たび・旅・ふたり旅―岬便り

旅したいろいろな記録や日常のあれこれを綴ります。

南八ヶ岳縦走4-富士見高原~小淵沢編

2005年09月25日 | 山歩き

05年9月25日

鹿の湯で思い切りのんびりし、山歩きの疲れを温泉で癒した翌朝、8時30分に旅館を出発。今日は最後の行程を行く。小淵沢駅に向かって歩くだけなので、ハイキング気分で行ける。

信玄棒道車が走る大通りをしばらく歩き、武田信玄が信濃攻略へと駆け抜けたという「信玄棒道」へ入る。林や野原の中を通っているのでハイキングにはちょうどいい道だ。ただ、里に下っていくので地図を良く見ていないと、違うところへ出てしまいそうだ。

11時10分、小淵沢駅到着。これで、南八ヶ岳縦走コース完走である。東京行きの電車へと乗る。

~完~


南八ヶ岳縦走3-権現岳~編笠山~富士見高原編

2005年09月24日 | 山歩き

05年9月24日

6時15分、権現小屋出発。グループで来ていた人たちは4時半頃起き、準備をして先に発っていった。少しもやのかかった朝だ。

青年小屋と編笠山 8時頃青年小屋到着。小屋の向こうにこれから登る編笠山が見える。

編笠山 ごつごつした岩がはりついた山だ。岩に「」や「」のしるしがあるのでそれを頼りによじ登っていく。

9時頃編笠山山頂到着。少し休憩の後、下る。

編笠山の下り 天候はいまいち良くなかったが、雨がそれほど降らなかったのは幸いだったと思う。岩は濡れると滑って危ない。それでも、慎重に足を運ぶ。

下るほどに、樹木が多くなり、森の中に入っていく。苔の生えた木々が多く、この日は霧がかかって、幻想的な雰囲気だ。ここは木に赤い紐が結んであり、それが道標だ。これが無かったら道に迷ってしまうだろう。

10時45分頃、少し雨がぱらついていたので、緊急避難用のテントを張って昼食にする。何しろ朝が早いのでもうこの時間にはお腹が空いてしまうのだ。

森がまだまだ続く。あまりに長いので少々飽きるかもしれない。

13時40分、不動清水到着。不動清水 ここの水を飲んだりして1時間ほどのんびりしていると、今朝先に権現小屋を出たグループ一行と会う。「あら、もしかして!!?」とお互い言い合う。私たちは編笠山経由だが、この方たちは、西岳を登ってきたらしい。この先の予定を聞くと、鹿の湯に入って帰るとのこと。今日の私たちの宿泊予定地だ。

1sikanoyu1時間ほど歩き、15時15分、富士見高原 八峯苑・鹿の湯到着。この温泉は登山客にもよく利用されているらしい。余談だが、八ヶ岳登山道入り口がゴルフ場を入ったすぐ脇にあったのは以外だった。


南八ヶ岳縦走2-硫黄岳~横岳~赤岳~権現岳編

2005年09月23日 | 山歩き

05年9月23日

硫黄岳山荘 4時起床。昨晩8時頃ふとんに入って寝たのだが、夜中1時頃目が覚めて参った!山の生活にはそうそう馴染めるものではないことを実感。kouichiはSさんと小屋のお兄さんたちとで10時頃まで盛り上がったようだ。 朝ごはんを食べて6時50分頃、Sさんと一緒に出発。

硫黄岳硫黄岳から横岳に連なる稜線を歩く。途中、高山植物についてSさんが説明してくれる。小さな草木でも50年・100年と樹木なみの年数で生えているのだそうだ。昨日の霧が晴れて気持ちがいい朝である。岩が突き出たような、「大同心」、「小同心」を右に見ながら歩く。途中で高山植物を写真に撮りたいSさんと別れる。

横岳山頂 8時頃、横岳山頂到着。一休みした後、次の赤岳目指して進む。


赤岳、権現岳、中岳、阿弥陀岳 左から「赤岳」、その向こうに「権現岳」、中央手前に「中岳」、右端に「阿弥陀岳」が見える。


赤岳山頂 11時頃、赤岳頂上小屋到着。小屋より赤岳頂上を望む。



赤岳をバックに 赤岳山頂より下ってきたところ。この後、急な登り・下りの岩場や鎖場などが続く。赤岳から権現岳までが、この日一番時間がかかった道のりだ。

源次バシゴ キレット小屋を経て、権現岳手前の源次バシゴを登る。なんと、61段!!少し登っては休み、を2、3回繰り返して登る。なんと言っても私たちは若くはないのだから・・・。それにしても、あのはしごを上りきった向こう側から、人の話し声が聞こえる。小屋が近いのだろうかとも思ったが、それほどでもないようだ。

余談だが八ヶ岳に来て気がついたのだけれど、ずいぶん遠いところにいる人の声も近くに聞こえる。空気が澄んでいるからか、気圧のせいだろうか・・・?

権現岳 はしごを上りきると権現岳が目の前に見えてきた。あのてっぺんのギザギザが印象的だ。

本日の泊まり先「権現小屋」ももうすぐ。

権現小屋 午後5時頃、 到着。この日は、7~8人くらいのグループで来ている人たちがいたので、小屋がにぎやかだ。ここも朝食5時半、消灯8時頃、朝食5時半である。


南八ヶ岳縦走1-桜平~硫黄岳編

2005年09月22日 | 山歩き

ついに登った南八ヶ岳。山歩きにはまってまだ、1年くらいだがとても登り甲斐があった。やや、天候に恵まれない時もあったが、圧倒的なパノラマが目の前に広がり、ダイナミックに変わっていく山の天気、すばらしいの一言に尽きる。4日にわたって歩いた記録を書いていきたい。

05年9月22日

あずさに乗って茅野駅に到着。桜平までタクシーに乗る。運転手さんに聞くとそこまでバスが乗り入れていないとの事。途中から山道になり、なるほどと思う。桜平 台風17号のせいか曇りがちで若干ガスがかかっている。「最近の若い人はキリってるて言うらしいですよ。年配のお客さんに言ったら、静かになっちゃいましたけどね」と運転手さん。

桜平から登山開始。山道に入っていく。最初の小屋である夏沢鉱泉でお弁当を食べているSさんが声をかけてくる。八ヶ岳は今年は20回ほど登っているのだとか。植物など自然観察が目的らしい。ほどなく、さっきのSさんが追いついてきたので一緒に登る。歩きながら、植物についていろんな話をしてくれる。まるでガイドさんのようだ。実際、最初のうちはそう思っていた。

オーレン小屋 13時頃、オーレン小屋に到着。お昼にする。ちなみに「オーレン」とは、「黄蓮」という花の名前らしい。小雨がぱらついてきたので、レインコートを着る。

夏沢峠に差しかかる頃から霧が濃くなってきた。

崩壊緑地崩壊緑地を進む。道の左側が見事に崩れている。

今日の目的地、硫黄岳を目指してさらに進む。だが、どんどん霧が濃くなって、3メートル先も良く見えない。霧の中の中のケルンを頼りに進む。ケルン

風が強い。後で聞いたのだが、硫黄岳山頂に近いこの場所は、結構強風が吹くのだとか。 途中また、Sさんに会う。こんなところで一人でいるなんて、よほど好きなんだと感心する。「後で行きますので」。そう、本日のお泊りは私たちと同じところであった。

硫黄岳山頂 ついに山頂到着。一休みして、本日泊まる『硫黄岳山荘』へ向かう。後もう少し。

16時頃、到着。ほっと一安心。

夕食5時半、消灯8時、朝食5時半。山の朝は早いのだ。


次の計画-八ヶ岳

2005年09月11日 | 山歩き

地図と本 前回の富士登山の登頂に気を良くした私たちは、次に八ヶ岳に行くことに決めた。さっそく本と地図を買い、あれこれ調べ、kouichiが次のようにスケジュールを考えた。南八ヶ岳縦走コースだ。

茅野駅→桜平→硫黄岳→<1泊目:硫黄岳山荘>→横岳赤岳権現岳→<2泊目:権現小屋>→編笠山→富士見高原→<3泊目:広原温泉鹿の湯>→小淵沢駅

この間富士山に登ってきたばかりなのに、八ヶ岳の美しい写真を見ているとやはり、行かずには入られなくなるのだから不思議なものである。現地でなければ実感できない風景のすばらしさ、風の心地良さ、鳥のさえずり、などなどに惹かれてまた足が向いてしまうのだ。

今回参考にしている本、サイトは次のとおり

ガイド本&地図

WEBサイト