にも選ばれ、

最後は熊野灘へと注ぐ。






今回、その河口から上流へと上がってみた。

古座川 下流

古座川駅の案内所でいろんな資料を調達し出発!

途中、お地蔵さんと「重畳山(かさねやま)登り口」を見かける。

お地蔵さんと「重畳山(かさねやま)登り口」

この山は次回の楽しみにとっておこう♪

上流へ行くにつれて大きな岩が姿を現す。

古座川 川沿いの景色 巨岩1

古座川 川沿いの景色 巨岩2

明神橋から支流の小川(こがわ)へ。

明神橋

滝の拝(はい)

山中の曲がりくねった狭い道を

やや緊張気味にしばらく進む。

長く感じる運転時間だったけど

『滝の拝(はい)』に来た。


渓流瀑で川床が岩になっている。

小石が水流で転がって岩石を削り、

その一部が水路状になり

落差8メートルの滝になったそう。


気の遠くなるような

年月なんだろうな・・・。

滝の拝 川の流れ

昔、太郎という侍が

人々の目を楽しませるために

岩床に刀で穴を掘り続けたが

千個の穴まであと一つのところで

刀を滝壺に落としてしまう。

古座川 川沿いの植物

探しに潜りに行ったきり姿を見なかったが

落とした刀と丸い大きな石を土産に

ひょっこり帰って来た。

聞けば滝の王だというお姫様に

歓待されていたと。

彼岸花














それからは滝壺でゴロゴロ鳴っていた音が

ピタリと止んだという。

その時の持ってきた石が

この金毘羅さんに祀ってあるものだそう。

滝の拝 金毘羅さん

「太郎」という名前から

竜宮伝説も連想してしまうような(笑)

滝の拝 橋

この南紀 熊野の山々には熊野三山もあり、

帰省の時、ko-ichiとバイクで巡っていた頃から

神の御座すところという気がしていた。

熊野の「くま」は、「神」や、「隅(すみ)」

を意味する等の諸説があり、

「神のおわす奥まった地」という。


昔は辺境とも見られたこの地

探検のし甲斐がありそう!


ねっ!コタカメ2号、たのむよ~!

古座川に架かる橋とコタカメ2号

らにゃ~ (ΦωΦ)ゞ


春の千倉 再び-その2

2011年05月06日 | コタ&カメ号が行く!

早朝の北条海岸

朝の北条海岸。

やっぱり釣りは早朝から。

釣り人がちらほらいました。


悠々自適の移住生活

その中のおひとりに釣果を尋ねると

ヒイラギ(豆アジに似た

釣れてもリリースする魚)

ばかりだとのこと。

それでも、ここ千葉に移り住んでから

この方は釣、奥さまは畑で野菜作り、

娘さんはサーフィンと

家族みんなが好きなことで楽しんでいるそう。

さわやかな笑顔がすべてを語っているようでした。



さて、いったん宿へ戻り

朝ごはんを食べて私たちも出発です。

千倉館の朝ごはん


再び北条海岸

早朝訪れた海岸にもう一度やってきました。

北条海岸で釣りをするko-ichi

釣れたのはやっぱりヒイラギや

ヒトデ、ハゼばかりでしたが

私たちはの~んびりできればそれで良い

そんな釣りです。

北条海岸 沖に浮かぶ一人乗りのヨット

沖の方では一人乗りのヨットが

帆に風を受けてゆっくりと波に乗っていました。


富浦 八洲軒(はっしゅうけん)

帰路でのお昼に入ったのは

地元のガイド雑誌に出ていたこの店。

八洲軒(はっしゅうけん:富浦)

何の変哲もない中華料理店でしたが

意外に五目ラーメンが美味しかった。

とても優しい味わいでした。

八洲軒の五目ラーメン

ちなみに場所はここです。


より大きな地図で表示

八洲軒
千葉県南房総市富浦町原岡928-1
TEL:0470-33-2432

それにしても・・・



海を見ているとまだ、

どうしても、

東北を襲った津波の映像が

オーバーラップしてしまう。

この海に津波が来たら

あの水平線の向こうから数十メートルの波が

襲ってきて、この街も一気に流されてしまうんだろうか・・・とか。

北条海岸

まだまだ記憶に生々しく、そして、

私たちの心に影を落とし続けるのかもしれません。


そんなことも感じた今回の海旅でした。



おしまい