ひねくれ亭日常

散歩と徘徊が日常の独り言

フリーランスの悲惨な末路 

2021-01-10 18:30:28 | 三流カメラマン

フリーになったのはバブルの始まりの頃。

それ以前は余程の実力者じゃない限りフリーになるなんて考えられなかった。

誰もが気軽にフリーを名乗る時代がやって来たが中にはインチキ臭い奴も沢山いたのだ。

酷い輩はカメラも持っていないのにカメラマンを名乗るから驚く。

一応カメラマンの端くれではあるがやった事も無いしそのスキルも無い分野の撮影が出来ると法螺を吹く。

つまりカタリ、はったり、嘘八百で業界を渡り歩く奴らだ。

写真界としてはある程度知名度の高い人でもこんな”先生”は沢山いたのだ。

「僕はトルコの大学で写真の講義をしているんだよ。英語とトルコ語でね」

朝日新聞社から写真集を出した人だが、勿論彼は英語もトルコ語も出来ない。

いい加減な分野でもあったがその分エネルギッシュだった気がする。

当時の写真界は面白かったと思う、今よりは。

或る有名なカメラマンは無名時代、機材すら殆ど持っていなかったが有名新聞社を訪れこう言い放つ。

「俺は○○地帯の専門家で面白い記事と写真を提供出来るから金をくれ」

余程弁舌がたくみだったのか彼はかなりの資金とフィルムを100本手にしたのである。

その金で初めて海外取材へ行きそれが切っ掛けで売れっ子になったのだ。

嘘から出た真とはまさにこれだろう。

まあ今では絶対にあり得ない話だが昔はおおらかだった。

 

 


日本の大失敗 魚食の世界的普及運動

2021-01-10 12:46:19 | 日本

日本は魚食の普及を世界中で展開してきた。

何時頃からだろうか?40年以上前からやって来たんじゃないかなあ。

最初の頃は欧米を中心に美味しくてヘルシーな魚を食べましょう。日本人は魚を食べるから健康なんですというアピールだった。

水産庁が率先していたはずだから官僚と族議員が予算を分捕ったのだろう。

そのニュースを見ながら余計な事をするアホ共だと強く感じたのを覚えている。

魚をあまり食べない人に積極的に食べてもらう必要が何処にあるのか?

「日本人は魚を沢山食べます。ほら美味しいでしょう日本食、さあ皆さんも魚を食べましょう」

余計な獲得競争が生まれるだけで日本にメリットは何もないぞ。

日本の食文化を広めるというお題目が全てを覆い漁労の競争激化は全く考慮されていない。

この馬鹿げた啓蒙活動は延々と今日まで続いている。

一旦予算が付くとそこに官僚と族議員が群がるので止める事が出来ない典型だ。

そしてどうなったか?

急速に漁獲高は減少し資源の枯渇が現実的になってきた。

世界中の魚が消える可能性が今そこにあるのだ。

この期に及んでも魚を食べましょうキャンペーンを各国で行う水産庁は頭がおかしい。

日本文化の普及とは完全に切り離して資源の保護に重点を置くべきなのだ。

早く転換して欲しい…それが出来る組織じゃないのは解っているが。